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アオネリア(改)  作者:
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私今不思議体験中なのよ。

どんな体験かって、それは夢の中なのに痛みを感じることができてるのよ! 不思議でしょ。すごいリアルな夢。一瞬現実かと疑う気持ちにもなるけど、支離滅裂すぎて現実ではありえないので、これは絶対夢。ほっぺつねるだけでは、現実に戻れないならどうすれば戻れるかしら。痛みが弱いのかしら。でもあまり痛いのも嫌だわ、いくら夢だとはいえ、私は小心者だし出来ないわ。


「アオネリア様、現実ですよ。現実逃避は止めてください。心の声駄々漏れですからね。」

あら、侍女のシェリーの声が聞こえるわ。きっと朝で起こそうとしてるのね。夢だから起こす声かけの内容はおかしいけど、外部からの声が聞こえるんだもの、もうすぐ夢から醒めるのね。シェリーに朝起こされるのはいつもは嫌だけど、今は訳も解らない夢からはすぐ醒めたいわ。

「アオネリア様、夢から醒めて下さい。」

「醒めたわ。おはよう、シェリー。聞いて、不思議な夢を見た…の…よ… …夢よね…」

私はガバッとシェリーを見つめたけど、シェリーの微笑みを見て違和感を感じ、体の揺れと目に見える景色から自分の部屋ではなく、馬車の中にいることに気付いた。そして嫌な予感しかしない。

「良かったですわ。アオネリア様現実に戻ってきてくれて、違う世界に行ってたみたいですので、念のため事実の確認しますわね。」

シェリーは微笑みから満面の笑みに変わった。私はこの先の話を聞くべきではないと確信し、シェリーを止めようとするがシェリーは話続けている。

「シェリーやめ…」

「アオネリア様は、リオン様と結婚するためにこれからサンダール家に嫁ぎに行くとこですわ。」

私、今無性に気絶したいわ。夢の中でも気絶って出来るかしら。



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