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少年は世界を救わない  作者: 怠惰猫 Zero
2/9

第二話 ステータス

 感想をいただけたらそれが私のモチベーション向上に繋がる――かもしれません

 感想受付は制限を解除したのでどなたでもお好きにどうぞ

「あれ? 出ねぇ」


 指でなぞった上できちんと鍵言を唱えたにもかかわらず一切反応を見せないステータスプレート。

 もう一度試した上で軽くステータスプレートを振ってみるがやはり反応はない。


優也ゆうや、それ反対だよ?」

「お? うわマジじゃん。ハズかすぃ……ご指摘どうもありがとうごぜぇやす、高ちゃんサマー」

「あはは、確かに裏表分かりにくいよね」


 間違いを指摘された優也はあからさまな演技を行いながら少女のようにか弱そうな細身の少年、高木悠生たかぎゆうせいを拝むように手を合わせる。

 そんなふざけたノリの優也に悠生は自分のステータスプレートを見せた。


==============================

高木悠生 男 17歳 LV1

筋力:25

魔力:50

敏捷:30

耐久:20

器用:50

能力:解析・変化・魔力操作・火魔法適適性(中)・水魔法適性(大)

==============================


「比較対象ないからよく分かんねぇな、解析は使えそうだが……と、そうだ、先にこれ渡しとく」

「え? あ、これ僕の鞄とシューズ? ありがと、確かに革靴だとあまり動けないもんね」


 そもそもステータスの基準がないから見せられてもテストの点数で自慢し合う感じのことくらいしか出来ない。

 ただ悠生はさっきも言ったように如何にもか弱そうな風体をしている。

 ステータスのない世界から来ているから現状のステータスがそのままだとすれば筋力25を基準に考えてその数値が決して高い物ではないことは分かる。


「んじゃ俺の方も……ホレ」


 そういうと優也は自身も確認するように自分と悠生の間にカードを持ち上げた。


===================================

重見優也 男 17歳 LV1

筋力:55

魔力:45

敏捷:50

耐久:75

器用:35

能力:プログラム・魔力操作・黒魔法適性(極)・一般魔法適性(中)

===================================


「……魔力と器用以外のステータスで負けた」

「流石にフィジカル系のステータスで負けたくねぇわ。こちとら一応軽く鍛えてんだからな?」


 魔力に関しては似たり寄ったりだから考えないがそれ以外は優也にとってはなるべくしてなった、といった感想だろう。

 筋力も敏捷も本当に軽く汗を流す程度ではあるが一応運動はしているから当然だ。

 耐久は……恐らくこれには苦痛への耐性も含まれているのだろう、優也はその経験から苦痛を感じることはなれている。

 だから他人よりかは耐久は高い。


「12年目の新事実!? 身体つき良いとは思ってたけど鍛えてたの?」

「おう、つっても軽めのダンベル――五キロのを二日に一セットだけ左右100回ずつゆっくり上げ下げしたり雨降ってない日曜に走ったりむしゃくしゃしたときに鍛錬棒振り回す程度だ」


