閑話
「ねぇ、そんな所に隠れてないで、出て来たらどうかな?」
氷裏が近くの木に向かって声を掛けると、木の葉を“ガサガサ”鳴らしつつ1人の少女が顔を出した。
―木にぶら下がったまま
「あ~ぁ、見つかっちゃた」
そう言いつつぶら下がっている少女は肩をすくめる
「自分に何の用なのかな?」
「ねぇ君ってさ……転生って信んじる?」
そう言って少女はニ夕ァっと笑みを深めた。
£
「ねぇ“元”ヒ口イン(・・・・)ちゃん」
「ハァ~いい加減その呼び方やめてくれない……で、どうしたの?」
「実はねぇ•••」
そこで、苗[なえ]がニャァっと笑った……この顔は、何かたくらんでるわね
「1と2どっちがいい?」
またか•••
「1.5」
「1.5って」
そう言つつも苗は楽しそうに笑っている。
「実はね、3人程お仲間が見つかったんだ」
「へぇ……次は?まだ何か有るんでしょ」
苗の表情を見る限り、次の方が重用―苗にとって面白い所―みたいだし。
「うん、実はその内の2人がとっても面白い状況なんだ」
「?」
「簡単に言うと……記憶がいじられてたんだよねぇ」
いじられてた•••?
「どんな風に?」
「この世界での記憶を飛ばされてるんだ」
「?」
全然分からん
「あー簡単に言ったら記憶喪失で、元の記憶の代わりに前世の記憶を思い出したんだよ」
「ふーん」
「お前ぜってぇわかってねぇな・・・」
そう言って苗が頭を抱えるけど、わからないものは仕方がないよね。
「で、結局その3人はどうするの?」
「ハァ・・・1人記憶がいじられてない子が居るから、その子のとこ行ってカマかけてくる」
「ふぅん・・・がんばればいいんじゃない」
「うん、じゃぁ今日の放課後あたりに様子見に行ってこよっ♪」
「はいはい、じゃぁ今日は“コーヒー”
にしとくから」
「はぁーい、じゃぁまた」
そう言い残して、苗は去っていった。
なんか疲れたな・・・
「もしもし」
『もしもし・・・?』
「睦月[むつき]くん、今日“コーヒー”で」
『・・・わかった、じゃぁまた後で』
「うん、また後で」
よし、じゃぁ私も準備しますか!
コ「これで、この章も終わりだねぇ~」
氷「そうだねぇ~」
氷&コ「「誤字脱字、おかしな点などありましたら、教えていただけると嬉しいです。」」
おかしな点(誤字?)訂正しました。(一木⇒―木)12.2.2/11
苗「あっアホがいるーアハハッ」
コ(グサッ)




