6 聖剣様の扱い・・・②
初めて小説を書きました、拙い、読みにくい、文がおかしい等色々あると思いますが、ぜひ読んで楽しんでいただけたら幸いです。完璧に見切り発進、取り合えず書くを第一にして書いていますのであまり考えずに書いています。
アルマイトがギルドから出て行ってからしばらく経った。二周間位かな。俺は普通に生活していたがアルマイトを見かける事はなかった。でもギルマスから面倒を頼まれた事だし、仕方なく探しに出かける事にした。
アルマイトを見つけようと街中を探した、奴が行きそうな所、教会や図書館、人が多く住む地域などを歩き回って見たがいる気配すらしなかった。
よくよく考えればあいつはずっとあのダンジョンに居たって事はこのブロンズ王国の事を知らないよな。まあ、歩き回ってればある程度の場所は分かるかも知れないが。
アイツ、お金とか持っているか?もう二周間位経つけどしっかり生活出来ているかな?。まだ、少ししか一緒に居たことないけどあの高飛車な性格・・・やっていけるかな?生きてればいいけど。
そう思いながら街中を探りまわり遂に奴を見つけた・・・。
そこは街の隅にあるゴミ置き場から少し離れた所でポツンと座り何かをボツボツ呟いていた、、、。
その顔は生気がなく死んだ目をしていて、頬はこけ、唇はカサカサ。体全体を見てみると服は汚れ所々破けている様だ、体はガリガリに痩せ細り、汚れと小さな傷が少なくない数ついていた、あれは何日もロクに飯を食べれていないな。
少し近づいてみるとそのつぶやきが聞こえて来た。
「我は聖剣アルマイト。神によって魔王を倒す為に作られた剣。道行く人は我を見ればまるで神に合った時のように頭を下げ、そして大切に丁寧に接した、我は神聖であり全ての人々が崇めていた。食事は王宮の直属の料理人が直々に料理した高級料理を食べ。お風呂は大理石できた、我専用の風呂に入り、お気に入りの花を湯舟に浮かべ、花の匂いを楽しみながら花を見つめ心行くまで浸かっていた。お風呂に浸かった後は、体を包み込むような、まるで天使の羽で出来ているような柔らかなマットレスに高級シルクで出来たシーツを掛けた大きなベットに入り、雲のように軽くとても暖かい布団に包まって寝ていた。朝は心地よい太陽の朝日を浴びながら目を覚ましていた、幸せな、幸せな、日々、ひび、ひひひひひひひひ・・・」
「うわぁあ・・・」
俺は、喋っていくうちに、段々と闇落ちしていく魔女見たいな喋り方と顔になっていくホームレス(聖剣)に恐怖してつい声を出してしまった。
「は!?、その声は!」
こっちを見つけたホームレス(聖剣)が目から涙を流しながら、周りの目を顧みずに勢いよく俺の足にしがみ付いて来た。
「ハジメェェェ!ハジメは我の事を拒否したりせんよな!。街行く人に我の話をすれば虚言妄想だと言われ。教会に行けば可哀そうな者を見るような目であしらわれて。図書館に行けば精神病院行くことを遠回しに言われた。ハジメは我の事を聖剣として信じておるよな、我を装備したのだから他の奴らとは違うよな!、なぁ!?」
「聖剣(仮)の可哀そうな奴だと思ってるよ。色んな意味で。」
「ハジメえええええええ!!、ひどいのじゃあああああ、我はお主物になったというのに、我を裏切るのかあああああ!、ヒドイ、ヒドイのじゃ、我の事など、どうでもいいと思っているのじゃあ、我に手を出しておいてええええ!」
「おい馬鹿やめろ、変な事言ってるじゃねぇ、誰もお前に手なんか出していねぇよ」
これまで受けていた仕打ちに対する我慢が、俺の言った言葉でトドメになってしまったのか、俺の足に両手両足でしがみ付きながら大きな声を出しながら号泣しだしてしまった。まずい、このままだと傍から見た時にヤバい、服はボロボロ、体に小さなキズを複数負ってガリガリで顔も痩せこけ不幸のどん底にいるような表情をした少女が、裏切ったとかお主の物になったとか、中々にまずい事を泣きながら言っている。俺はそんな少女を見下し言い訳まがしい言葉を言っている。コレ周りから見たら俺は最低の人に映るよな。
周りの人が徐々に集まってくる、俺は本格的にまずいと思い何とかしようとあわあわしていた。
「ハジメえええ!、何じゃその顔は!我を見捨てようとするのかや!?」
俺の困っていた顔がどうやら、アルマイトには自分の事を見捨てようとした顔に見えたのだろ、俺の足を掴む手足の力が強くなる。
「いや、そう意味じゃ・・・」
「ハジメェェェ、我を見捨てないでくれぇ、置いて行かないでくれえぇぇぇ、もういやなのじゃ。子供達に教えてもらった食べられる草を集めて少しの空腹を満たすのも。夜誰もいない事を確認してから冷たい川の水で体を洗うのも。ごみ捨て場で見つけた洗っても臭い匂いが落ちない薄い布を体に巻きながら、冷たい夜風を浴びながら冷たく堅い地面に寝転がって眠りたくないのじゃあ。」
「・・・」
俺は想像以上に過酷な生活をしてきていた、アルマイトに絶句した。
静かに彼女を背中に抱きかかえ家に向けて歩きだすのであった。さすがに可哀そうで見ていられなくなったので、家に連れて行くことにしたのだ。
「ハジメぇ、何処に連れて行くのじゃ、グスン」
「俺の家だよ、ご飯と暖かいお湯と布団を用意してやるから、いいよな」
「おお、お主と言うやつは、感謝するぞお」
泣きながらそんな事を言われ。その後も、お主の事を信じておったぞぉとか、今回救ってくれた事の礼として一時的であるが我の正式な使い手としてやるぞとか、泣きながら色々言っていた。途中から泣き止み疲れが出たのか静かになって行き、俺には聞き取れない位の小さな声で言った。
「お主の背中は暖かくて、安心するのじゃ」
「何か言ったか?」
「なんでもないのじゃ、我は疲れたから寝るのじゃ」
アルマイトはそう言って俺の背中で静かに寝息を立てるのであった。
こうして、俺とアルマイトは家に帰るのであった。
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