 本当に大したことはしていないとばかりに軽く手の平を揺らす優也。

 それでもある程度鍛えている人間が近くにいたことが嬉しかったのか肩に入っていた力が僅かにだが抜ける。


「俺としては高ちゃんがキッチリ男だったことの方が驚きだがな」

「フィクションならともかく一般家庭の僕が性別詐称は出来ないんじゃないの?」

「それでも俺は一縷の望みを抱いていた。実は僕……女なんだ、的なのを期待してた」

「はいはい、くだらない事に期待しないの」


 あまり物事に関心を持たない優也が期待してしまう程度には悠生の見た目は中性的――というよりも女性的だ。

 だからどうというワケでもないが悠生が女だった方が優也にとっては気が楽である。

 優也は男女の違いに興味がないから友人としての付き合い方云々ではなく、単純に目が喜ばしいからだ。

 悠生が単純に女ならば可愛い、目が幸せ、で事済むのだが男だとそうもいかない。

 あくまで優也はノーマル。

 ゲイではないため男を見て幸せ、と思うのはあまりにも悲しいのだ。


「それで、勇者たちよ。世界を救ってはくれまいか」


 ある程度落ち着くのを待っていたかのように国王が本題に戻すとばかりに声をあげ、瞬間皆の喧騒が止む。

 未知の技術や超常的な能力を得てはしゃぐ気持ちがあるものの現状把握が出来ていないのいうのが本音だ。


「王よ、突然このような場に連れて来られ私も含めて皆一様に混乱の極み。平和に暮らしていた我らが突然戦いに身を置くのも世界を救うというのも実感の湧かぬ話。しばし考える時をいただきたく存じます」


 笑みと分からない程度の絶妙な笑みを浮かべながらそう語り掛ける。

 独断で話を進めるワケにも行かないし他のメンバーにも、もちろん自分にも考える時間は必要だと考えて心を落ち着かせられる時間を確保するべく機嫌を損ねないやり方を試みる。


「ふむ……帰れぬ、と言われて落ち込むも無理はない、か。良いだろう、今日は休むがよい」

「寛大なお心、ありがたく存じます」


 礼をするように顔を俯かせ表情を誰からも悟られなくなった優也は『チョロい』と言わんばかりに口角を吊り上げ、顔を上げる一瞬で元に戻した。


「ねえ、どういうことか後で説明してくれる?」

「あ、私も私も」


 とりあえず第一関門突破、と僅かに息を吐く優也に二人の少女が声を掛ける。


涼花すずか夏美なつみ……ああ、後でちゃんと皆に説明するから。……と、それとコレを返しておく」


 困惑している涼花と理解していないもののいつも通り能天気な夏美に無断で回収していた鞄を返却し、これからの行動をどうすべきかを考えるように視線を横に反らした。

 思考を巡らせて二秒ほどだろうか、秘かになにかをたくらんだ優也は視線を目の前の少女二人に戻す。


「なあ……。どっちでも良いんだが、すぐに返すから手鏡を貸してくんね?」


 手荷物の多い優也ではあるが流石に手鏡は持っていない。

 男だから大して身だしなみを気にしなくて良いというのと、他人に良く見られたい、つまりモテたいという願望のない優也はそういうタイプのアイテムを持っていなかった。

 例えば汗拭きシートなんかは冷感最上主義だからただひたすらに冷たいだけの匂いを気にしない無臭タイプである。


「鏡かぁ。私は持ってないなぁ……涼ちゃんは?」

「私も持ってない……いや、小さいけど鏡が付いてるヤツなら持ってる」


 ザンネ~ン、といった感じで夏美は笑いながら涼花に振り、涼花は思い出したかのようにブレザーのポケットの中から小さな長細い丸型の黒い物体を取り出した。


「エチケットブラシか……とりあえず貸してくれるか?」

「良いけど……なにに使うのよ」


 使用用途を明かさないまま鏡を借りようとする優也に涼花は目的を訊ねるが優也はシー、といった風に口に指を当てて子どもを落ち着かせるようにして悪戯な笑みを浮かべるだけでなにも喋ろうとしない。


「……」


 理解も納得もしていない涼花だが短い付き合いながらも自分を取り繕うとしない優也の正直な性格のお陰か半ば諦観のような雰囲気でエチケットブラシを渡した。

 それを受け取った優也は静かにほんの一瞬だけ感謝の表現として微笑み、すぐに表情を引き締めて折り畳まれたエチケットブラシを開く。

 商品としての形状上、鏡の部分はやはり長細い。

 感触を確かめるためか優也は丁重に、しかし静まった周囲に聞こえる程度には大きなカチャカチャという音を立てながら胸の前で開いて閉じてを繰り返す。

 光源から射す光を使って反射の軌道を確認するかのように右手に持った鏡に反射した光を左手の平に当てて照らしていた。


「……よし」


 やりたいことが終わったのか優也はエチケットブラシが常に開いた状態になるように指で押さえながらステータスカードと共に持つ。


「ああ、それと勇者殿たちが戦ってくれるとなった時に訓練しやすいように各人のステータスの内容を教えて貰いたい」


(……まあ、これは受け入れるか。勇者という立場ではあるが戦わなければ身分の保証されない立場である以上下手は出来ない、遅かれ早かれ知られることになる。相手の反応も見ておきたいし断るのも不自然だろう)


