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【ボスラッシュ!!!】  作者: Nex
第一層 魔王テネブリス攻略編
23/28

#7 駆けだした冒険譚


 ちゅんちゅんと朝を知らせる泣き声が耳元で心地よく揺らいで起床する。

 ぼんやりとした頭で昨日の出来事を少し思い出すと、いろいろと濃すぎる一日だった。

 それにしても妹か。

 この意味は俺にとって二つの意味が存在する。

 否、正確には一つなのだがこれはこじつけだろうか?

 一つはファレナが恐らく彼の妹であり、俺が頼るべき存在。信頼することをおススメされている仲間であるということ。

 二つは俺の義妹の存在。どうして忘れていたのかは分からない。

 俺の義妹の名前は、五月雨結衣さみだれゆい

 あの時から結衣を守るとそう誓ったのに、結衣の名前すらも忘れていた。

 これでは結衣に見せる顔がない。


「はぁ~これじゃあ。結衣の兄として失格だ。」


 その時ガチャリと部屋のドアが開かれた。


「どうしたのですか?ゼディア様、お悩みがあるのでしたら。このファレナに何でも!相談してくれて良いのですよ。」


 言葉の節々から何か圧を感じながらも、テンションの高いファレナが登場した。


「いやちょっと記憶を思い出して、考え込んでしまっていたんだ。でももう大丈夫だ。ありがとう心配してくれて、ファレナ。」


「いえ、辛いときはお互いに支えあうのがパートナーだと思うのです。」


 ふんすとでも言いたげな表情でパートナーを強調してくる。何だこの妙な空気は?


「あははっ。仲間としてのパートナーだからな!うんそうだよね?」


「ええ、今は......」


 何かぼそりと呟いたファレナの声を俺は聞き取れなかった。

 その後、俺たちは春風亭の朝食を食べて冒険者ギルドに向かうことにした。


「よう!待ってたぜ、ゼディアとファレナのお嬢さん!」


 冒険者ギルドへ入ると早速出迎えるかのようにオストルがスタンバイしていた。

 何でも昨日、俺の実力を認めたオストルが春風亭の宿代1週間を払っていてくれたらしい。

 だが、1週間という期間でしっかりと稼いで払ってもらった宿代も返せるようにならなければいけないと思う。

 俺たちはまだ冒険者を知らない。


 そうこうして色々とオストルと昨日の話をしていると―――――



「そういえばゼディア。お前、命誓を決めてないだろう。それに加護もない。それじゃあ冒険者としてやってけねぇぞ?やり方を教えてやるからさっさと設定しとけ。」


「すまない。色々世話になってしまって、悪いなオストルさん。」


「おいおい、敬語はいらねぇぜ?それに気遣うなよ、俺たちは冒険者だ。舐められたら終わりなんだからよ。」


 ガハハハッと豪快に笑って、命誓と加護について教えてくれた。


 何でも命誓というのは全てのものが命に誓う大切なものらしい。何回も誓いを変えることは出来るが基本的に一度誓った命誓から変更することはないんだとか。

 それから加護というのは生まれた時に授かる属性適正のようなもので、例えば火の加護があれば火属性への適正が高いというわけだ。


 そうして俺は自分自身のエルスを操作して、命誓を設定する。加護は設定しよう二もそもそもなかった。オストルがこんな奴初めて見たとまた笑っていた。ファレナもちょっとだけ驚いていた。

 憶測だが俺が違う世界の人間だからだろうな。

 なぜならば現代に魔法なんてものはないからな、魔法みたいな機械はたくさんあるし便利ではあるんだけども。


 そうして設定した命誓がこれだ。


 ――――――――――――――――――


 NAME:神鶴ゼディア 加護:なし 命誓:至錬

 Lv:1 種族: ヒューマン 称号:託されし者

 HP:17 MP:0 SP:44

 ATK:11 DEF:4 MAG:0 MDF:0

 CR:0.00% CRD:125% SPD:6

 ▼ステータス 

 STR:2

 VIT:5

 AGI:7

 DEX:21

 INT:0

 MND:0

 LCK:0

 ■装備品

 ⚔武器

 Main:木刀

 Sub:

