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【ボスラッシュ!!!】  作者: Nex
第一層 魔王テネブリス攻略編
24/28

#7.5  刮目して見ろ!これが人間の命の輝きだ!!!

 遠征クエスト 


 そんな名を飾っているが、それは死の特攻と同義の宣告であった。


 一昨日、ギルマスのテンリの姉御から遠征クエストの詳細を聞かされた。


 俺はその全貌を明かされて、全てのことの事態を知り深く後悔した。

 これまでの人生を鑑みちまうこともあった。

 だぁあくそ!


 だがやるしかねぇ!

 やれる奴はもう残っちゃいねぇ。


 行くしかねぇんだ。ゼディアのやつに教えてぇことがまだまだたくさんあった。

 あいつと共闘だってしてやりたかった。


 だがもう前を向いちまった。


 あの目を見ちまった。

 今更、死ぬことを後悔して戦うなんて、眼前のくそったれな戦場の前で言えるわけねぇ。


 オストルの目の前に広がる惨状。



 シトロン砂漠とエストラ大平原の境界線で遠征クエストは行われていた。


 数々の冒険者の遺品と亡骸の数と、魔術痕と魔物や魔獣の死体の数々。


 そして何よりも恐ろしいのはその魔物と魔獣が軍隊のように号令を待つかのように整列していることが何よりもおぞましかった。


 しかしながら本当の脅威というのは魔物や魔獣ではない。


 何故ならこのクエストにはSSランク冒険者やSランク冒険者などの高ランク冒険者が何度も派遣されては帰還しなかったという実績を達成したのには理由があった。


 テンリの姉御曰く、ユニーク多数いるとのことだった。

 くそったれた情報だ。本当に嫌になる。


 眼前のモンスター共の数は軽く見て5000以上。


 それにユニークらしきやつらが7体。

 これで確定だろうが、本当にくだらねぇのは......


「あんたがそっち側に行っちまったことだよ、元ギルマスよぉ!!!」


 SSランク冒険者ザーグ・エンリシオ。

 リステラでプラネタリア・スカイを率いていた最強の冒険者。


 最後方で見つめあった彼には人間としての意思はなくただ、憎悪と殺意が滲んでいた。



 恐らくあんたが一番最後まで戦い、団員たちの最後を見届けて逝っちまったんだろうなぁ。


 あの日あったころの楽しそうな笑顔はもうない。


 なら、やるしかねぇ。



 時間を稼ぐしかねぇんだ。すまねぇ、ゼディア!


 漢として、命を張らなきゃいけねぇ時が来ちまったみたいだ!


「いくぞぉ!!!このオストルにつづけぇ!!!日酔っている暇があった手を動かしやがれぇ!!!」


 俺の号令で一斉に目が覚ましたかのように今回の遠征クエストについてきた冒険者たちが攻撃をし始める。


 魔力の渦が、炎の弾丸、雷撃が一斉に飛び交い辺りはまた地獄の戦場と化したのだろう。


 整列していたモンスターたちは一斉に号令を浴びたかのように隊列を崩して、濁流のように襲い掛かってくる。


「おいおい、こっちの数は100もいねぇってのにくそったれがぁ!エナジースラッシュ!!」


 俺の持っているゴーレムブレイドでくそったれたモンスターを7体は一気に切り飛ばしたが、それでも数は減らねぇ。


 他の冒険者濁流にのまれてもう命はねぇだろうな。


 すると前方のユニークサラマンダーからブレスが飛んできやがった。


「うぉ!!マジかよ!!!」


 ブレスを防御するために大剣ぶっ刺して固定してシールド代わりにするがとんでもねぇ熱気が肌を焼いていきやがる!


「おいおいどうなってんだぁこりゃぁ!!!」


 あいつのブレスが終わるころには周りの冒険者は焼け焦げて跡形もなくなっていやがった。


「俺以外は今のブレスで逝っちまったか......くそ!!!」


 チリチリと余燼がオストルの鎧を焦がす。


 俺のHPも半分以下ってところか......


 回復ポーションで耐えても、あと3回が限界ってところだが、果たして使わせてくれるかってところだなぁ。


 それに俺以外の冒険者が死んだ途端にモンスター共の動きが止まりやがった。


 まるで誰かに命令されてるみてぇに気色がわりぃ。


 俺は一気に回復ポーションをあおって、また最後方のザーグを見る。


 だがその一瞬。


 奴は俺の後方にいた。


「まじ......かぁ!!!!!」


 ガキィンと鉄と鉄が激しく火花を散らしあって、燃え上がる。


「そっちから来てくれるとはなぁ!!都合がいいぜぇまったくよ!!」


「エナジースラッシュ!エナジースラッシュ!エナジースラッシュ!」


 3連のエナジースラッシュがザーグに向かって放ったが、余裕で打ち合ってくる。


「おいおい!真正面から打ち合ってくれるとは助かったぜ!これでこいつが打てる!崩壊連斬!!!」



 オストルが鬼気迫る勢いで放つその斬撃は、ザーグの武器と正面から打ち合ってもなお、オストルが押していた。


「ぬぅおおおお!!!この連撃で少しでもいい!!削って...」


 だが、その連撃は本来4連撃のはずが、3連撃でとまった。


 何故ならもう胴体と下半身が切り離されていたからだ。



 オストルは自身の最後を見てしまった。


 眼前にいるザーグ、涙の後を枯らしてしまった涙の後、その最後の一涙が落ちる瞬間を......


「なに泣いてやがんだ!!!!まだまだ勝負はこれからだろうがよぉ!!!!」



 オストル下半身がなくとも大剣を放り投げて最後の攻撃を放つ。


「見ろこれが!!!オストルの最後の乾坤一擲だ!!!受け取りやがれ!!!」


 その大剣は一条の星のように輝きを放ち、ザーグの胸元を貫いた。


「GUraaa!!!!」


 僅かながらにザーグだったものは痛みから悲鳴を上げる。


「はっ!!!!どうだ!!!ザーグあんたに......一矢報いてやったz......」



 オストルはもう動かない。


 シトロン砂漠の境界線で魔物と魔獣が動き始める。


 号令によって今しがた、動き始めた魔物と魔獣によって冒険者たちの遺体は踏み潰されて消えていく。


 ここで戦っていた者たちの痕跡はなかったのだといわんばかりに。




「ォス......トル......」


 最後にそんなザーグの呻き声が、砂中に消えていった。


オストルの死を称えて、ステータスを公開しておきます。


オストル Cランク冒険者ソロ 34歳のおっさん冒険者 

ソロでCランクに至った実力は確かで堅実な依頼達成と用意周到さが彼の強み。


NAME:オストル 加護:地 命誓:戦桀

Lv:116 種族: 称号:ゴーレム狩り

HP:1283 MP:124 SP: 302

ATK:1232 DEF:804 MATK:74 MDEF:320

CR:0.04 CRD:0.09 EVA:0.14 SPD:71

▼ステータス

STR:1058

VIT:543

AGI:306

DEX:516

INT:93

MND:193

LCK:93

■装備品

⚔武器

Main:ゴーレムブレイドMK4 

Sub:

◆防具

頭:アイオルトヘルム 

胴:アイオルトメイル 

腕:地蜥蜴の籠手 

腰:アイオルトコイル 

足:地翼竜の靴 

◇アクセサリ

・シルバーリング 

・死霧狼のマント

・処刑騎士のピアス 

・追加装甲ゴーレム 

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