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【ボスラッシュ!!!】  作者: Nex
第一層 魔王テネブリス攻略編
15/28

#1  死者は記憶を失い生者となった

おまたせ!実に1年ぶりの本編更新です。これからの投稿は週2ペースくらいでゆっくりと丁寧にやっていきます!よろしくお願いします!

からんからんと鈴の音が鳴るような音が頭に響く。


 その音は次第に俺の頭を覚醒に導こうとしている。


「そろそろ起きてください!」


 そんな言葉が俺の耳元で聞こえると、同時にえいっとかわいらしい声で俺の頭が叩かれた。


「うわっ!」


 頭への突如の衝撃に反射の勢いで起き上がる。


「ええっと、どちら様だそちらは?」


「もうせっかく起こしてあげたのに、開口一番人を疑うんですか?でもいいです、悪い人じゃなそうと分かりましたから。」


「今の一瞬で、人の善悪を見極められるかな。君、騙されやすいんじゃないか?」


「いえいえ、騙されたこと何ってこれ~ぽっちもありませんから。」


「怪しいな。」


 俺の頭を叩いて起こしてくれた彼女は膨れた頬で何かもの言いたげだ。


「悪かったよ。」


 そういって、膨れた頬を収めてもらうために謝っておく。


 彼女は意外そうな顔で俺を見て、きょとんとしていた。


「へぇ~やっぱりお兄さんは優しい人ですよ。」


「ああ、そう思ってくれているならうれしい限りだよ。」


 取り合えず彼女のことを知らないことには始まらない。


「まずは自己紹介と行かないか?俺の名前は――――」


 そう言っていい淀んでしまった。なぜならば、自分自身の名前を憶えていないからだ。それどころか、どうやってここに来たかも覚えていない。

 俺の記憶の中には誰かの妹を頼れという言葉だけが残されていた。


「どうかされましたか?もしかして、寝ぼけてご自身の名前すら忘れてしまったと言わないですよね?」


「そうなんだよなぁ、最後に起きた時から俺はどうやら記憶喪失らしい。すまん、俺は俺自身の名前を憶えていないようなんだ、これじゃ自己紹介どころじゃないよな。」


 そう言ってから、ははっと苦し紛れの笑い声が出た。


「もう、笑っている場合ですか!あなたは記憶喪失なんですよね。」


 明瞭に聞こえる声が俺の意識をさらにはっきりとさせる。


 初めて彼女と目が合った。その瞳はルビーのように真っ赤で宝石みたいだった。

 記憶をなくしてしまって初めて見た人間の姿はまるで人形のような顔。

 俺はそれが普通の顔だと認識しないか、自分自身を心配しそうになった。

 改めて、彼女の姿を認識すると、彼女は星座が輝けば映えるような黒髪に、

 長髪を奇麗にまとめているツインテ―ル。どこかの貴族のような高そうな服装。


 恐らく生きているステージが違うらしい。


「私もですよ!私も記憶がこれっぽちもありません!記憶喪失仲間ですね!」


 そうやって彼女は自分もあなたと一緒だと、うれしそうに笑って見せた。


 その笑顔がどうにも俺の心を突き刺さった。俺はこの笑顔を向けられるような人間だったのだろうか?そんな罪悪感が湧いてしまうほどの美少女スマイル。


 ああ神様ありがとう、俺頑張って生きるよ。



「名前も思い出せないのか?それだと俺たち二人とも名無しになるんだが。」


「名前は憶えています。」


 そういって、彼女はスカートの端をつまんで挨拶するかのように言った。


「私の名前はファレナ。どういうわけかあなたと一緒にこの空間で目を覚ました記憶喪失者です。これからよろしくお願いしますね!」


 また彼女はこちらに顔に日が差すかのような笑顔を見せた。

 この空間はあちこちに照明のようなものが置かれているだけで、日差しなど無いのだが。

 それでも彼女の美少女的オーラが俺にそのような幻覚を見させたのだ。


「すまない、名乗れる名もない俺だがこちらこそよろしく。」


 手を差し出して、そう言った。


 彼女はやっぱりと言って、俺の手を取って握った。


 少しばかりの間の静寂ののち俺たちは邂逅の握手をし終えた。



 彼女はそういえばと言って、何かを思い出したらしい。


「あなたの名前が分かるかもしれません!」


 そう言って彼女は自分の胸に手を当てて祈る。


 そうすると彼女の胸の内が少し光って、小型のスマートフォンのようなものが現れた。


「えっと、ファレナ。今のはマジックか何かか?」


 そういって、急に現れたスマートフォンのようなものを指さして言った。


「違いますよ、今のは見世物ではなくちょっとした魔法です。

 えっとこれはですね、命の鏡と言われるもので伝承からエルスとも呼ばれるものです。」


 その命の鑑兼エルスと呼称されるスマートフォンを俺の視界に写すように向けたファレナは少し操作して画面を俺に近づけた。

 そのエルスの画面に表示されていたのはファレナのステータスのようなものだった。



――――――――――――――――――


NAME:ファレナ  加護:闇 星  命誓: 救生

Lv:1 種族: デモニア 称号:祈りの犠牲者

HP:20 MP:70 SP:20

ATK:0 DEF: 3 MATK:0 MDEF:3

CR:0.05% CRD:25.10% EVA:0.05% SPD:10

▼ステータス

STR: 6

VIT: 6

AGI: 6

DEX: 6

INT: 6

MND: 6

LCK: 6

■装備品

⚔武器

Main:

Sub:未解放

Ex:未解放

◆防具

頭:祭司の帽子(MDEF+2)