 今は断るデメリットの方が大きいと考えた優也はそれを受け入れる事に決め、なにも言わずに静観することにした。


――――――――――


「俺が勇者だ!」


 とりあえず出席番号順にステータスプレートを騎士団長の男に見せていると優也の少し前からそんな叫びが轟く。

 むしろなんで初めにステータスを見た時に叫ばなかったんだ、と言いたくなるような声量でクラスに存在するグループの中で最大の規模を誇るところのリーダー的存在がステータスプレートを騎士団長に見せつけていた。


「なッ!? 能力『聖剣召喚』『聖魔法適正(大)』のみならず『破邪之剣』だと!」


 かなり騒々しくなり後ろから押し寄せる野次馬のようなクラスメイトのせいで並んでいた列が軽く崩壊し、優也はため息交じりにチラリとそのステータスプレートを覗き見る。


==============================

片平鉄刃かたひらてつば 男 17歳 LV1

筋力:50

魔力:50

敏捷:50

耐久:50

器用:50

能力:聖剣召喚・破邪之剣・魔力操作・聖魔法適性(大)

==============================


(能力値自体は大したことないな、成長率が高いのか単純にその『能力』が戦いにおいて強力なのか……『破邪之剣』とやらも珍しいみたいだがなんか引っかかるな……)


 優也はそのステータスに僅かな違和感を、頬に米粒が付いている程度のほんの些細な突っかかりを覚える。

 だが所詮は米粒程度の違和感。

 考えてもその真相にたどり着く事は出来ず、少し離れた位置で考えている間に喧騒も収まり再びクラスメイト達が列を成し始めた。

 勇者も見つかったことだしこれで静かになる、そんな考えを秘めながら優也はなんてことなさ気なポーカーフェイスで己の番を待つ。

 だがそんな静寂は束の間のもので、騎士団長は優也の前で再び驚愕を露わにした。

 そこに書かれていたのは――


===================================

逆水さかみず涼花 女 17歳 LV1

筋力:25

魔力:80

敏捷:40

耐久:30

器用:45

能力:叡智之杖・魔力操作・四大魔法適性(大)・重力魔法適性(極)

===================================


――の文字

 優也に続き二人目の適性(極)。

 周囲からすれば涼花が一人目で優也が二人目ではあるが少なくともこれまでの18人中2人というのは一応稀少なのだろう。

 そもそもが(極)だ、極みなのだ。稀少じゃないワケがない。


「勇者に続きここまで高い適性の者がいるとは……」


 召喚されたのが一人じゃないという時点で何となく予測してはいた優也だったがこればかりは驚かずにはいられなかった。

 まさか数少ない友人が高適性だとは思わない。

 そもそも元の世界での涼花はなにかに秀でていたわけではないのだ。ただ単純にある程度の賢さを有してはいたものの特別賢いワケではなく精々学年上位程度で運動能力も平均少し上程度なのだ。

 勇者として選ばれた鉄刃はグループリーダーということや運動神経が良いということもあってある種の必然性を感じたが、優也は涼花にそれを感じていなかった。


「はじめの能力は不明だが『四大魔法適性(大)』というのはかなり適性が高い。ちなみに四大魔法というのは火・風・水・土の四つを統合したもので適性も普通は大が最高値だ」

「じゃあこの(極)っていうのはなに?」

「適性に極と付く能力はその時代では一人しか有すことの出来ない稀少能力のことなのだが、適性が高いと言ってもその能力が強力なモノかはまた別の話だ」


(あ~要するに某海賊漫画の悪魔の実の能力みたいなもんか)