 Ex:未解放

 ◆防具

 頭:

 胴:学生服

 腕:

 腰:普通のズボン

 足:

 ◇アクセサリ

 ・

 ●スキル/魔法/魔術

 〇PS

 ・『鋼の希望』『刀術』≪基本成長≫

 ◎AS

 ・『ゲームブレイカー』

 ★魔法

 ☆魔術

 ♦命誓解放Ⅰ

 ♢使命 未解放

 ♢指令 未解放

 ♢片望 未解放

 ♢命星 

 ・首切兎

 ・逆鱗

 ♢命響 未解放

 ――――――――――――――――――


 こんな感じでステータスポイントも余っていたので割り振っておいた。

 昨日のオストルの模擬戦闘で刀を装備した時、DEXつまり器用さ補正の武器であるとがっつりエルス君が教えてくれたのでDEXを高めに割り振っておいた。


「ほう?至錬か、確かに刀を使うやつは大体そうなるな。」


 オストルは何度も見てきたかのような反応をしている。


「これ以外の命誓は俺に当てはまらないと直感でそう思ったんだ。」


「まぁ直感どおりが一番いい。ちなみに俺の命誓は戦桀だ。戦桀はいいぞ!なんてったって、STRが馬鹿みたいに上がるからなぁ!これも戦神ガラン様の加護あってこそってなぁ!」


 なるほど、ガランという戦神が戦桀の神様なのか。であれば、俺の至錬という命誓はどのような神様がついているのだろうか、気になるな。


「私の命誓は救生ですよ。ゼディア様。」


 すっとフェードインして、耳打ちで教えてくれるファレナ。いつもよりも甘い声がして少しドキッとした。ファレナは小悪魔なのか?いや種族は悪魔族だったか。


「救生ということは仲間を回復する感じか、それに戦桀はファイター系という感じの認識でいいのかオストル。」


「おう、その認識で合ってるぜ。っと、やべぇそろそろ馬車の時間だ。すまねぇがゼディア、ファレナのお嬢さん。俺はここでさようならだ。また、会うとき......そうだなぁ1週間後を楽しみにしてるぜ!それじゃあな!」


