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体重の変化

 7月になった。暑い。しかし暑いのは予備校に行くまでの話で、ついてしまえば涼しい。でも、ずっと涼しいところにいるしかないってのも悲しいもんだ。


 僕は今日も涼しい無機質な建物で一日を過ごして帰ってきた。


「おかえり~」


 沙音華が僕を出迎えた。


「なんか普通に暮らしてるノリだ。僕の姉かよって感じだな」


「たいせのお母さんが入れてくれた~いつも通りね」


「そうなのはわかってるんだけどな……」


「ていうか、私お姉ちゃんでしょ。だってひと学年上だし、もしかしたら二学年以上になるかも……ならないようにがんばれ!」


「頑張る……」


 今更だけど、仮に受かったとしても沙音華は先輩になるのか。敬語で話さないといけないのかな。


 そんなこと考える前に勉強だな。


 沙音華は今日も水着姿だ。だんだん水着姿が似合う季節になってきた。ただし僕の部屋だからなあ場所が。


 まあでも、沙音華の水着を見るといつもいつも可愛いくて、正直浪人生の割には充実した勉強空間なのではないか。


 僕は沙音華を見てみた。


 いつも通り胸は大きいのはすばらしいんだけど。というかもしかして大きくなってるのかこれは。


 しかし、何か全体として変化がある気がする。


「もしかして少しお肉ついた……?」


「泰成へんたいだ。私のボディいつも見てるから! ていうかばれたし!」


「……太ったか。ちなみに予備校でずっと座っている僕も太った」


「そうなんだ。じゃあ仲間だ。そして仲間同士の勝負しよ」


「勝負か」


「そう何キロ太ったか勝負」


 沙音華がおなかをつまんで笑った。柔らかそうにお肉がつままれる。しかし、沙音華はもともと普通体型ど真ん中なので今も普通体型範囲内余裕だろう。


「せーのでいうよ。せーの」


「2キロくらいかな」


「3キロ」

 

「沙音華3キロ増えたのかよ」


「そうだよ。どうしよ。運動してるけど、そもそもたくさん食べちゃうのが問題でさ」


「僕と違って健康的に増えてそうだからよさそう」


「まあたしかに。でもこれ脂肪だよね」


 沙音華はおなかのお肉をまたつまんだ。女の子っぽいぷにぷにさで健康的なくらいだと思う。なんか触りたいと思うし、問題なく良い。


 一方の僕はマジで何か考えないとな。健康的に体重が増えてるかは怪しいので。


 よし。予備校の階段を昼休み無駄に上り下りすることにしよう。


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