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不細工だと速攻追放された異世界召喚され男は野人を経て最強となる  作者: どらいあい


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第9話 『復讐と試練の話』

 話をすると言う事なので俺達は広いだけの広間よりも横長のテーブルや幾つも椅子がある施設へと場所を移す事になった。


 オービエ曰く研究者達が食堂として利用していた場所である。ネコ耳は微妙な顔をしていたので本来の用途は別にある場所なのかも知れない。


「それでは話をしてもよろしいですか?」


「ちょっ何をしてるのよこのチビ獣人!?」


 ネコ耳は幾らでもある椅子に腰掛けることもなく俺が適当に転がした簀巻きの上に腰を下ろしていた。

 簀巻きはご立腹である。

 見ていて大変愉快だ、しかし返答の内容は既に決まっている。


「良くありません、帰って下さい」


 それが俺の本音だった。いきなり現れたネコ耳の言う試練とか俺には一切関係ないだろ。

 異世界召喚に理不尽追放、これ以上変なことに巻き込まれるとか冗談じゃないぞ。


「私としては興味があるんだけど」


「俺はないんだよ」


 エリンダの言葉に若干ウザそうなニュアンスを込めて俺は返事を返す。

 確実に巻き込まれるのが俺だけだと思って興味心だけでテキトー抜かすなよな。

 仮にその試練とやらに巻き込まれたらおめぇも絶対に巻き込んで人肉の盾にすんぞコラッ。


「私も聞きたいわね、この島の大いなる試練とやらを。そもそも元からあった施設は利用させてもらってたけど、この本部はいつの時代の誰がどんな目的で建造したのかは何もかも謎だったのよね」


「よくそんな場所を本部とかにして世界でテロ行為なんてやってられたな」


 簀巻きテロリストの意見なぞもっと知るか。

 犯罪者なんだからさっさと豚箱にいけよお前は。

 取りあえずネコ耳と向き合い話をする。


「えっとミルコリだったな。俺は不知火アサヒだ、よろしく。そんで悪いが俺はこの島の試練にもこの島の謎にも何の興味もないんだ」


 少なくとも今の俺の目的はワーゲスト王国にいるカス王とクソ女魔道士への復讐だ。ヤツらに地獄を見せてやることこそ俺の異世界ファンタジーのメインクエストだ。


 こんなへんぴな島の訳分からん謎を追うクエストなんてお呼びじゃない。


「…それでは私が困ります」


「おたくが困ると言われてもな…」


「確かに貴方には貴方の事情があるのでしょう、しかしこの島の試練を受け、そして合格する事で貴方にも大きな恩恵があるのですよ?」


「そんな恩恵とか言われても……ちなみにどんなのだ?」


 一応、聞くだけ聞いてみる。


「先ずこの施設にある大半の施設の利用は本来、島の試練を受ける者の様々なサポートの為に用意されていた物でした。それをそこの変態とそれが率いる無数の部外者達が勝手に住み着き、好き勝手に使っていた訳です」


 変態こと簀巻きテロリストが明後日の方向を向いて聞こえないふりをした。このクズ…。


「その初めの頃に部外者達が雑に扱った施設の一部は壊れ、現在は使用する事が出来ません。しかしそれらは貴方が試練を乗り越える事で案内人である私の本来持つ権限のレベルが上がりそれらを復旧させる事が可能となるのです」


「別にこの施設を復旧させる理由もおたくの権限とやらをレベルアップさせる必要も俺にはない」


「むう、普通はこの島の超文明の力や私のような美少女への貢献に多少なりとも魅了されるのが男子だと思うのですが…」


 そりゃ転移装置とかも凄いし、復旧する施設とやらも凄いんだろうなとは思うけどさ。現在の俺の優先順位的には低いって感じなだけだ。


 この秘密基地にしてもそう、普通に興味はある。なんなら連中への復讐が終われば詳しい話を聞くくらいは良いんじゃないのかと思うくらいには男子の心に響くものはある。ネコ耳の言うとおりだ。


 しかしネコ耳よ、自らを美少女と素面で抜かすその厚かましさよ。

 まあ事実、美少女なんだが……まあいいか。


「興味がない訳じゃない、ただ今の俺にはその試練とやらよりも優先する事があるってだけなんだよ」


「それはなんですか?」


「……いいだろう、話してやる」


 既にエリンダにはしてる話だが、ミルコリにもするとしよう。近くの簀巻きテロリストには聞かせてやる理由はないが運ぶのが面倒くさいのでそのまま話をした。


「なる程、貴方の目的。それは一方的な異界からの召喚拉致といわれのない罵倒、そしてここへの追放でしたか…確かに理不尽であり、あまりにも人道から反した行いですね」


「ひくわね~私も散々あくどい真似はしてきたけど、一国の王やその側近がそこまでイカレた事をしてるなんて。まあワーゲスト王国ってあのワーゲスト王国だしね」


 オービエが何やら物知り顔をしている。

 これは質問をして欲しいって顔なのか?

 まあ無視するが。


「そんな訳だ、悪いが試練とか受ける理由がない。俺はさっさとこの島を出てヤツらに地獄を見せてやりたいんだ」


「………分かりました」


「おう、分かってくれたか」


「それではその復讐をさっさと終わらせれば、私の求めに応じて島の試練を受けてくれると言うことですね?」


「そうだな………え?」


 なんか話が変な方向に向かい始めたぞ。


「ちなみにワーゲスト王国って実は今、結構ヤバいらしいのよ~何代も前から碌でもないヤツが王をしていてね? 近くの魔族の国に資源やら奴隷を目的にちょっかいをかけてたのよ~それで当代の魔王が遂にブチ切れて絶賛侵攻され-」


 簀巻きはうるさいな。

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