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少女達の転生物語  作者: ココア
1回目の体育祭編
34/36

33話 お久しぶりです

「皆の者! 待ちに待った体育祭じゃぁっ!!!」

「「「お~!」」」

「商品……獲[と]りにいくぞぉお!!!!」

「「「おぉおおおおおおおぉぉ!!!」」」

 半田[はんだ]君の言うとおり今日は体育祭です! 商品げっとに向けてがんばりましょう!

「渚さん!」

「あぁ! ・・・2-D…っ行くぞ!」

 半田君の呼びかけに応えて、私も皆に激を入れます!

「「「ぅぉおおおおおおお゛お゛お゛オ゛オ゛っ!!!」」」

 気合いばっちりですね! そして、皆はそれぞれの場所に向かっていきます。

「お疲れ、渚」

「お疲れって、まだ始まったばっかだぞ」

「あーそだネ」

 何故か、氷裏が目を逸らした気がしましたが、どうしたんでしよう?

「どうかし「ゆ〜う〜!」たのか?」

「いや、気にしなくていいよ。それよりさっきの声って…」

 氷裏の言う様に、この聞き慣れた声は…

「久しぶり! 優!」

「あぁ、久しぶり。“可憐”[かれん]」

「お久しぶりです、可憐さん」

「あっ可憐さんお久しぶりですっ!」

 私に続いて氷裏と平馬も返事をします。

「2人共久しぶりっ!」

 そう言って可憐は、前会った時と変わらない屈託のない笑顔を浮かべました。

「元気だったか?」

「うんっ! 優も元気そうで良かったよ!」

『…紅野』

『ん? どうしたの訝女さん』

『君ってこの前…』

「ぶふぉおっ!」

「平馬、いきなりどうしたんだ?」

「大丈夫? 平馬くん」

「あっ、いや大丈夫です」

 いきなり平馬が吹き出したので、いったい何かと思いました。

『訝女さん、ちょっと…』

「ん? 告白ならお断りだよ?」

「違うからね!? 何でそうなるの!?」

「冗談」

「…」

「あっ渚、可憐さん、ちょっとこれ借りていきますね(にこっ」

 あっ氷裏にからかわれてたんですね。納得です。

「あぁ、遅れないようにな」「いってらっしゃーい!」

「行ってきます。ほら平馬逝くよ」

「ねえ、何か違和感が有るんだけどっ!譲れない何かが間違ってる気がするんだけどっ!?」

「紅野五月蠅い[うるさい]」

「…(シクシク」

 そういって、平馬は氷裏になかばひきずられる様にして去って行きました。

(平馬、元気でな…お前の事は忘れない!)

『ちょっと待って!僕まだ死なないからね? まだ会えるからね?』

『…紅野五月蠅い』

『…グスッ』

『泣くなうざったい…』

『…(シクシク』

コ「すんませんでしたっ!!(DOGEZA☆」

氷「おそい! あとやるならまじめにやれ!☆って何!?」

コ「さぁ、久しぶりの登場だね」

氷「…(冷めた目」

コ「あーえっと…ごめん」

氷「まぁ、確かに久し振りだね……更新も(ボソッ』

コ「氷裏、聞こえてるからね?」

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