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不細工だと速攻追放された異世界召喚され男は野人を経て最強となる  作者: どらいあい


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第15話 『時は…来た!』

「知っているようだが、名乗ってはおく俺はビルラウン、魔王軍六魔将の一人だ」


「俺は不知火アサヒ、少し王都に用事があるだけの旅の者だ」


 実際には異世界召喚され男で追放されし者だけどな、もうこの説明を一々するのが面倒くさいので異郷の旅人設定で行こうと思う。


「ほうっ旅の者か、それが何故我ら魔王軍の兵と共にいる?」


「ボッボクは無理矢理拉致されただけです!」


「………まあその通りではあるな」


 こんの魔族ボーイ、速攻で俺の心情を悪くさせにきたな。目の前に魔王軍の幹部様なんぞいなければコイツでヨーヨーでもしてやるところだ。

 ここから地面すれすれまでミョーンと魔力を伸ばして~引っ張り~の的な。


「否定はしないんだな、つまりお前は魔王軍の敵か?」


「違う。ケンカを売ってきたから倍返しで黙らせただけだ、人間は皆殺しだとか叫びまくってたしな。本当にウザかったぞ」


「なる程、まあ魔族にも血の気の多いヤツはいる、軍を動かせばそう言う勝手をする輩はどうしても現れるからな」


「そうかい、その勝手をしたヤツらが勝手に打ち負かされたってだけの話だ。もうどうでもいいよな? 俺は別の話をしに来たんだよ」


「……別の話?」


 こう言う話で被害がどうのとかって話をネチネチするのなら拳で対応する、無駄話をする気は俺にはないんでな。


「ああっ単刀直入に言う。今やってる王都への侵攻作戦を一旦止めてくれ」


「何故だ?」


 話を切り出すと以外にも聞く姿勢を見せてくれた、これならまだ話し合いが出来るかもな。


「あそこには……俺がこの手で地獄を見せてやりたいヤツらがいるからだ」


「なる程、お前の手で地獄を見せた……は?」


「そうだよ、俺は王都の人間を助ける~とか守りたい誰かがいる~とかそんなのはないんだ。ただぶちのめしたいヤツの行方が、お前らが暴れまくると探すのが大変だから辞めろって話だ!」


「…………」


 無言のビルラウン、すると視線が何故か魔族ボーイに向かった。この下っ端に何を期待してるんだねキミィ。


「あっ本当ですよ? この人、マジで自分の復讐の為に来てるだけです。ちなみに復讐相手はこの国の国王とその右腕と言われるあの魔道士、タリシアです」


「そうか、読心の……いや、お前達リルガーハの一族の者が言うのなら信用は出来るとみていい……いやちょっと待て、国王とその右腕と言ったか?」


「そうだよ、ソイツらをぶっ飛ばす為に俺はここに来たんだ」


「……………」


「あっ本当に本当ですよ? この人自分の目的とかに嘘はつかないタイプみたいっす」


 ビルラウンが何度も魔族ボーイを見る、この下っ端のいうことにはどれ程の信用があるのか知らないがしばし無言となった彼が遂に折れた。


「………そ……そうか」


「あっそれとな…」


「あ~もう分かった分かったから、もう好きにしてくれ。国王を拉致れば魔王様も軍のヤツらも納得させられるだろう。直ぐに兵達を引かせるから」


 こちらの言葉を遮り片手をパタパタしてもう付き合ってられんってな態度であしらわれた。

 一体幹部様の中でどんな逡巡(しゅんじゅん)があったのか分からないがそれも僅かな事だったみたいだ。

 話が無事にすんだのでここにもう用はない。


「話が分かる手合いで助かったよ、それじゃあな」


「……シラヌイ、と言ったな」


「ああっそうだ」


「もしも裏切れば俺が何故、炎獄だなんて二つ名で呼ばれるのかを身を持って知ることになる。それは覚えておけよ?」


 ビルラウンが片手を振るうとその背後に数メートルはある巨大な火球が幾つも出現した。あの街で魔王軍の下っ端が使っていたしみったれた攻撃魔法とは完全に別次元のそれである。


 それに多分殺気ってヤツだ、それが俺に向けられている。

 僅かだが背中に冷たい気配を感じた気がした、流石は魔王軍の幹部様って事か。


「……分かった、それとこの魔族ボーイ、もう道案内はいらんからそっちに渡すぞ」


「わわっちょっとボクを乱暴に扱わないでくださいよシラヌイさん!」


 何を便乗しておたくも名前を呼んでんだよ、まあいいけど。

 お荷物ボーイをビルラウンへとパスして俺はドンパチやってる戦場を見る。

 俺の視線の先にとある人物がいた。


「俺は急ぐんだよ。ようやく…見つけたからな」


 俺は知らず知らずのうちに笑っていた。

 理由は一つだ。

 遂に、時は………来た!


「クソ女魔道士……タリシアーーーー!」


 復讐相手の片割れを発見した瞬間、俺の中にこれまで溜め込んでいた復讐なフレアパワーが解き放たれる。

 メラメラメラとな、同時に魔力も解放した。


 橙色の魔力が俺から放たれ天を突く、青空だった空はなんでか曇天に変わりゴロゴロと雷が鳴り出した。

 いやなんで? しかし天候の急変よりも俺には復讐の方が大事であります。


「不知火アサヒ……いっくぜコラーーーーッ!」


「本当にあれは何なんだ?」

「全く分かりませんね、怖すぎます、それにちょっとキモ」


 何か聞こえた気がしたが聞こえなかった事にする!

 俺はタリシアが立つ戦場へと突撃した。


主人公は聞きたくない話は聞こえなくなる特技があります。

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