人物事典:魔界編
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◆ディアヴォロス・デュラン
出身不明。紫の瞳を持つ魔族の王(聖王)。
先代魔王を殺害し、王位を簒奪したのち四大卿の承認を得て聖王の座に就く。
過去の経歴は一切不明。種族はディアヴォロスと当人は名乗っているが、ディアヴォロス族では過去に該当する者が居た形跡は無く、また中位魔族にしては所蔵魔力量があまりに膨大過ぎる為、実際は別の種族かハーフではないかとの推測がされている。
公の場に姿を現す事を好まず、公示において姿を現した以降は殆ど領土内に引き籠り姿を隠している。
また、就任後暫くしてから身の回りに仕える魔族をすべて解雇し、【地の座】から姿を消していることから死亡説も流れているが、四大卿はこれを否定している。
公示で姿を現した際に明らかとなった醜悪すぎるその容姿は魔族の中でも有名で、現在もその時の光景にトラウマを抱える者も少なくない。
◆セイリオス・セシェン
白銀狼の青年。聖王デュランの非公式の世話係。
人化の際は銀の髪に金色の瞳をした若い青年の姿を取る。執事服着用は王の意向故。
その就任は非公式に執り行われた為、大半の者はこの事を知らない。
典型的白銀狼気質の持ち主で、デュランに面と向かって意見出来る数少ない魔族の一人。
◆セイリオス・サキアス
白銀狼の青年。聖王近衛主任。
白銀狼の中で最も優れたる者の名をほしいままにしており、婚約者を持つ身であったが職務中に死亡する。
セシェンの実の兄に当たる。
◆ヴァンパイア・ヴィスカス
白種の頂点であるヴァンパイア族を束ねる若き当主。四大卿の中では最若年。
人化の際は金色の巻き毛に深紅の瞳をした豪奢な容姿の青年の姿を取る。
ちなみに、ヴィスカスの名は初代四大卿にして第四代目聖王であるヴァンパイア・ヴィスカスに因んだもの。
独自の美学を持っており、現聖王デュランの事を「我が君」と呼んで絶対の服従を誓っている。
ただし心酔の度合いが著し過ぎてデュランには鬱陶しがられている。
デュランの血を受けている為に異様なほどの生命力と再生能力を持ち、その体は塵にされてなお復活すると言われている。
◆ヴァンパイア・ヴェルセリウス
ヴァンパイア・ヴィスカスの実父であり、前四大卿兼前白種統首。
聖王デュランの勘気に触れて首を落とされたとされている。
◆ヴァンパイア・ヴィヴィアン
第二十代聖王。
の周囲に春夏秋冬の四つの館を建てた。
◆ヴァンパイア・ヴァネッサ
四大卿ヴィスカスの妹姫。ヴィスカスは「マリポーサ」と呼んでいる。
上級貴族に相応しい魔力量の持ち主だが幼体には負担が大きく、興奮すると咳が酷くなる。
美しく優雅で強い兄に憧れをもっており、己自身にも「常に貴族たれ」と課している。
その一方で甘やかされて育ったためわがままで子供っぽい一面もある。
◆ベエマス・ベルセラ
獣種の頂点であるベエマス族を束ねる当主。他の四大卿リゼライ、ジーニスとは幼馴染。
人化すると桃色の髪に浅黒い肌、砂色の瞳をした豊満な肢体の若い美女の姿となる。
現聖王デュランに対しては反発を覚えると同時に、惹かれている事も自覚しており少々複雑な思いを向けている。
ややワガママで自己中心的な面もあるが四大卿として、或いは貴族としての矜持は高い。
相談役として良く同じ獣種の貴族グリフォン・グリフィスを連れている。
◆レビタヤン・リゼライ
鱗種の頂点であるレビタヤン族を束ねる当主。他の四大卿ベルセラ、ジーニスとは幼馴染。
人化すると藍色の髪に錆色の瞳をした、逞しい肢体の壮年の男の姿になる。
現聖王については割合寛大だが、特に愛着も無い(「女じゃねぇなら興味ねぇし」との事)。
普段はだらけた姿を晒し、良い女に目が無いがその半面曲者ぞろいの鱗種の舵を取る切れ者の一面も。
強大な力を持つ貴族の一人だが、ベルセラだけにはどうしても敵わない。
鱗は剥がしてもすぐに生え代わる。
◆ジズ・ジーニス
羽種の頂点であるジズ族を束ねる当主。他の四大卿ベルセラ、リゼライとは幼馴染。
人化すると苔色の髪に若草色の瞳、病的なまでに白い肌をした幼い少年の姿になる。
現聖王デュランが王座を簒奪しなければ聖王の座についていたはずの者だが、本人はあまり気にしていない。
ベルセラとリゼライよりは若干年上であるので、主に二人の喧嘩がヒートアップした際の収拾役的立場にある。
非常な偏食家で、うさにん好き。