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地獄巡り  作者: Harumichi
1/5

化物

「起きた?起きて。早く」

そんな声が聞こえる。おかしいな。部屋には私一人なのに。人なんて来たのいつぶりだ…。


「う~」

とゆっくり目を開ける。と、鼻と鼻がぶつかりそうな位置に男の子の顔があった。

「ぬうっ」

驚きのあまり頭突きをした。ゴッと音がなる。

「ヴッ」

走って部屋の隅に逃げて腕で体を抱いた。

「犯される…」

「バッ、誰が犯すかっ!」

ハッとなる。辺りを見渡す。よくみるとそこは教室だった。自分の服も制服に変わっていた。


「え…私寸法測って以来、着たことなかったのに」

「マジか」

「うん。だから校舎がどんな感じなのかも知らないな~」

「ふーん。でも、俺の学校ではないな」

「え~、じゃあここどこなんだろね」


「な~、あ、お前名前は?」

「なまえ?」

「うん。教えてよ。名前わかんないと作品的に進まないから」

そんなこと言っちゃいけないと思う。

「私はね。ソフリー。君は?」

「俺はテラスだ」

自己紹介をしていると…突然ドスドスドスドスッと足音が聞こえ、また遠ざかった。


「何いまの」

「あ~、あれはな、化け物だ」

「ばけもの?」

「怪獣みたいなものだとおもえ」

「ほう」

学校には怪獣がいるのか・・・やっぱ行かなくて正解だったな


「さて、どうする?」

「ん~?」

「もともと、この部屋には人が結構いたんだ。でもそいつらがすこぉし気むずかしくてな。それぞれ喧嘩してたんだよ。そこでびっくり。化け物がドーンと出てきてな。そこらじゅうの人を食い散らかしたんだよ。教室見てみ?」

教室を見渡すとそこら中に血痕があった。


「おふ・・・」

「…お前叫ばないのすごいな。俺と一緒だ」

「そっかな」

「うん。で、話の続きなんだけど、皆逃げたりしてな、この教室に残ったのは寝てるお前とあと二人だったんだけど、普通に気ィ合わなくて喧嘩して二人が出て行っちゃって・・・」

「何してんの」

「しょうがないんだって、俺が嫌いなタイプだったんだから。ま、そして俺は残り一人のお前に賭けてここにいたってわけ」


「ほえ~」

全く興味なさそうな声を聴いて

「煽り?喧嘩する?」

そんな最中だった。ドゴッと音を立てて、この教室になんと化け物が入ってきたのだ。


「逃げるぞ!」

ソフリーの手を握って走り出した。

「ガアアアアアアッ」

化け物が追いかけてくる。だが、この二人はあそこの教室から初めて出たのだ。当然、校舎の道など知っているわけない。

「あ、行き止まり」

「わあ、最悪ぅ」

絶体絶命すぎる。あ、なんかもう走馬灯も見えてきた。

化け物が迫ってくる。

人生最後、こんなもんかぁ。

そして大きく口を開けて、二人を食べた。



最初からしんでいますが、大丈夫です。話は続きます。

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