やる気を出そう
楽しくサークルの合宿に出発した沙音華。今日から沙音華がいない日が始まった。つまりおっぱいがない。
沙音華がいなくなったからはっきり言うことにすると、ほんとに沙音華のおっぱいが大好きすぎて後ろにないのが寂しい。
いや僕はもちろんおっぱい要素以外の沙音華も好きなんだけど。
僕は変に冷静な気分になりながら予備校に向かった。
予備校に着いて、今日は無事真ん中の席をゲット。よっしゃ。あ、そういえば奈乃さんとまた一緒だったりしないかなあ。
と思いつつ英語のリスニングをイヤホンで進めていると、隣に人が座った。残念ながら奈乃さんよりもでかい。
「榎咲、この講座取ってたのか」
僕はイヤホンを外しながら言った。
「悪いな隣に美少女が座る可能性をゼロにしてしまって。まあ俺は自らゼロにしたわけだ、えらいな俺」
「えらいのかそれは」
榎咲はふざけたことを言いつつも、さっさとテキストを広げて勉強体制に入っている。
去年二点差で落ちてもこの気合いだ。
僕はほんとに気合入れてかないと。
僕もイヤホンを再び耳に入れ、リスニングを始めた。
この第三期間で僕が取っているのは物理。
力学、熱力学、波動、電磁気……と、各分野を広く扱い、それぞれの項目に難関大の応用問題が並ぶ。
応用問題はむずいけど、本来なら大学一年生になっていなければいけない僕は、絶対に解けないといけない問題だ。
なのになあ。解説聞いたら間違ってたりしてつらい。
志望校別模試も理科の得点は5割だった。英語と数学より理科が悪そうだ。
沙音華は現役の時からかなり理科の偏差値が高かったはず。興味を持って勉強してる感じがあってよかった。
浪人生になると心の余裕がなくなって勉強自体を楽しめなくなる問題が発生する。そしてそれと同時に、受かった人たちをやたら羨ましく思って萎える時がある。
この二つが同時に来ると、勉強の効率が落ちる。
それが今な気がしてきた。
だけど、榎咲も頑張ってるしな。ていうかこの部屋の全員が頑張ってるわけだしな。
うん。ちゃんとやろう。そして来年は色々新しいことをやったり、サークルの合宿に行ったりしたいな。




