33話 お久しぶりです
「皆の者! 待ちに待った体育祭じゃぁっ!!!」
「「「お~!」」」
「商品……獲[と]りにいくぞぉお!!!!」
「「「おぉおおおおおおおぉぉ!!!」」」
半田[はんだ]君の言うとおり今日は体育祭です! 商品げっとに向けてがんばりましょう!
「渚さん!」
「あぁ! ・・・2-D…っ行くぞ!」
半田君の呼びかけに応えて、私も皆に激を入れます!
「「「ぅぉおおおおおおお゛お゛お゛オ゛オ゛っ!!!」」」
気合いばっちりですね! そして、皆はそれぞれの場所に向かっていきます。
「お疲れ、渚」
「お疲れって、まだ始まったばっかだぞ」
「あーそだネ」
何故か、氷裏が目を逸らした気がしましたが、どうしたんでしよう?
「どうかし「ゆ〜う〜!」たのか?」
「いや、気にしなくていいよ。それよりさっきの声って…」
氷裏の言う様に、この聞き慣れた声は…
「久しぶり! 優!」
「あぁ、久しぶり。“可憐”[かれん]」
「お久しぶりです、可憐さん」
「あっ可憐さんお久しぶりですっ!」
私に続いて氷裏と平馬も返事をします。
「2人共久しぶりっ!」
そう言って可憐は、前会った時と変わらない屈託のない笑顔を浮かべました。
「元気だったか?」
「うんっ! 優も元気そうで良かったよ!」
『…紅野』
『ん? どうしたの訝女さん』
『君ってこの前…』
「ぶふぉおっ!」
「平馬、いきなりどうしたんだ?」
「大丈夫? 平馬くん」
「あっ、いや大丈夫です」
いきなり平馬が吹き出したので、いったい何かと思いました。
『訝女さん、ちょっと…』
「ん? 告白ならお断りだよ?」
「違うからね!? 何でそうなるの!?」
「冗談」
「…」
「あっ渚、可憐さん、ちょっとこれ借りていきますね(にこっ」
あっ氷裏にからかわれてたんですね。納得です。
「あぁ、遅れないようにな」「いってらっしゃーい!」
「行ってきます。ほら平馬逝くよ」
「ねえ、何か違和感が有るんだけどっ!譲れない何かが間違ってる気がするんだけどっ!?」
「紅野五月蠅い[うるさい]」
「…(シクシク」
そういって、平馬は氷裏になかばひきずられる様にして去って行きました。
(平馬、元気でな…お前の事は忘れない!)
『ちょっと待って!僕まだ死なないからね? まだ会えるからね?』
『…紅野五月蠅い』
『…グスッ』
『泣くなうざったい…』
『…(シクシク』
コ「すんませんでしたっ!!(DOGEZA☆」
氷「おそい! あとやるならまじめにやれ!☆って何!?」
コ「さぁ、久しぶりの登場だね」
氷「…(冷めた目」
コ「あーえっと…ごめん」
氷「まぁ、確かに久し振りだね……更新も(ボソッ』
コ「氷裏、聞こえてるからね?」




