遊びまくってもいいのかな?
「はいたいせ、歌いたいの入れていこー!」
「いいんだろうか、机と座り心地がいいいソファがあるのに勉強しなくて」
「いいの! 色々閉まる22時半までは遊ぶってことにしたでしょ!」
「したけどな……よし、歌うか」
沙音華は流行りの曲とかよく知ってるのかもしれないけど、僕はもともと音楽に疎いプラス去年は受験生、そして今は浪人生なので、最近の歌は知らん。
無難に知っている歌で歌うと浪人のストレスを発散できそうなのを入れた。
なのに、
「たいせ音痴! あともっと大きく歌わないと、はい二番始まるよ!」
めっちゃ沙音華に鍛えられている状態。
沙音華はふんわりと響くいい声なので、本物に似てるかは置いておいて綺麗な歌声。
歌い終わった僕は沙音華の歌声を聴きながらジンジャーエールを飲んでいた。
あー、正直早く毎日こんな風なことができる日が来て欲しい。
「はあー! 二人だと歌ってる割合が多いから一時間でもたっぷりだね!」
「だな、お腹空いたわ」
「じゃあ夜ご飯食べた後は、ゲームセンター行こう!」
「おっけ」
僕と沙音華は夕食の場所に行った。
夕食は一般的な和風の旅館の豪華な食事という感じだった。
一人一人火をつけてもらってぐつぐつ煮るやつがある。
これ好き。
いつも食欲がない浪人生でも今日は食が進むので、沙音華なんかすでにご飯三杯目がなくなりそうなくらいになっていた。
「あー、これ絶対帰ったら太ってるわ、やだなーつらすぎー。たいせゲーセンの次卓球しようよ。食後にちょっと運動するだけできっと脂肪のつき方が違う気がする!」
「わかった、やろう」
結局旅館の遊戯を全部やることになってしまったわけだが、果たして22時半から勉強する体力が残ってるのか。
残ってる気がしない。
だいたい今日は歩きまくって疲れてるし。
はあああああ。やばいぞ。
夏期講習第二期間を取っている人々はみんなしっかり今日も勉強したんだろうな。
きっと榎咲だって奈乃さんだって勉強したでしょ今日。
それに対して僕は行きの電車とバスでちょっとやっただけ。
流石に三時間くらいはやらないと、山上先生に言われたとおり、夏の勉強が足りなくて落ちるパターンになる。
だから、楽しみつつ体力を使いすぎないようにしよう。
僕はそう考えをまとめて、省エネ状態でゲーセンと卓球を楽しむことにした。




