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逆境の笑み
そのままなら天国。
変わってしまうなら地獄。
実はこういうことだ。
四月になり、異動の季節が来る。
その時に、管理の担当が変わるかどうかが知らされる。
変わって欲しくないのが、私の願いだ。
しかし、私にはその権利が無い。
審判の時が来た。情報が公開される。
胸がドキドキする。願いが通って欲しい。
結果はこうだ。
管理者が変わってしまうことが決定された。
しかも、苦手となる人物にだ。
次の異動の発表があるまで地獄であることが決定されてしまった。
仕方ない。前向きに考えよう。
以前の私とは違うということを、成長したことを管理者に知らしめよう。
そのままで管理できると思うのなら、それを砕いてやるまでだ。
そう考えたら、笑いが込み上げてきた。我ながら獰猛さが滲み出た笑みが。
さぁ、四月が楽しみだ――。
《終》




