ビックリなショータイム
化け物のお次は、皆さんも一度は怖いと思ったことはあるでしょう。ピエロです。二人はどうなるんでしょうねー!
「…う~」
ゆっくり目を開ける。
「え、暗、ここどこ?」
隣にはまだ寝てるテラスがいた。
「起きて。起きて」
思いきりテラスの体を揺さぶる。…起きる気配がない。次はバンバンバンバンと叩く。
「うぉっ、痛い痛いやめろやめろ」
やっとわたしの暴力が終わるとホッと息をついた。
「も~、暴力は勘弁してくれよ~」
そう言いながらもサッと辺りを見渡す。そこは、灯りが少ない場所だった。
「それよりもさ、この服なんだろね」
「ん?えっ、変わってる!」
なんとさっきまでの制服ではなく、たくさんのフリルなどかついたカワイイドレスになっていた。
「ちょっと息苦しい」
「だろうな」
そういうテラスも変わっている。
テラスは立ち上がる。
「さっきからちょっと騒がしくないか?」
「たしかに」
「このカーテンの奥からか?」
少しだけ開けてみる。そこには、「ヒャハハハハ」と笑いながらピエロがショーをしていた。大きい。三メートルくらいはありそう。
「1人でショー?」
「さあな」
ジーッと見ていると、奥の方に女の人がいるのが見えた。
「あ、人いるよ」
「ほんとだな」
「ねぇ、どうす…」
「キャアアアアアアア」
女の人の悲鳴が聞こえた。
「…おい、ピエロはどこだ」
「あれ、じゃない?あそこの奥」
女の人が…いたところ…。
ズルッズルッと引きずる音が聞こえてくる。ピエロだ。ピエロが女の人を引きずってる。そして、そのまま、会場をでて行った。
「やばいね」
「そうだな~」
「あ、そうだ。追いかけてみないか?」
バカな事を急に言い出した。
「めっちゃ嫌な顔してんな…ま、気持ちも分からなくはないが、俺はピエロが向かった方向に何かあると考えている」
「へー」
「おっまえ、本当に人の話きかねえな」
「分かったよ。じゃあ行こ」
私はスタコラサッサと歩き出した。
ピエロが行ったところをたどると、たくさんの物が道のハジッコにあった。ハンマー、チェンソー、ノコギリ…
「ハサミ大きい」
その様子をみていたテラスは、ハサミをヒョイと手渡してきた。意外に軽い。
「なんで?」
「武器があった方がいざという時に役立つだろ」
と、自分もそこら辺にあった斧を持つ。
「ここまで、結構順調…と、言いたい所だが、どうすんだ。この奈落は」
進む先の道がなく、先は大きな奈落だった。
「え~どうしよ」
最悪、あるのは向こうにつながってる細いロープ一本だけ。
「これ渡る?」
「バカか、無理に決まってるだろ」
テラスが向こう側に指をさす。
「あいつは行けるかもしれないけどな」
みると、いつの間にかピエロが向こう側に立っていた。
「イヒャヒャヒャヒャ」
笑いながらロープを渡ってきた。
「すごーい」
「さすがだな」
呑気に感想をいう。だが、その手にはハサミが握られている。
「すごいけど、バイバイ」
ピエロが逃げようとする中、ジャキンとロープを切った。
「ヒヒヒヒ」
最後まで笑いながら落ちていった。
「一件落着」
「そうか?」
「でも、なんかあのピエロさっき見た時よりもちっちゃかったね」
「・・・は?おい、何でもっと早く言ってくれなかった。じゃあ、さっきのピエロは・・・」
「ヒャハハハハ」
後ろから笑い声が聞こえてきた。さっきのピエロと…同じ笑い声…。
バッと後ろを振り返る。そこには、最初にみた三メートル位のピエロが立っていた。その手にはさっきまで私たちが持ってた武器が握られている。
「あいつ、いつ…」
罠だ。私たちはハメられたんだ。後ろを見ると落としたピエロが登ってきている。
ダメだ。逃げられない。ドンッと衝撃が伝わり、二人は倒れた。