 話下手にしては中々に上手い例えを思い浮かべながら涼花の重力魔法の特殊性や有用性に目を付け心を躍らせる優也。


「次、重見の番だよ」

「ん? お、おお」


 適性が高いとはいえこの世界の人間にとっては勇者ほど重要ではないのか少し考えている間に優也の番が回ってきた。

 思考を途中で打ち切ってしまったモヤモヤを抱えながら自身の能力に関しても知るべくステータスプレートを見せながら騎士団長の顔色を窺う。


「ふむ……『プログラム』『黒魔法』『一般魔法』……どれも聞かぬ能力だ」

「あ、そうなんですかぁ。『プログラム』に関しては想像通りなら良いんですけどぉ残り二つに関しては名前からも想像出来なくてぇ騎士団長さんなら分かるかと思ったんですけどぉ残念ですぅ……。自分でも調べたいんでぇあとでそういう文献のある部屋に案内してくれる人をお願いしまぁす」


 ニコニコと警戒心をいだかせない笑みを顔に張り付けながら書庫の類の部屋への案内を頼んでそのまま列を離れる優也。

 普段のキャラを知っている親しい者たちは呆気に取られたり爆笑を堪えたりあからさまな悪巧みに頭を抑えていた。


「一体何するつもりよ」

「べぇつにぃ? ただ単純に情報を得たかっただけ。自分の能力に関してちゃんと把握したいのもあるしこの世界で動くにあたって地形とか色々知っておきたかっただけ~」

「ま、そりゃそうね」


 優也の言葉に納得した涼花は肝心なところを離す気はないその態度に肩を落としながらも相手が敵か味方か分かっていない状況で込み入った話を出来るワケがないと理解し、小さく舌打ちをする。


「ま、後で教えてあげるから待ってなさいな」

「はいはい。……ちゃんとあとで、頼むわよ」


 僅かに眼つきを険しくし睨むような視線をものともせず飄々とした態度で心意の分からぬ不可思議な笑みを浮かべる優也は再び思考を巡らせながら胸の前でエチケットブラシを弄り始めた。

 何に使うのかを明かされぬまま貸した物で目の前で遊ばれ複雑そうな表情になる涼花は後からやってきた悠生や夏美たちと雑談に興じる。

 そして更には優也がなにかを企んでいると悟った優也の友人である松戸周也まつどしゅうや森上航亘もりがみわたるも優也の周りにやってきた。


「重見……なに企んでんだ?」

「そーだそーだ、面白い顔しやがって……俺も混ぜろよー」


 真面目な表情の周也とは対照的にふざけたような高いテンションで絡むように話しかける航亘。


「ああ、とりあえずその話は後だ。部屋に案内された後か飯食った後か……とにかく時間のあるタイミングで俺ら六人プラス先生含めて話す。そ・れ・と……森上よ、面白い顔とはケンカを売っているということで相違あるまいな? もしそうなら折角面白そうな『力』を手に入れたことだ、存分にお前で試して進ぜよう」

