1話私達が転生された日
「ここ……どこ? 」
「……」
ゆっくり辺りを見渡すと、沢山の木があります。 ここは……森、でしょうか?
よく目を凝らしてみると、大きな建物も見えます。
「ねぇ優[ゆう]私達、死んじゃったんじゃないの? 」
そんな可憐[かれん]の呟きで、思い出しました。
私達は、車に跳ねられてしまったんです。
それだけなら、まだ生きてる可能性もあったんですが・・・場所が悪かった……
(まさか、川に落ちるとは・・・)
私達は、車に跳ねられた衝撃で、近くに有った川に落ちてしまったのです。
川の冷たさや、だんだん意識が遠のいていく感覚は、はっきりと思い出せます。
そこで、ふと気付いたんですが……
「これが、俗に言う転生って奴なのか……?」
子供の時代すっ飛ばして、いきなりこれなんですがね・・・
「だから優[ゆう]の見た目が違うのか! 」
「いや、それは可憐[かれん]もだからね?可憐は、転生しても可愛いままなんだね・・・」
てか、前より可愛くなってますよ……
「優も、さらに格好良くなってるね……惚れ直したよ」
「いや……同性に惚れられても……」
「えへへぇ」
「……」
『でもどうせなら、優ぐらいの身長になりたかったなー』
可憐をみていると、だんだん落ち着いてきました。
話を戻しましょう・・・これ以上は、私がダメージを受けるだけな気がするので。
「取りあえず、ここが何処か調べないとな」
「うん」
「ほら、手」
手を貸して、可憐が立つのを手伝います。
「ねぇ君達、そんなところで何してるの~? 」
「みゃ!」
「あんたは猫か」
いきなり声が聞こえてきました。私は、可憐の反応に冷静になってしまいましたが。
「わっ驚いた? ごめんね」
はい、今出てきた人物に驚いてます。
「……」
可憐も、凄く驚いてるみたいです。
「どうかしたの?」
そこには私達と同じくらいの年の、一人の少年がいました。
容姿は・・・たぶん、イケメンの部類に入るんじゃないでしょうか? 私でもそう思うので、半端じゃないほどイケメンなんでしょう。
なぜかって?私は、イケメンかどうか見分けられないからです。イケメンじゃないっていうのは解るんですが……平凡なのと、イケメンの見分けがほとんど付かないのです。
「初めまして、私は優と言います、もう一人の方が……」
「可憐です、初めまして」
「初めまして、僕は平馬[へいま]だよ」
そう言ってイケメンさんは、ヘラっと笑いました。
最初に出会った人が、親切そうな人で良かったです。
今から、情報収集しましょうか。
行間等変更しました12,11,24
コ「どうやったら、読みやすくなるんだろう…」
優「それ以前にこれは…転生に入るのか?」
コ「キットハイルヨ(目逸らし」
優「・・・」
ちょっとだけ変えました。物語に変わりはありません。14.3.18