第三十三話 透明
久しぶりですね
これから後書きに簡潔にまとめて行こうと思います
「もう、終わりにしよう」
烈王さんがそう言うと、俺と知音は怪物との距離を詰めていく。俺は短剣を作り出そうとしたが、記憶を失った事が頭に浮かび作ることを躊躇した。
「なっ」
知音の声に反応し前を向くと、怪物の姿が消えていた。
「可哀想だから、明日まで待ってやる。そしてそこの女は仲間を殺した馬鹿だ。しっかりと覚えておけよ|」
耳元で囁かれた。腕を降るが当たらない。
「逃げられた……」
「……クソッ」
辺りを見渡す。人の気配はない。生き残っているのは俺達だけなのか?何より、記憶を失っていた間に何が起こったのか。望月さんは何処だ。
「……助……けて」
「⁉」
「……イチ……君!……あ」
唯智君はこの公園にある大きな塔の隙間から出てきた。彼は生きていたが、彼の引っ張っている雅姫さんは血だらけで、動かない。
* * *
「……」
「つまり、俺が記憶を失っている間にこの特殊な公園について望月さん達と合流しようとしたら、ここが避難地で大量の人がいた。で二人を探している内に怪物に侵入されて……陽向が戦闘中に三人を間違えて殺したってことか?
…………とんでもないタイミングで記憶失ってたな……」
「というかなんで記憶を失ったんだ。もしかして能力の副作用なのか?」
「恐らくそうだろう。知音達のように怪物経由で目覚めた能力ではないだろうし」
「……俺はいつ、能力を手に入れたんだ?」
全く分からない。
「覚えてないなら、間違いなく前回よりも前に手に入れたってことになるが……記憶が無いってことは死んでたってことだよな……」
「……俺と同じだな」
烈王さんが口を挟む。そうか、そういえば烈王さんもいつからなのか分からなかったんだな。
「そうですね。……もしかしたら、これから分かるかもしれないし、頑張りましょう!」
「そうだな……」
烈王さんはそう言いながら、陽向へと視線を向けた。
陽向は、落ち込んではいるが、前程ではない。何か考え事をしているようだ。
「……やる事もないし、ここから移動するのは危険だ。明日まで……留まろう。明日、あの怪物がまた来るんだろう?それまではこの塔にいよう」
「そうですね」
そうして俺達はここの最上階にいることにした。
……この場所の名前は造坂公園と呼ばれている。
陽向の能力によって健人、明人、俊樹が死亡
怪物との再戦は明日
残り七人
弘成、陽向、知音、利名子、真凛、烈王、唯智




