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ありがとう
今朝、図書館で新聞を読んでいると子供が書いた詩が目に入った。
それは毎晩出ている月や星に感謝を告げているものだった。
たった数行の文章なのに、とても胸が打たれた。
ハッと気付いた。
自分は最近、誰かに感謝の言葉を伝えていただろうか。
答えは否だ。
そもそも人とまともに会話できていない。
物理的に人と接する機会が少ないというのもあるが。
暗くなれば月や星が見えるようになるのは当たり前のことだ。
その当たり前に感謝する気持ちをすっかりと忘れていた。
なら今のうちに感謝の言葉を書こう。
お日様、毎日暖かい日差しを浴びせてくれてありがとう。
食堂のおじさん、おばさん、毎日美味しいご飯を作ってくれてありがとう。
食べ物のみんな、いつもお腹いっぱいにさせてくれてありがとう。
お母さん、産んでくれてありがとう。
お父さん、いつも仕事を頑張ってくれてありがとう。
考えれば考えるほど、私は毎日いろんなものや人に助けられていたのだなとわかる。
私はみんなに何をしてあげられるのだろう。