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少女達の転生物語  作者: ココア
学園生活編
29/36

閑話

「ねぇ、そんな所に隠れてないで、出て来たらどうかな?」

 氷裏が近くの木に向かって声を掛けると、木の葉を“ガサガサ”鳴らしつつ1人の少女が顔を出した。

 ―木にぶら下がったまま

「あ~ぁ、見つかっちゃた」

 そう言いつつぶら下がっている少女は肩をすくめる

「自分に何の用なのかな?」

「ねぇ君ってさ……転生って信んじる?」

 そう言って少女はニ夕ァっと笑みを深めた。

 £

「ねぇ“元”ヒ口イン(・・・・)ちゃん」

「ハァ~いい加減その呼び方やめてくれない……で、どうしたの?」

「実はねぇ•••」

 そこで、苗[なえ]がニャァっと笑った……この顔は、何かたくらんでるわね

「1と2どっちがいい?」

 またか•••

「1.5」

「1.5って」

 そう言つつも苗は楽しそうに笑っている。

「実はね、3人程お仲間が見つかったんだ」

「へぇ……次は?まだ何か有るんでしょ」

 苗の表情を見る限り、次の方が重用―苗にとって面白い所―みたいだし。

「うん、実はその内の2人がとっても面白い状況なんだ」

「?」

「簡単に言うと……記憶がいじられてたんだよねぇ」

 いじられてた•••?

「どんな風に?」

「この世界での記憶を飛ばされてるんだ」

「?」

 全然分からん

「あー簡単に言ったら記憶喪失で、元の記憶の代わりに前世の記憶を思い出したんだよ」

「ふーん」

「お前ぜってぇわかってねぇな・・・」

 そう言って苗が頭を抱えるけど、わからないものは仕方がないよね。

「で、結局その3人はどうするの?」

「ハァ・・・1人記憶がいじられてない子が居るから、その子のとこ行ってカマかけてくる」

「ふぅん・・・がんばればいいんじゃない」

「うん、じゃぁ今日の放課後あたりに様子見に行ってこよっ♪」

「はいはい、じゃぁ今日は“コーヒー”

にしとくから」

「はぁーい、じゃぁまた」

 そう言い残して、苗は去っていった。

 なんか疲れたな・・・

「もしもし」

『もしもし・・・?』

「睦月[むつき]くん、今日“コーヒー”で」

『・・・わかった、じゃぁまた後で』

「うん、また後で」

 よし、じゃぁ私も準備しますか!

コ「これで、この章も終わりだねぇ~」

氷「そうだねぇ~」

氷&コ「「誤字脱字、おかしな点などありましたら、教えていただけると嬉しいです。」」

おかしな点(誤字?)訂正しました。(一木⇒―木)12.2.2/11

苗「あっアホがいるーアハハッ」

コ(グサッ)


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