姫君のおっぱいが大きいというのは本当ですか?
「今日は何勉強するの?」
後ろで今日もいつも通り水着姿の沙音華が聞いてきた。まあ……おっぱいも含めて動きやすいしこれが落ち着くのかな。まさかそのまま大学行ってないよな?
「今日は……明日の古文の予習だ」
「古文って……泰成一番苦手で模試も低得点なやつじゃん」
「苦手というか……わからん。全てがわからない。読めそうで読めないのがいらいらする……」
なんで女の子を見ると胸に視線がいってしまうのか。どうして古文を見ると目を背けてしまうのか。足して2で割りたい。
「まずは、動詞と助動詞の活用。ここをマスターしないとだね」
「それがむずいんだよな……」
「こういうのは毎日繰り返して、あとは実際に文を読みながらだよ」
「でもさ……古文って文の内容つまんなくね」
「そんなことないよ。泰成の好きなラブコメみたいなもんでしょ」
「いやそれはない」
沙音華あんまりラブコメ読んでないだろ。和歌なんて送りあってるラブコメないぞ。大体和歌ってはっきり言わないからわかりにくいんだよな。
「でもさ、少しは楽しいと思わないと」
「そう思えたらいいんだけどな……」
僕は古文のテキストを開く。
沙音華が後ろからのぞいてきた。前に古文、後ろにおっぱい。まずい百八十度回転方位磁針になりそう。
「へー、この姫君、巨乳らしいよ?」
「マジで? そんなこと書いてあるの?」
「あるよ。ちゃんと読んでみ。棒線引かれてるところは重要だから品詞分解してね」
ああ、やってやるさ。この手で姫君が巨乳であるってことを証明してやるぜ。
そうして沙音華のおかげでやる気が出た。
そして全部読み終えて、設問にも答え、棒線部は品詞分解もした結果。
「書いてないじゃんかよ……」
「でも予習は終わったね? それに、ちょっと面白いと思わなかった?」
「面白いとは思わなかったけど……苦手意識は少しなくなったかもな。沙音華、ありがとう。僕を騙してくれて」
僕はそう答えて、次のページをめくった。
補充問題にも手を出してみようかな……初めてそう思えた。