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異世界召喚者の異世界転生旅  作者: 妄想作家
11/20

第11話

 今日はゴブリンのお父さんとお母さんからお話がありました。なんでもバリウスさんはとても偉い人で街に僕たちを住まわしてくれるらしいです。

お父さんたちは魔物で普通、人に嫌われているのですが、バリウスさんたちが説得してくれたみたいです。他にも何度かここに来たエヴァンスさんとか色々な所の偉い人たちも協力してくれたらしいです。

 お父さんが言うには、僕は人間なので早く社会に溶け込んだ方が良かった事と。家族の皆も、他の魔物に嫌われて下手をすると殺されてしまうのでありがたいそうです。でも、お父さんたちは街の人たちに歓迎されないのではと思っているみたいで、バリウスさんからも「直ぐには皆が皆、受け入れられないだろう」と言っていましたが「それでも君たちなら大丈夫だろう」とも言ってました。

 昔からお父さんたちみたいな優しい魔物がこの森には居たみたいで、怪我とかから助けてもらった街の人たちの何人かはお父さんたちに良い印象を持ってくれているそうです。

 そして「何日かは待って欲しい」と言われました。何でも準備があるそうです。人間が生きるのに必要なお金っていう物を持ってないと伝えると、入らないと言われてしまいました。



「では、今日からここが君たちの家になる建物だ。

元々は騎士たちや兵士たちの訓練時の宿泊施設だが広さも十分あるし、何より訓練場の広さがかなりあるからポーンウルフたちの運動にも使えるし、なんだったら畑仕事でもして野菜を作っても良いだろう」


 そうです、お父さんたちとバリウスさんたちが森のお家でお話ししてから何日かで、ここバリウスさんたちが管理している街・クーンに皆でお引っ越ししています。街に着いたときに大きな石?の様な物でできた壁に囲まれている街に驚きました。外壁って言うそうです。

 外壁にポッカリと空いている所ではいっぱい人が出入りしていて、硬い服、えぇっと鎧を着た人たちと出入りしている人たちが何かやりとりしています。

 みんな、僕たちを見て驚いていましたが、シャルお姉ちゃんたちや、冒険者ってお仕事のお兄さんたちに案内されてついてきたので、驚いていた人たちも僕たちから逃げないで見ているだけになってます。

出入り口でバリウスさんたちに出迎えられて新しいお家まで案内されます。街の中でもお兄さんたちが一緒に居るので「何で一緒に居るの?」と聞いてみたら。


「皆に安全だよってアピールさ、すまないけど魔物に嫌悪感を抱いてる人もいるからね。

でも君たちを街の人から守るっていう目的もあるのさ。

人間にも危険な人が居るからね。でもこの街は俺たちが居なくても良い人たちが多いから大丈夫だと思うけどね」


「ソ、ウナ、ンデス、ネ、アリガ、トウ、ゴ、ザイ、マス」


 お礼を言うと「いいんだよ」と言ってお兄さんが頭を撫でてくれます。何か最近、よく頭を撫でられる事が多くなった気がします。あと抱っこされるのも多い気がします。実は今も、外壁の所からずっとシャルお姉ちゃんに抱っこされてます。服も街に居る子が着る様な服を着させて貰っています。お姉ちゃんはずっとニコニコです。何人か他のお姉さんからはお菓子を「はい、あ~ん」って言いながらお菓子を横から貰ってます。

 街の人たちもあの子可愛いと僕を指を指しながら言ってます。一緒に居るお姉さんたちの知り合いみたいで、「この子はあげない」とか「食べちゃだめ」とか言ってます。もしかして僕は食べられてしまうのでしょうか?

 最初に着いたのが、これからのお家になる場所です。洞窟より広くて大きい建物に、これもまた大きい広場、くんれんじょうって言うそうです。何でも、きしって言う人やへいしって言う人たちのお仕事を覚えたりするための建物でそうです。

 建物の中も広くてオークのお兄ちゃんも余裕で入れます。洞窟の様にお風呂やトイレも作ってくれたみたいで、凄く住みやすいです。ポーンウルフの妹たちもここが気に入ったのか、くんれんじょうで走り回って遊んでいます。

 ゴブリンのお父さんたちが森から持って来た荷物を片付けるから街で遊んで来なさいと言ったので。近くに居たシャルお姉ちゃんに街を案内してってお願いしたら「良いわよ、デートしましょう!」て言って僕の手を繋いでお家から出ようとします。

 所で“でーと”って何?

家から出る時、バリウスさんが何か好きな物でも買って来なさいとお金をくれました。でもお金の使い方が分からないので、シャルお姉ちゃんに預かってもらいました。


「では行ってきます、伯爵様」


「イッテ、キ、マス」


 手を繋いだまま街の中を案内された順序で言うと、僕たちのお家の隣にシャルお姉ちゃんたちの住むお家、更にその隣にバリウスさんのお家がありました。かなり大きくてビックリしました。

次に行ったのが、食べ物を売っているお店とかがいっぱいある商業地区にきました。シャルお姉ちゃんが美味しいお店があると言って連れてきてくれたお店はすごかったです。たくさんの果物と白くて甘いものがいっぱいはいったパフェっていう食べ物を買ってもらいましたが冷たくて美味しかったです。

ここのお店は女の人ばかりで男の人はほとんど居ませんでした。


「美味しかった?

また来てね」


 お店でお仕事をしている女の人が僕に手を振りながら挨拶してくれる。シャルお姉ちゃんは僕に「食べられちゃうから1人で行っちゃだめよ」っていうから1人で行かない様にしようと思います。でもお兄さんは良い人が多いって言っていたけどどっちだろう。


 食べ物屋さんのつぎにシャルお姉ちゃんは次はどこに連れてってくれるんだろう?

楽しみです!








 これから漸く主人公が少しずつ街の人たちと関わる様に成ってきます。

旅に出るまでもう少し街でのお話が続きます。そしてシャルはリュートを可愛がり過ぎて、ペットの様な感じに成ってます。

そしていよいよ主人公の現在のステータスがはっきりと分かるかも知れません!

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