「ハハッ! 進ぜなくて結構なのだぜ」


 某ネズミのような裏声と、バチコーンと効果音の聴こえそうなポーズを合わせたいつも通りのふざけたテンションに優也たちはテンションを吸い取られたように肩を下ろす。

 普段は同じようにおかしなノリを演じている優也だが、流石に今は気を引き締める状況。

 その目的は理解しているものの『警戒はお前に任せた』と言わんばかりの気の緩さに五人の心的疲労が一瞬にして加速した。


「では勇者たちよ。しばし休むがよい」


 そんな道化に興じている間に全員分のステータスの確認が終わったのかその言葉にクラスメイト達が案内されるまま続々と玉座の間から退室し始める。

 列の残り人数を気にしていなかった六人は置いて行かれるかのように最後尾になった。


「ふぅッ」

「ひゃッ!?」

「やあやあ夜桜先生、ステータスはどうだった?」

「みんなと比べると少し低かったです……。ってそうじゃなくて! いきなり息を吹きかけるのは止めてください! ビックリするしセクハラですよ!?」

「あ~やだやだ、今の時代なんでもすぐセクハラになるんだもんなぁ。可愛い生徒のちょっとしたお茶目なのにぃ」


 見た目通りの可愛らしい反応に口を押え堪えるように笑う優也に対し桃子は顔を赤らめて小さく声を荒げる。

 だが笑うだけで全く意に介さないその態度に僅かながら腹を立てた桃子はジト目になって優也の脇腹を軽く抓った。


「いッ! 思ったより抓まれた面積が小さくて想像以上に痛かったぁ」

「あ、ご、ごめんなさい……ってそうじゃないです~!」

「HAHAHA!」


 白々しく大袈裟に痛がる振りをする優也に、話を逸らされかけたことに気付いた桃子は頬を膨らませるという見た目相応の幼い反応を見せ、優也はアメリカンジョークを聞いたかのように笑う。


「……後で話がしたい。時間が出来たタイミングで声を掛けるから時間を空けておいてくれ」


 だがそんなお茶らけた態度から一変し、再び息を吹きかけるように耳元に口を近づけてそう囁くと油断している最後にふぅッ、と息を吹きかけた。


「……ちょっ!? またですかぁッ!」


 生徒と教師という関係性を知っているクラスメイトからすれば優也が桃子で遊んでいる、その関係性を知らないステータスで年齢を確認した騎士団長以外のこの世界の者たちからすれば少女が青年に揶揄われているとしか見えない状況にその空間の者の多くから小さな笑い声が届く。

 笑われていると知った桃子はより濃く赤面させ、へそを曲げたように優也から顔を背けた。


「プククっ……」

「あはは……」

「先生をあまり揶揄うなよ重見。……ンクッ」

「ナイス、重見ッ」

「ホント、デリカシーないわね。アンタ」

「せんせーにそーゆー事しちゃダメ、だよ?」


 精神は肉体に影響される、を体現したかのようにやはり幼く分かりやすい感情表現を見せる桃子にそれぞれがそれぞれのリアクションを見せる。

 そんな馬鹿なことをやっている間に扉のところまで来た優也はそのまま他愛のない話をしながら出るかと思いきや玉座の間と廊下とのちょうど境界のあたりで不意にピタリと足を止めた。

 突然の行動にこの世界の者たちはもちろん共に歩いていた悠生たちも戸惑ったような表情になる。


「王よ、もしまだ我々の食事を用意していないというのでしたら手間は承知で使う食材を種類は多くしかし一種類ごとの量は少なくしていただきたい。こちらの世界に来て我々の体質が変化したとはいえこの世界の物が出来てすぐの肉体には合わないかもしれないので」


 体質が変化したということは優也たちの肉体が出来たのは事実上ほんの少し前。

 さらに言えば魔法というものが存在する以前とは圧倒的に異なる環境で生育した動植物は味やその成分も異なるかもしれない。

 それに自分たち人間の体質が変化していたとしても腸内の細菌などがどうなっているかが分からず、過去に勇者召喚の前例があるとはいえその時代とは呼ばれた日本人の体質もこの世界の環境も大きく異なっていたであろうからあまり当てには出来ないのだ。


「……あ、ああ。分かった、そのように手配しよう」


 明らかに困惑したような表情に変貌し、おどおどと受け答えをする国王。


「……我々のためにわざわざありがとうございます」

「う、うむ。我々の都合で呼び出したのだ、それぐらい気にせずともよい」

「では、我々はこれにて失礼させていただきます」


 満足気に口角を吊り上げて笑う優也はそういうとパチンッ、と音を鳴らして開いていたエチケットブラシを閉じ、歩を進めた。

 

ちょっとしたキャラ紹介(説明) 第一弾


 優也は基本的に普段から色々、くだらない事も含めて常に思考をしているタイプです

 日常ではくだらない事を考えているため注意力は散漫ですが一度集中すると鋭い人間です(ただし普段は天然が混じった性格)

 普段は性根が腐ったように振る舞っていますが、その実大切な人間は必死に守ります(訳:良い子だから嫌いにならないでネ)

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