化物
「起きた?起きて。早く」
そんな声が聞こえる。おかしいな。部屋には私一人なのに。人なんて来たのいつぶりだ…。
「う~」
とゆっくり目を開ける。と、鼻と鼻がぶつかりそうな位置に男の子の顔があった。
「ぬうっ」
驚きのあまり頭突きをした。ゴッと音がなる。
「ヴッ」
走って部屋の隅に逃げて腕で体を抱いた。
「犯される…」
「バッ、誰が犯すかっ!」
ハッとなる。辺りを見渡す。よくみるとそこは教室だった。自分の服も制服に変わっていた。
「え…私寸法測って以来、着たことなかったのに」
「マジか」
「うん。だから校舎がどんな感じなのかも知らないな~」
「ふーん。でも、俺の学校ではないな」
「え~、じゃあここどこなんだろね」
「な~、あ、お前名前は?」
「なまえ?」
「うん。教えてよ。名前わかんないと作品的に進まないから」
そんなこと言っちゃいけないと思う。
「私はね。ソフリー。君は?」
「俺はテラスだ」
自己紹介をしていると…突然ドスドスドスドスッと足音が聞こえ、また遠ざかった。
「何いまの」
「あ~、あれはな、化け物だ」
「ばけもの?」
「怪獣みたいなものだとおもえ」
「ほう」
学校には怪獣がいるのか・・・やっぱ行かなくて正解だったな
「さて、どうする?」
「ん~?」
「もともと、この部屋には人が結構いたんだ。でもそいつらがすこぉし気むずかしくてな。それぞれ喧嘩してたんだよ。そこでびっくり。化け物がドーンと出てきてな。そこらじゅうの人を食い散らかしたんだよ。教室見てみ?」
教室を見渡すとそこら中に血痕があった。
「おふ・・・」
「…お前叫ばないのすごいな。俺と一緒だ」
「そっかな」
「うん。で、話の続きなんだけど、皆逃げたりしてな、この教室に残ったのは寝てるお前とあと二人だったんだけど、普通に気ィ合わなくて喧嘩して二人が出て行っちゃって・・・」
「何してんの」
「しょうがないんだって、俺が嫌いなタイプだったんだから。ま、そして俺は残り一人のお前に賭けてここにいたってわけ」
「ほえ~」
全く興味なさそうな声を聴いて
「煽り?喧嘩する?」
そんな最中だった。ドゴッと音を立てて、この教室になんと化け物が入ってきたのだ。
「逃げるぞ!」
ソフリーの手を握って走り出した。
「ガアアアアアアッ」
化け物が追いかけてくる。だが、この二人はあそこの教室から初めて出たのだ。当然、校舎の道など知っているわけない。
「あ、行き止まり」
「わあ、最悪ぅ」
絶体絶命すぎる。あ、なんかもう走馬灯も見えてきた。
化け物が迫ってくる。
人生最後、こんなもんかぁ。
そして大きく口を開けて、二人を食べた。
最初からしんでいますが、大丈夫です。話は続きます。




