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地獄巡り  作者: Harumichi
2/5

ビックリなショータイム

化け物のお次は、皆さんも一度は怖いと思ったことはあるでしょう。ピエロです。二人はどうなるんでしょうねー!

「…う~」

ゆっくり目を開ける。

「え、暗、ここどこ?」

隣にはまだ寝てるテラスがいた。

「起きて。起きて」

思いきりテラスの体を揺さぶる。…起きる気配がない。次はバンバンバンバンと叩く。

「うぉっ、痛い痛いやめろやめろ」

やっとわたしの暴力が終わるとホッと息をついた。

「も~、暴力は勘弁してくれよ~」

そう言いながらもサッと辺りを見渡す。そこは、灯りが少ない場所だった。


「それよりもさ、この服なんだろね」

「ん?えっ、変わってる!」

なんとさっきまでの制服ではなく、たくさんのフリルなどかついたカワイイドレスになっていた。

「ちょっと息苦しい」

「だろうな」

そういうテラスも変わっている。


テラスは立ち上がる。

「さっきからちょっと騒がしくないか?」

「たしかに」

「このカーテンの奥からか?」

少しだけ開けてみる。そこには、「ヒャハハハハ」と笑いながらピエロがショーをしていた。大きい。三メートルくらいはありそう。

「1人でショー?」

「さあな」


ジーッと見ていると、奥の方に女の人がいるのが見えた。

「あ、人いるよ」

「ほんとだな」

「ねぇ、どうす…」

「キャアアアアアアア」

女の人の悲鳴が聞こえた。

「…おい、ピエロはどこだ」

「あれ、じゃない?あそこの奥」

女の人が…いたところ…。

ズルッズルッと引きずる音が聞こえてくる。ピエロだ。ピエロが女の人を引きずってる。そして、そのまま、会場をでて行った。


「やばいね」

「そうだな~」

「あ、そうだ。追いかけてみないか?」

バカな事を急に言い出した。

「めっちゃ嫌な顔してんな…ま、気持ちも分からなくはないが、俺はピエロが向かった方向に何かあると考えている」

「へー」

「おっまえ、本当に人の話きかねえな」

「分かったよ。じゃあ行こ」

私はスタコラサッサと歩き出した。

ピエロが行ったところをたどると、たくさんの物が道のハジッコにあった。ハンマー、チェンソー、ノコギリ…

「ハサミ大きい」

その様子をみていたテラスは、ハサミをヒョイと手渡してきた。意外に軽い。

「なんで?」

「武器があった方がいざという時に役立つだろ」

と、自分もそこら辺にあった斧を持つ。

「ここまで、結構順調…と、言いたい所だが、どうすんだ。この奈落は」

進む先の道がなく、先は大きな奈落だった。

「え~どうしよ」

最悪、あるのは向こうにつながってる細いロープ一本だけ。

「これ渡る?」

「バカか、無理に決まってるだろ」

テラスが向こう側に指をさす。

「あいつは行けるかもしれないけどな」

みると、いつの間にかピエロが向こう側に立っていた。

「イヒャヒャヒャヒャ」

笑いながらロープを渡ってきた。

「すごーい」

「さすがだな」

呑気に感想をいう。だが、その手にはハサミが握られている。

「すごいけど、バイバイ」

ピエロが逃げようとする中、ジャキンとロープを切った。

「ヒヒヒヒ」

最後まで笑いながら落ちていった。


「一件落着」

「そうか?」

「でも、なんかあのピエロさっき見た時よりもちっちゃかったね」

「・・・は?おい、何でもっと早く言ってくれなかった。じゃあ、さっきのピエロは・・・」

「ヒャハハハハ」

後ろから笑い声が聞こえてきた。さっきのピエロと…同じ笑い声…。

バッと後ろを振り返る。そこには、最初にみた三メートル位のピエロが立っていた。その手にはさっきまで私たちが持ってた武器が握られている。

「あいつ、いつ…」

罠だ。私たちはハメられたんだ。後ろを見ると落としたピエロが登ってきている。

ダメだ。逃げられない。ドンッと衝撃が伝わり、二人は倒れた。





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