用語辞典:物質界編
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◆ゼロ・パーツ(ぜろ・ぱーつ)
紫眼に黒髪を持つ存在。
これが誕生すると必ず魔界の門が開き、魔王との戦乱期に突入することから「忌子」などと呼ばれ、一時期は生まれてすぐに殺される事も多かった。
現在は人間側から魔王への対抗手段の一つだと判明しており、DDDが保護監視下に置く事が伝統となっている。
人間の限界を遥かに超えた高い魔力と身体能力を宿し、大きく分けて一次と二次の二段階に分けて成長する。
@裏話:本編のキーパーソン。ゼロシリーズの名前はここからきています。
◆DDD(―――)
傭兵派遣を主体とする法人。
何処の国家にも属しておらず、社員の構成は外部入社と遺伝子選抜によって当初からDDDで育成される内部育成とに大きく分けられる。
各戦闘員はランクごとに分けられ、最高峰をマスターと呼ぶ。
なおその職務の性質上、所属員の平均寿命は極めて短い。
@裏話:本編の主な舞台。主人公連中の所属先がここ。
◆ファーム
DDD内にある人工培養施設。
主にDDD社員の中から、いくつかの優れた性質に特化した遺伝子を選び、掛け合わせ、この施設で養育する。ファームは複数有り、各ファーム毎に異なったテーマが存在する。
多くのDDD社員はこのファームの出身であり、別々のファミリーに属してからもファームでのつながりは大きな意味を持つ。
なお、例外的にテストモンスターを開発するための人工培養施設もあるが、これは通常はファームとは呼ばない。
◆マスター
DDDの外交社員(いわゆる戦闘員)の中でも最高ランクの社員の呼称。
外交社員はその特性により、いくつかの専門分野に分かれるが、その分野を最低3つ以上、最高ランクまで習得した者だけがマスターと呼ばれる。
その道は困難を極めるため、DDDの歴史上でも滅多に存在しない。
なお、ランクは8thから1stまであり、1stになると独自に依頼を受け、報酬額も自分で決めることができ、その全額を受け取ることができるようになる。
◆祈りの塔(Prayroom)
世界の中心にそびえたつ柱のような建造物。
噂によれば別の世界まで続いているとも言われている。
この周囲に広がる都市がかの有名なセントラルであり、特に城壁で囲われた祈りの塔周辺部を『旧市街地』と呼び、世界遺産に認定されている。
ロストテクノロジーの一つ。
◆神子|(みこ。Mediums)
祈りの塔の管理者にして、神子派の宗主。
公式の場には滅多に姿を現さない。
銀色の髪に琺瑯製のような黒い瞳の持ち主。神の意思の代行者。
その詳細は謎に包まれている。
◆四陸一群(よんろくいちぐん)
中央大陸、北大陸、東大陸、西大陸の四大陸に南諸島群を加えた世界の各地方の総称。
それぞれの大陸および諸島群には独自の風土と気候、そして政治形態が存在する。
◆オートマタ
人型機械の総称。主な用途は介護や危険作業等。
法律上その安全基準や製造方法、用途については制限があり人間に酷似した物にはオートマタであることを示すタグを付ける事が義務付けられている。
◆狂戦士(べるせるく)
亜人種。絶滅危惧指定種。
戦闘中はどれだけダメージを負ってもけっして死なず、倒れず、戦い続けるというその性質から傭兵として重宝され、数々の戦場に引き出された結果数を減らして現在は絶滅の危機に瀕している。
現在はレト山脈以北、北限結界の内にある【聖地】に僅かに二十匹程生存する。
稀に先祖がえりを起こし、人間の間から生まれるケースもごくまれに存在する。
◆阿修羅王(あしゅらおう)
夕日色の髪に深紅の瞳をもつ狂戦士の長。
全ての狂戦士はこの長を守護する為に存在するとの説もある。
北限結界の要石であり、北の大門の番人として世界を守る守護者でもある。
◆北限結界(ほくげんけっかい)
ノーストリアのレト山脈以北を覆う結界の事。これを維持するのが阿修羅王の役目の一つ。
この内側を聖地と呼び、禁足地となっている。
◆北の大門(きたのたいもん)
魔界に通じる唯一の門。
ゼロ・パーツの出生に関係なく魔界へ向かう方法としてはこの門を潜るより他にないとされている。
ただし門を開く為には守護者たる阿修羅王の許可が必要であり、逆に魔界側からの侵攻を抑えるのも阿修羅王の役目の一つである。
◆先天性魔力欠損症候群(ムディル)
生れつき魔力を体内に貯める機能に欠損が出来る病の事。ジパング人のみに発症し、その発症率は数百万人に一人。症例が少ない為研究が遅れている。
身体障害の一種とみなされているが、多くの障害に対し治療法か対処法が発見されている現代でも、この病についての対策は未だ一切確立されていない。
罹患者はマナレス(魔力欠損者)と呼ばれて国への登録が義務付けられ、成人後も保護監察者がつき、またその就労についても一定の規制がしかれている。
この規制を根拠として、マナレスには就学・就業における差別や住居差別、或いは知能障害者であるとの誤解が産まれている。
◆義務教育制度
教育制度には幼等部(4~6歳の3年間)、初等部(7~11歳の5年間)、中等部(12~16歳の5年間)、高等部(17~19歳、及び20~22歳の前後期合わせて6年間)があり、このうち中等部までが義務教育とされ、どの大陸でも原則としてこの期間は教育機関に子供を通わせることが義務付けられている。
ただし、この制度ができたのは近年のことである。