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ハロウィン

ハロウィンに仮装をすることになった理由?

ふむ、調べれば分かる、と言えばキミは泣いてしまうね。

まぁいいさ。教えてあげよう。その代わり、キミが焼いてくれたお菓子――そうだね、クッキーでももらおうか。

私が教えて、キミがクッキーを焼く。WINWINな関係というわけさ。


さて、ハロウィンに仮装する理由だったね。

一言で要約するなら、『目には目を、お化けには、お化けを』という感じかな。

冬との境目には悪霊が活発になるという話があってね。悪霊が子供たちを連れ去ってしまうと大人たちは考えたわけだ。

単に注意するだけでは不足だった。好奇心旺盛な子供たちは、注意を容易に踏み越えてしまうからね。

ならばと、一人の賢人は考えたのさ。子供たちを楽しませつつ、悪霊から子供たちを守る方法をね。

それはキミが知っている通り、仮装することさ。

仮装することで悪霊に仲間だと誤解させ、連れ去る対象という認識を霧散させる。

彼らからすると、楽しむ仲間がいるのに、去る瞬間には仲間がいなくなっている。と言った感じかな。

子供たちは楽しむことができて、大人たちは子供たちを守ることができる。

損をするのは、子供たちを連れ去ろうとした悪霊だけ。

理由としてはそんな感じだね。納得してくれたかい?

なら今度、キミが焼いてくれたクッキーを頼むよ。

私の可愛い恋人君。


《終》



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