胴:上品な服(DEF+1)

腕:

腰:上品なスカート(DEF+1)

足:

◇アクセサリ

●スキル/魔法/魔術

〇PS

『■■の協力者』『闇の眷属』『魔族の血』

◎AS

『回生のサクリファイス』

★魔法

・星魔法MLv:1

┗【ルスタ】

☆魔術

♦命誓解放Ⅰ

♢使命 未解放

♢指令 未解放

♢片望 未解放

♢命星 

・ソウルヒール 

♢命響 未解放

――――――――――――――――――


 何だろうとても見覚えがあるようなRPGのステータスを見せられた。

 つまりは彼女はこのステータスの名前の部分に忘れてしまった自分の名前が書いてあるのだろうと言いたいのだろうかと推測してみる。


「なあファレナ。ここのステータスに名前が書いてあるんじゃないかってことでいいか?だがなファレナ、俺は命の鏡なんてファレナが言うまで存在を知らなかった。それに魔法がある素振りで話しているが、俺の常識だと魔法は存在しない。」


 彼女は俺の言った事実に少し困惑して、考えてこう言った。


「魔法を知らないというのはあり得ないことなんです。それに命の鏡は生まれたその時から誰しもが受け取るもので、持っていないことなんてないんです。だから......」


 少し沈黙してから、ファレナは意を決して言った。



「あなたはどうやら別の世界からここに来たのではないでしょうか。たぶんそれは私も同じで。」



 その言葉が妙にこの空間の異質さと彼女の服装と自分の服装のちぐはぐさにマッチしていた。俺の服装はただの学生服で、彼女はまるで中世ファンタジーに出てくる令嬢のような装い。なるほど道理で俺たちは話が合わなかったわけだ。

 お互い別世界の人間が話せば、その世界の常識が一致するわけがないんだ。


「理解したよ。俺たちは間違いなく別世界の人間同士だと思う......確証はないがファレナと俺の常識が一致しないことがファレナのその説を結論付けているからね。」


「困りましたね。命の鏡があなたにあれば名前を思い出せるかと思いましたのに。」


「ならばいま命の鏡を創り出してしまえばいいんです!そうです!その手がありました。」


「はぇ?」


 俺はファレナのポジティブすぎる行動に驚かされた。無いのなら作ってしまえホトトギスということらしい。


 そういって、周りにある石の壁に向かって何やら手をかざすファレナ。


「星の光よ!我が前に輝け。【ルスタ】!」


 彼女の手から魔法陣が現れて光が放出される。


 その光は石壁に命中して爆発した。


 ぽろぽろと石が落ちてきてその石を手に取ったファレナはその石に何かを注ぎこむ。


 石はファレナから何かを注がれるとガラスのように結晶化して、やがてファレナが見せてきたようなエルスに変化してしまった。


 まったくファレナとあってから驚かされっぱなしな気がするな。たぶんだが、ファレナは魔法を使えるんだと思う。それが彼女の世界の常識。

 認識に差があれど、俺たちの世界の仮想世界で育まれた魔法とおおよそ変わりはないだろう。



「はい!できましたよ、これがあなたのエルスです!大事に使ってくださいね。」


 ファレナはそう言って俺にエルスを手渡してきたので受け取る。


「ありがとうファレナ。ちゃんと大事に使わせてもらうよ。このお礼はいつか必ずさせてもらう。」


「ふふ、その時を今から心待ちにしておきますね?」



「ではでは、貴方のお名前をしっかりとお確かめくださいな。もしかしたら、何か記憶を思い出すかもしれませんから。」


 ファレナは楽しそうにそういった。



 どうだろうな、名前を思い出したからと言って記憶まで戻るなんてことは創作ぐらいでしか聞いたことが無いが果たして。


 俺はファレナか貰ったエルスを操作してみようと指を近づける。すると、エルスは輝き始めて俺の胸の中にしまわれてしまった。


 ?????

 これは一体どういうとことだ?まて、ファレナも同じような状況だった。

 ということは胸の内に手をかざせば取り込まれたエルスも取り出し可能なはず。

 焦るな。落ち着いて、俺は胸の内にしまわれたエルスを取り出す。


 ぽわっと光が出て、またエルスが俺の手に収まった。


 指で再度操作してみると俺のステータスが表示されていた。



――――――――――――――――――



NAME:神鶴ゼディア 加護:なし 命誓:なし

Lv:1 種族: ヒューマン 称号:託されし者

HP: 20 MP:20 SP: 20

ATK:0 DEF:2 MATK:0 MDEF:0

CR:0.05% CRD:25.10% EVA:0.05% SPD:10

▼ステータス 未振り分けSTP+10

STR:1

VIT:1

AGI:1

DEX:1

INT:1

MND:1

LCK:1

■装備品

⚔武器

Main:

Sub:未解放

Ex:未解放

◆防具

頭:

胴:学生服(DEF+1)

腕:

腰:普通のズボン(DEF+1)

足:

◇アクセサリ

●スキル/魔法/魔術

〇PS

・『鋼の希望』『基本成長』

◎AS

・『ゲームブレイカー』

★魔法

☆魔術

♦命誓解放Ⅰ

♢使命 未解放

♢指令 未解放

♢片望 未解放

♢命星 

逆鱗リベンジェンス

♢命響 未解放


――――――――――――――――――



 どうやら俺の名前は神鶴ゼディアというらしい。

 だが、俺は記憶が流れ込むような感覚に襲われることはなかったのだった。

ステータスを刷新 今週はこのステータスをいじってたので更新はなし。


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