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私の魔法は何色ですか?  作者: トマト天津飯
【第一章】 物語の始まり (第一話 大好きなお父さん。)
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帰宅

(シエル視点)

「お父さん、大丈夫かな?」

館の前で使い魔のフェニちゃんとお父さんを待っていた、私がいるとお父さんが本気で戦えないので、私はお父さんの帰りを待つことしかできない・・私はいつも守られてばかりだ。


フェニちゃんもずっと私の事を気にしているようでそばから離れなかった


「フェニちゃん大丈夫だよ、、ありがとう、、」


お礼を言うとキィーと甘えた鳴き声で返事してくれた、可愛い。

見た目は大きくて怖いけど、お父さんが初めてフェニちゃんを連れてきてから私たちはずっと仲良いしだ。


「えへへ、モフモフ」


フェニちゃんの体を抱きしめた、羽が炎のように赤く暖かく優しい、まるでお日様で干したお布団ようで安心した、、


しばらくすると私がさっきまでいた館からドカンっと爆発音が聞こえる、爆発があった方を見ると館が半分が爆風で吹き飛んでいた、丁度私のいる位置とは反対の方で正面から見ると外傷はないように見える。まるでハリボテの様だった。


お父さんまた派手にやったなぁ・・


私が呆れていると館の入り口からお父さんが出てきた、私が目を凝らし入り口の方から中の様子を見ると奇麗に館が消えており、青い空が見えた、、


お父さんはゆっくりと私とフェニちゃんの方へ歩いてきた


「お待たせ、何もなかったか?」

「うん、フェニちゃんもいたから、、、」

「そうか、、フェニもシエルを守ってくれてありがとうな、、」


フェニちゃんがキィーと返事をした、

「どういたしまして」と言いたいのだろうか?


