筋肉痛になった
朝、そんなことがあって、慌ただしくて。
僕は今日は家で一日勉強をした。
そして夕方沙音華が帰って来た。浪人生の一日って書きやすくていいよね、たいして描写さぼってないよほんとに。
「あー、筋肉痛の予兆が始まった」
「めっちゃ走ったのかよ」
「めっちゃ走ったよ。夏の実験レポ出せたよ、よかったよー」
無事に間に合っておめでと沙音華は、足をフルで使ってしまって筋肉がやばいみたいだ。
「たいせ最近右手と右腕鍛えてるでしょ、勉強してるから」
「まあ……そうかな? うーん」
「じゃあその鍛えた右腕と手を生かして私の脚マッサージして!」
「え?」
「私の太もも触るのやばい? 幼馴染だしおっけーだよね? 勉強の邪魔にならないときにちょっとでいいから〜」
「いややばくないよ」
「じゃあお願いっ!」
沙音華がそういうので僕はやることにした。ていうか僕やりたいんだよね。あはは。
「えーとここをこんな感じですかね?」
うわ、女の子の太もものお肉がいつもシャーペンばっかり握ってる僕の指に。
「気持ちいなあ」
「そうかよかった」
別に特段やましい部分をマッサージしてるわけではないのでまあ沙音華は普通だけど割と。
太ももいいなあマジで。どんなに書きづらくてもこの上で勉強してそのまま頭から寝落ちしたいわ。
そのまま太ももに沈む頭、代わりに浮上する成績。
理想的すぎる。
「あー、だいぶほぐれた気もするわ。ありがと」
しばらくして沙音華がそう言い、元の姿勢に戻った。あー、僕も気持ちよかった。
太ももの感触が消えないまま、僕はシャーペンを握って勉強を再開。
またこれから夏期講習が始まる。
夏期講習があって一日空いて、また始まって……という繰り返しだ。
僕はとってない期間もあるけど、当然勉強量は、とってる人と同じかもっとやらないとな。
夏休みも地味に結構進んでいる。
秋になると、部活を引退した現役生達が増えてやばい。秋も深まると最後の行事とかも終わったりしてもっとやばい。
沙音華のマッサージで僕も元気をもらったぶん、今日はもう一セット演習やろう。




