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大学生活楽しそうでよかったな、と思う


「ねえ、予備校に可愛い子とかいるの?」


 後ろから今日はスク水の可愛い沙音華が聞いてきた。


「なんだよいきなり。沙音華は可愛いよ。とても可愛いJDだな……スク水の」


「なっ、なっなっなっ、それは聞いてないしいきなり言わないでそんな……」


 沙音華は恥ずかしがって僕を抱きしめるのを強くする。


 普通の人と逆な気がするが、おっぱいが柔らかいので気にしないことにする。


「で、美少女と話したりした?」


「するわけないだろ。僕は近くの男子と話す程度だよ」


「そうなんだ。ちなみに私は今日すごいイケメンのサークルの先輩とたくさん話したよ」


「なんのサークルの話?」


「水着で踊るサークルの話だよ。とりあえず入った」


「入ったのかよ。というか男いるのかそのサークル」


「いるよ。何、女の子だけが水着で踊ってるのが見たかったと、うわあ……」


「別にそんなことはない。ただそのサークルなかなか珍しいなって」


「ふーん。で、なんか反応は?」

 

「反応……? 悪いけど僕は今この摩擦あり単振動の問題を考えないといけないんだけど」


「分かったよ。ほんとに、イケメンの先輩と私が仲良くなってもなんとも思わないのね」


「大学生活楽しそうでよかったな、と思う」


「いや別に私のタイプではなかった」


「なんだよ。そうなのかよ」


 僕は沙音華との会話から問題に意識を移し、頭の中でばねがびよんびよんして重りが往復する様子をイメージする。なるほどな。これは四分の一周期分だな……。


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