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不細工だと速攻追放された異世界召喚され男は野人を経て最強となる  作者: どらいあい


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第1話 『追放までが速すぎるって!』

「……? ここ、どこだよ…」


 そこは俺が知る日本の建物の内装とは明らかに違う場所だった。四方を白レンガの壁に囲われ天井はかなり高い、その天井にはシャンデリアがありその光が広い部屋を照らしていた。


「よくぞ異界より我らの召喚に応じてくれた! 偉大なる英雄…………よ?」


「はい?」


 召喚? 偉大なる英雄? どこの厨二患者さんですか?

 声のした方を見る、そこには俺よりも若くてイケメンな青年がいた。


 年齢は十代後半で多分高校生くらいだろうショートヘアの金髪と青い瞳の高身長で豪華な刺繍がされた赤いマントとか羽織っている。服装もかなり偉い身分なんだろうと思われる格好をしていた。


 そんなイケメンの表情が固まり、次の瞬間には憤怒のそれに変わってこちらを指差し罵倒してきた。


「なんだ、なんだこの不細工で貧相な輩は!?」


 え、ぶっ不細工?

 いきなり会った人間に面と向かってなんて事を言うんだこのイケメンは、いくら自分がイケメンだからって許される事じゃないぞ。ああ許されん。


「こんなのが英雄だと!? ふざけるな! 顔立ちはやたらと平たくて肌も黄色い、しかも余よりも足も短く背丈も低いではないか! 明らかに余よりも弱そうで頭も悪そうではないか! こんなのが英雄な訳がない!」


 なんだよコイツ、ルッキズムの化身かなんかか?

 あんまりボロカスに言い過ぎだろ、別に顔立ちが平たかろうが肌の色が白人イケメンのアンタと違ってようがそれの何がアンタに迷惑かけたってんだよボケカスコラ。


 足が短いのも背丈が低いのも、そういう人間もいるんだからしゃーないだろう。後弱そうはともかくその不快な言動を並べてる時点で多分だが頭の出来はお前の方が悪い可能性が……少なくとも大差ないレベルだと俺は感じたね、はっ!


 ……英雄なんかじゃないのはその通りだけどさ。

 俺は今年で二十二歳になる、社会の底辺、搾取されるだけの日々を生きてる最終学歴が高卒の雑魚モブだよ。

 人に傷つけられ、自分自身の思考にも傷ついて辛い…するとイケメンのとなりの女性が口を開いた。


「へっ陛下、申し訳ありません! どうやら召喚魔法に不手際がありこんな何の変哲もない凡夫が召喚されてしまったようで……」


 こっちはこっちで口が悪いな!

 見た目はさ、セミショートヘアの赤髪と同じく赤い瞳を持つ美人で年齢も二十代前半、俺と大差ないくらいの女性なんだけども凡夫はあんまりだろ。

 てか召喚魔法? いま魔法って言った?


「あの、さっきから何を失礼なやりとりをして」


「黙れ下郎、貴様のような底辺の者が余に声をかけるなどおこがましいぞ、耳が汚れるではないか!」


「え~~~……」


 コイツ、この金髪イケメン野郎。いくらイケメンでも傍若無人過ぎるだろ。

 自分を何様だと……て、え? コイツ陛下とか呼ばれてたけどまさか。


「…………はぁ、もういい」


「?」


「タリシアよ。今回の召喚は完全に失敗であった、次はお前が率いる魔道師団から選りすぎりの者を集め複数人で召喚魔法を成功させよ」


「はっ!」


「あの、ちょっと……?」


 さっきからず~とこちらを無視して話を進めすぎだろ。

 けど話しかけたらまたブチ切れられそうだし、今の状況を全く理解出来てない俺はどうすればいいんだよ。


「無論、その為には時間も必要となるだろう。全てお前に任せる……ああそれと」


 そして金髪イケメン野郎が俺を見る、その視線の冷たいこと冷たいこと、どこのツンドラ野郎かと思ったね。

 これがツンツン系の美少女や美女ならまだ嬉しいのだが反吐が出るイケメン野郎にそんな視線を向けられても背筋が寒くなるだけなのでやめてほしいわ。


「その召喚された失敗作はさっさと始末しておけ。目障りだ」


 ……………えっ!?


「全て承りました!」


 言うだけ言うとイケメンは一つしかない出口へとスタスタと歩いて行った。マジで会話する気ゼロだったなアイツ。

 あまりにもあまりな急展開。これは流石に俺も声を荒げる


「えっちょちょちょっと待ってくれ! 俺をどうするつもりだ!?」


「悪いけどジェネス殿下の命はこのワーゲスト王国では絶対なのよ、貴方には直ぐに消えて貰うわ」


 物騒な事をさらっと言ってくる赤髪の女性。

 さっきのやりとりを鑑みるにこの女性は魔道士かなんかっぽい、戦っても勝てる気がしないぞ。

 こっちは仕事は休みで普通に散歩してただけだから武器なんて持ってない。

 服装も白の半袖シャツと青色のジーンズ、黒の靴下と白のスニーカーというカジュアル装備なんだぞ。


「消えて貰うって…まさか殺すって事か」


「ここは王城の地下にある大魔法や特別な儀式を代々執り行ってきた神聖な場所、お前の血などで汚したらジェネス殿下に私が殺されるわ」


 地下で代々儀式ってなんか邪教の類がしてそうな事してますね、とか嫌味を込めて言いたい。言ったら何されるか分からんので言わんけど。


「ま、そんな訳だから貴方にはこれから転移魔法でこの世界の何処かに消えて貰うわね」


 確か名前はタリシアだったかコイツ、あのジェネスって金髪イケメンも大概だがこの女も……本当にいい加減にしろよ!


「ハァッ!? 何だよそれ、普通に元いた世界に返せよ!」


「そんなの無理ね、少なくともこの国には異界から英雄を召喚する魔法はあってもその者を異界に帰す魔法なんて存在しない」


「ふざけんな! いきなり問答無用でこんな所に召喚しておいて! 何様だよお前ら!」


「あらそうなの? てっきり喚ばれる存在も合意の上で召喚されてるものだと思ってたわ、やっぱり歴代継承されてきた大魔法であっても碌に研究されてない魔法なんて気安く使うものじゃないわね…」


「それはどう言う意味だ」


 研究されてない魔法だ? そんなのを使って人を別の世界から召喚、と言うか拉致してきたってのかよ。


「さてっそんな話をしているうちに転移魔法の発動準備が完了したわ」


 彼女は右手の手の平を俺の方にむけていた、次の瞬間にその手の前に漫画やゲームでよく見た魔法陣が現れた。

 マジか、マジだよ。洒落にならんがな。


「なっおま─」


「悪いけど、私の出世の邪魔にしかならないお前みたいな不細工な異世界人なんてさっさと消えてもらうしかないのよ、じゃあね~」


「ふ、ふざけんなぁあああーーーーーーーーーーっ!」


 俺の怒号が地下に虚しく響く。続けて女魔道士は本当に魔法を発動した。

 転移魔法とやらで何処かに飛ばされてしまった。

新作です、五万字ちょっとで一段落する予定。

チートありでノリが軽い追放からの復讐って感じの作品になる予定でもあります。

よろしくお願いします。

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