未来の博物館 小物展示室
上部と底面は白銀に輝き、側面には様々な模様を刻まれた円柱形のそれは、
当時の技術のすべてを集約したものと言っても過言ではないでしょう。
まさに、20世紀最大の発明です。
動力は物理学に基づく力学的エネルギーを利用し、
その莫大なエネルギーを楕円形チップの湾曲部分を使って下面に伝える事によって発生します。
いわゆる、梃子の原理です。
楕円形チップによって、局地的に働くその力は、物質上面の保護膜を粉砕しますが、
このとき副作用として、保護膜内部からの黒色液体の噴出が考えられます。
およそ、350mlの容積を持つ黒色の液体は、当時はまず噴出しなかったようですが、これが2111年現在でも、しばしば社会環境学で問題になる「co2」が混入すると話は別です。
「co2」によるエフェクトはかなり重大なもので、それを含有するだけで、衝撃に細心の注意が払われました。
しかし、反対に「co2」を含有するものを利用して、勝利を祝ったりもしたようです。
話は移り、件の黒色の液体ですが、彼らはプリンアルカロイドの一種で、
摂取すると「目が覚める」いえ、現代では「眠くならない」と言った方が正確ですね。
不眠性で有名です。
この物質は、かのSF作家
伊藤計劃の著書「ハーモニー」にも記されたタバコやアルコールの様に駆逐され、
現在となっては医師の処方する薬品としてのみ使用されています。
「カフェイン」と言えばわかるかもしれませんね。
そう古代人はこれらの特徴を持つ物体を「缶コーヒー」と呼びました。