「盗賊さん殺してない?また団長に怒られちゃうよ、、、」


騎士団のルールで『罪人は出来る限り生け捕りにしろ!』と規則があるみたいでお父さんはいつも手加減するのが難しいと呟いていた、


「多分大丈夫だろう。」


多分って・・・曖昧で不安になる


「それより腕の具合はどうだ?まだ痛むか?」

「うん、動かしたら少し痛いけど大丈夫だよ、」

「少し見せてみろ・・・ひどいな骨にも少し傷が行ってるかもしれない。村に戻って治癒石をもらおう、、」


そう言ってフローラ村に私を連れて戻ろうとしたが私はそんなお父さんに『待って』と一言かける。

それに反応してお父さんが足を止め、こちらを向く

不思議そうな顔をしていた、一体何があったんだと言いたそうだったので私は左足を見せた


「靴ない」


左足は誘拐の時暴れまわった為にサンダルが脱げてしまい、裸足だった。

私がまだ幼い時なら気にしないで素足で森を駆け回っていたけど、今は違うこの状況で山道を歩くのは非常に危険だよ。


「あ、靴持ってくるの忘れた・・・その状態で山道を歩くのは危ないしなぁ、仕方ない」


そう言って私の事をお姫様抱っこしてくれた、髭の一本も生えてないお父さんの顔が見え特有の良い匂いがした、、


私はお父さんを【ぎゅー】と抱きしめて聞こえるか聞こえない声で


「守ってくれてありがとう・・・大好き」


恥ずかしさのあまりにお父さんの顔が見れなかったのでこの気持ちが伝わったかは今の私に知る事が出来なかった


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


ーフロール村ー


そのまま十数分の道のりを歩きフロール村にまで戻って来た。

村の人が怖がるからと言う理由でフェニちゃんとお別れになった。終始私の事を心配していて帰るさえも不安そうだった。

ケガが治ったらまた会って安心させてあげよう。


村に戻ると村長と村人の人たちが私の無事を喜んでくれた、

その中で一番すごかったのがアマンダお姉ちゃんだった

私の姿を見るなり急に泣き出して

【シエルちゃ~~ん。うわぁ~ん、良かったし、無事でよかったし、】ってずっと泣いていた

私はお父さんに抱っこされながら困った表情で対応していた。

少しすると落ち着いたのか泣き止んだでもとの調子に戻り始めた

やっぱりアマンダお姉ちゃんはこうじゃないと


そう思ってるとアマンダお姉ちゃんが私に冷やかす目で話しかける。


「それにしても、シエルちゃん・」

「な、なに?」

「パパさんに抱っこされて、本物のお姫様みたいだし、、」


私は急に恥ずかしくなった。


そうだ私は今お父さんにお、おお、お姫様抱っこをされていたんだ、、

顔の温度が急激に上がるのが感じれた、


「お父さん、みんなの前で恥ずかしいから・・・降ろして。」

「何が恥ずかしんだよ、、俺ら親子だし別に恥ずかしがらないでも大丈夫だろ?」

「でも私、もぅ7歳だよ!!もうすぐで8歳になるし。もう子供だないんだし、、恥ずかしぃ、、」

「7歳はまだまだ子供だよ、、」

「もぅ、そういう事じゃないんだよ。」


私は恥ずかしさでどうにかなりそうだった。

お父さんに目で必死に【降ろして】と訴えるがこの状況を楽しむお父さんにとっては

フロール村の人たちにも見られてるし、もう泣きそうだった、


「でも靴ないからなぁ、、」

「飛び降りよ?」

「靴持ってきて、はやく!!」


お父さんが慌てて言うとアマンダお姉ちゃんが私のお気に入りのサンダルを持ってきてくれた、私はようやく自由の身になった。


別に抱っこされるのは嫌じゃないんだよ、でもね。

みんなに見られると恥ずかしんだよ。


私が靴を履いてる時にアマンダお姉ちゃんが私の腕に出来た傷に気付いて驚愕した。


しまった、気付かれた。

あまり責任を感じてほしくないから見せたくなかったんだけどなぁ、


「その腕・・・」

「あ、これはその~。」

「見せて、ひどい傷だし、手形からして男に強く握られてるし、盗賊にやられたし・・・私のせいで・・・」


また泣き始めた。

今回誘拐されたのは私の不注意と盗賊の人たちが悪くて、みんなには責任がないと思っている。


これは本心だ


でも私の周りの人たちはどうしても自分の責任として考えてしまう人ばかりだった、お父さんもアマンダお姉ちゃんを見て気にしている様子だ


「アマンダ泣かないでくれ、この件に関してはお前は悪くない、悪いのは盗賊だ。そんなに自分を責めるとシエルも悲しい気持ちになるから笑ってあげてほしい。」


【盗賊が悪い】と言っていたがこれは本心ではないと思う、お父さんの性格的に責任は自分にあると考える人だから。


今回の件は自分に責任があると言うとお姉ちゃんに逆に気を使わせてしまうと考えであの言葉を選んだんだと思う

私的はお父さんも悪くないと思ってるが何を言った所で自分を責めるのをお父さんは止めないだろうし、お父さんの良い所でもあるけどダメな所でもある、、


「そうだし、、、」

「それより治癒石あるか?あるならシエルに使いたい。」


治癒石、、、

それは魔鉱石の一種【クラル石】を原料として一時的に自然治癒力を上げて傷を早く治すと言うものだった、しかし脆く壊れやすい石なので一個で治る傷は小さな切り傷ぐらいだった、


今回の傷を治すとしたら治癒石が最低でも6個は必要になると思う、、


私の傷を治す為に村人の人が治癒石を家から持って来ようとした・・その時、アマンダお姉ちゃんがその村人をとめた、、


「待つし、、私が治すし、、」

「治す?」

「私こういうの得意だし、、」


アマンダお姉ちゃんが私の傷ついた手を自分の胸に近づけるそして魔法を唱えた


高まる治癒能力(リストロ)


ーーーーーーーーーーーーー

色魔法属性(レイスト)ランキング

【第5位】草色魔法


適性レベル

★3(サード)


