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人類滅亡が確定した世界をチート能力で救うことが出来るか?  作者: 平 来栖
第1章 タケノコの山が消えた日 〜死村 仁〜
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第6話

この回は伏線回となっておりますが、回収は当分先になるかと思われます。


 オレは保健室のドアをあけ放ち、廊下へと出る。


 うーん、今日はとことん厄日だな。

 まさか保健室が一限目から満員御礼とは。

 少し早めの真夏日に皆やられてしまったようだ。


 かといって、すぐに教室に戻るのもなんだか気恥ずかしいので、オレは校内を散歩することに決めた。


 それにしても静かだな。


 この数分の間に世界はもう終わってしまった、と言われても信じてしまいそうなほど静かな廊下がどこまでも続いていた。


 ……まだ生き残りがここにいるぞ。


 自分の存在を強調するため、上履きを床にこすりつけて軽く捻ってみる。


 キュッ!!


 うわっ


 思いの他大きな音がしてオレは飛びずさっていた。


 ……い、今の誰かに見られてないよね?


 キョロキョロと、あたりを見回し一応確認してみる。


 ……ふう、どうやら思春期まっただ中の、繊細なプライドは無事守られたようだ。


 それにしても使ってない教室が多いなぁ。

 しみじみそう思う。


 オレが通う高校はこの町で唯一の高等学校だ。


 ここしか選択肢が無いので地元の子供はほとんどがこの高校に通っていたそうだが、四月からギシンが一人入学してきたことで大分減ったらしい。


 なんか、すまん。経営陣。


 まあ、でも、まともな神経の持ち主ならそうするだろう。


 いつ爆発するか分からない爆弾と席を並べて授業なんて、誰も受けたくはないだろうし、あまつさえ終末獣が攻め込んできたりしたら目も当てらない。


 今、ここにいるのはこの地を去れない理由がある者だけだ。


 経済的な理由なのか、情緒的な理由なのか、

 それともどこに逃げても同じだと達観してしまっているのか。


 まあ、理由がなんであれオレには関係ないか。


 ギシンの仕事は住人を守ることじゃなく、




 終末獣を倒すことなんだからな。





 しかし、さっきのはないよなぁ。


 オレは先ほどの教室での騒動について考える。と、いうより騒動を大きくしてくれた女子生徒のことを主に考える。


 時雨はなんでオレの事を毛嫌いしてるんだろう?


 いや、もちろん大多数の生徒が嫌ってるはいるのは分かってるんだけど、

 それは心の中で思っているだけの事だろうし。


 あんなに直接的に敵意を向けられる理由はなんだ?

 オレが何か気に障ることをしてしまったんだろうか?


 だとしたら、それを解消すればこの嫌がらせは収まるのだろうか?


 またあんな目にあったら、さすがに、ちょっと、めんどくさい。


 仕方ない。


 この機会に、アイツとの出会いから遡って考えてみるか。

 どうせ時間はたっぷりある。


 オレは無人の教室をゆっくりと通り過ぎながら、当時の事を思い返してみる。


 たしか、時雨と最初に話したのは入学式の翌日のことだったな――――


~~~~~~~~~~~~~~~~~



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