第十九話 訓練
これはある日の事だ。俺達が『貴田財団』に訪れてから数日経った日、いつものようにトレーニングをしていたときだった。
能力を所持している俺、健人、陽向、烈王さんの四人は基礎トレーニングの他に能力を使いこなす練習も独自に行っている。
初めはこの四人だけだったが、軽屋さんという財団に勤めている方が武術について詳しいらしく、今では軽屋さんを含めた五人でトレーニングをしている。これに参加していない他の八人はたまに参加したりしなかったりだが、建物内には沢山の避難者がいるのでその人達の手伝いを主にしているようだ。
トレーニング自体はとてもキツイが健人以外はなんとかついてこれているが、問題の健人は普段あまり運動しないのでとても苦しそうにしている。この間陽向が初めて能力を使った時のようにとても体力を消費するので健人には特につけてもらいたいのだが。
トレーニングを一通り終わった後は四人の能力をより磨くことになっている。先程まで健人の顔は死人に等しかったがこの時間になるととても生き生きとしている、能力を連発できる程の体力を温存してたのかこの中で一番使いこなしている。軽屋さんは能力には詳しくないが、烈王さんとは前々からトレーニングに付き添っていたのである程度把握しているらしい。
七時間ほどの特訓が終わり一時間ほどの合わせをし、今日はメニューは終了した。
「……風呂入らね?」
烈王さんが壁に持たれながら提案する。
「いいですね! 修学旅行みたいでなんか楽しそうだなー」
「知音……ここの風呂良いよな……設備が神すぎる」
「言っとくけど、私は真凛達と入ってくるから」
「知っとるわ! 元々お前はカウントしてんわ」
「あ?」
「……はは、仲良しですね、知音君と陽向さんは」
軽屋さんがニコッと笑うが、俺と陽向は苛ついた顔をして軽屋さんを睨んでいた。
「ハハッ」
挙句には烈車さんが吹き出し俺達を止める奴は居なくなった。
そうして、睨み合いながらこの部屋を後に社員用の風呂場に向かい、陽向を除いた四人で入った。
一時間後、いつものメンバーで集まりとても早めの夕食を取ったあと地下一階へある目的で向かう。
地下一階には暁さんの祖父である貴田隆頼専用の部屋があるのでそこの清掃をすることになっている。祖父を含めた十名でしているがそれでも時間がかかる程広い。書籍や棚がとても多いので隙間の埃が溜まっている所もあれば塵一つない所もあったりと様々だ。
清掃が終わる頃には時計の針は7を指していていつもならまだ起きているが今日はもう寝ることにした。なぜなら明日が最後だからだ。ここにいる人達が最も落ち着けない日、どんな事故死を遂げようが生き返る前にリセットされ記憶を失ってしまう為だ。
明日は俺達四人が襲撃を受けないように守らないといけない。多少の不安と共に全員が生きて戻れるように期待しながら眠りについた。
途中途中省いてる箇所があります
展開がとても雑に思われるかもしれませんが自分の想定した展開なのでそこまで気にしないでいただけたら幸いです
誤字や修正箇所ありましたら是非教えてください