 そういってオストルは冒険者ギルドを急いで出ていった。


「おいおい、オストルのやつ。相変わらず新人に手厚いなぁ!」


「俺も新人の時お世話になったしなぁ。懐かしいぜ。」


「いつか俺たちもオストルさんみたいな、冒険者になりてぇよまったく。」


 周りの冒険者からオストルを称える声が聞こえてくる。オストルという冒険者がいかに仕事ができる冒険者で尊敬されているのかが一瞬で伝わった。


「凄いな、オストル。彼から貰った恩はしっかりと十倍で返さないと。」


「ふふっそうですね。何倍でも喜ぶと思いますよ。」


 こうして二人で冒険者登録をするのであった。





 ちなみに冒険者登録はオストルさんのお墨付きということで超スピードで登録が完了した。

 冒険者ギルドに入ると依頼という名のクエストを受けることが出来て、毎日朝から冒険者たちはクエストボードに貼られる良い報酬のクエストの争奪をしているとのこと。


 そこで俺たちもクエストボードを眺めていると―――――


「これなんかいいんじゃないか、エストラ大平原での薬草集めとスライム討伐。」


 ファレナに見せたのはF級のクエスト依頼。

 俺たちは冒険者駆け出しのF級として登録された。

 これは身の丈に合った依頼で危険も少ない。

 他にも迷子猫の捜索とか、落とし物の捜索とかあったが今の俺たちは目標が明確で所要時間と場所効率が優先だと思うのでまたの機会にやろうと思う。


 RPGとかでも探す系の依頼は後回しにしがちだろう?そういうことだ。


「薬草採取とスライム討伐ですか。いいですね、危険も少ないですし初クエストにぴったりだと感じます。」


 そういって受付までクエストを持っていくと。


「はい、F級クエストの薬草15本の採取とスライム7体の討伐ですね。こちらのクエストでよろしいですか。」


 そう言ってくれたのはこの冒険者ギルドの受付嬢の一人のエリンさんである。

 明るい金髪と元気な笑顔が冒険者の心を癒すのだとか。


「はい。大丈夫です。」


「では気を付けてクエストをこなしてくださいね?特に冒険者登録を仕立てだと浮足立っている方が多いので。」


 エリンさんが心配したように声をかけてくれたが俺たちなら問題はない。

 何故かというと生活が懸かっているからだ。


「ふふっ、泥棒猫?あとで猫払いの結界をゼディア様にかけなきゃ......」


 またしてもファレナが何かを呟いてるのだが聞き取れなかった。


「よし、ファレナ。初クエスト、気を引き締めていこう!」


「はい、頑張りましょう。ゼディア様!」


 こうして二人の冒険者ライフが今始まる!!!




 一応TIPSとして命誓の全種類

 戦桀 戦いの中で栄光、名声・力を得たい者が誓う。刻印:黄金の火

 魔幻 魔法や魔術を極めんとする者が誓う。刻印:魔力の渦

 制覇 偉業を成し遂げる者か覇道を進む者が誓う。刻印:満たされぬ聖杯

 幾征 魔獣や魔物を使役し、絆をお互いに深め合う者が誓う。刻印:結ばれた糸

 救生 仲間を癒す者か病やケガを治す者が誓う。刻印:翼で隠れた愛

 最護 命を懸けてまで守護したい者が誓う。刻印:燃え盛る魂

 想造 想像力のある者や技術力のある者が誓う。刻印:5つの花弁

 幸輪 幸せを願う者や気ままな風のように旅する者が誓う。刻印:十字のヘイロー

 至錬 一つの技術やスキルを極めたい者が誓う。刻印:輝く星

 神念 神や仏などを信仰する者が誓う。刻印:祈る手

 嘘興きょこう 嘘を巧みに使う詐欺師や盗賊、無気力な者が誓う。刻印:三日月

 執智しゅうち 知識を求める者や新たなる未知の探求を求める者が誓う。刻印:リンゴに突き刺さった羽ペン

 臨響りんきょう限界を超えた速度を追い求める者や身のこなしが素早い者が誓う。刻印:稲妻


 ファレナのステータス更新

――――――――――――――――――


 NAME:ファレナ 加護:闇・星 命誓: 救生

 Lv:1 種族:デモニア 称号:祈りの犠牲者

 HP:26 MP:84 SP:13

 ATK:0 DEF:6 MAG:20 MDF:8

 CR:0.08% CRD:125% SPD:6

 ▼ステータス

 STR: 5

 VIT: 8

 AGI: 5

 DEX: 5

 INT: 20

 MND: 12

 LCK: 5

 ■装備品

 ⚔武器

 Main:神官の杖

 Sub:

 Ex:未解放

 ◆防具

 頭:祭司の帽子

 胴:上品な服

 腕:

 腰:上品なスカート

 足:

 ◇アクセサリ

 ・

 ・

 ・

 ●スキル/魔法/魔術

 〇PS

『■■の協力者』≪闇の眷属≫≪魔族の血≫

 ◎AS

『回生のサクリファイス』

 ★魔法

 ・星魔法MLv:1

 ☆魔術

 ♦命誓解放Ⅰ

 ♢使命 未解放

 ♢指令 未解放

 ♢片望 未解放

 ♢命星 

 ・ソウルヒール 

 ♢命響 未解放

 ――――――――――――――――――


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