フロール村 村長の孫

アマンダ

ーーーーーーーーーーーーー

アマンダお姉ちゃんの胸の辺りが奇麗な草色に光ると、私の体が暖かくなる。

この感覚を私は知っていた、私がケガした時にヒルダおばさんが使ってくれる草色魔法高まる治癒能力(リストロ)

身体の自己治癒力を一時的に高めて、傷などを一瞬で治療する治癒魔法だった

その魔法のお陰で手の傷がみるみるうちに治っていく。


「すごい、もう治っちゃた、、」

「すごいっしょ、、」

「ありがとうアマンダ、シエルの傷を治してくれて」

「いいって、少しはこれで私の気も紛れたし、」

「ありがとう、アマンダお姉ちゃん」


アマンダお姉ちゃんに抱きつく、


「よし、ケガも治ったことだし、帰るかシエル、」

「うん。」


私はフリューゲルに帰るために馬車に乗り込もうとした、その時アマンダお姉ちゃんが【ちょっと待つし、、】と言い、自分の家に戻り青い色の花で出来た花冠を持ってきてくれた、


「これシエルちゃんにあげるし、、」

「わぁ、ありがとう、でも私の花冠は」


誘拐される前にお互いに交換する為に作っていた花冠を持って来てくれた、が私の作った白い花冠は盗賊達に誘拐される時に壊れてしまって渡すことが出来なかった、

お姉ちゃんは【気にしなくていいし、今度来た時に作ってくれたらいいし、】と言われた、


「分かった、じゃあ次は私がお花冠作るね!」

「楽しみに待ってるし。」

「でも、この花冠の青い花ってどこにあったの?私見なかったよ。」


私がそう言うとアマンダお姉ちゃんがポケットから一粒の種を出しその花を再び自分の胸に近づける、、

なんの種だろう?と思っていると再び草色魔法を唱え始めた、、


芽生える花(グランディール)


胸が草色に光ると持っていた種がすごい勢いで育ちあっという間に一本の青い花に育った


「こうやって、作ったし、、」


すごいと感心していたら頭に先ほどの育てた青い花を私の髪に差し込んでくれた、キレイですごくいい香りがした、、

アマンダお姉ちゃんにお礼を言うとお父さんが馬車を走らせる


お姉ちゃん、村長、村の人とお別れをした


「シエルちゃん、また来てほしいし、、」

「うん、絶対来るね、バイバイ」


私は皆が見えなくなるまで手を振り続けた、


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

ーフロール村とフリューゲルを繋ぐ山道ー


村を離れて数十分後、私たちが乗る馬車は最初に盗賊達に襲われた山道に当たりにいた。

それまでお父さんと談笑してたが、いつもとは少し違ってお父さんに元気がない気がしたが私はその時あまり気にしなかった・


今日は色々あって疲れたなぁと思った時強い睡魔に襲われた。

疲労と高まる治癒能力(リストロ)の副作用でいまに眠りに落ちそうに首をコクッコクッと上下に振る、


「シエル、眠いなら荷台で寝ていいぞ、、、」

「ううん、大丈夫」


ウソをついた。ぜんぜん大丈夫ではない、


今にでも気を失いそうなくらいの強い眠気だった、正直今すぐに寝たいけどそれをしなかった、

理由は簡単・・・私は今お父さんと離れたくない気分だったからだ


それを見かけたお父さんは『仕方ないな』と呟くと私のリュックから来る時使っていた毛布を取り出し、わたしに被せお父さんの方へ引っ張られた、その反動で私はお父さんの方に倒れる、


「落ちないように見ているから、、町に着くまで寝てなさい。」

「・・・分かった」


私はお父さんの言葉通り眠る事にした。

正直限界を超えていた、夢の世界に入ろうと思えば一瞬で入れる程にねむかった。

私は信じられない速度で眠りに付く


「おやすみシエル、、、」


夢に入る直前に聞いた最後の声はお父さんの優しい声だった。

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