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私の魔法は何色ですか?  作者: トマト天津飯
【第一章】 物語の始まり (第一話 大好きなお父さん。)
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休職

【イグナルと視点】


「無茶させちゃって、ごめんね、エポナ」


シエルに聞きたいことがあったので近くの川で馬を休ませる事にした。

馬はシエルがなだめてくれてる、俺とは違い動物と仲良くなるのが得意な子で仕事について来た時なんか、馬がシエルに懐いて離れてくれない事なんか良くある。


それほど動物と仲良くなるのが上手だ。


現に今さっきまで機嫌が悪かった馬も鼻を鳴らしながら顔をシエルにこすって甘えてる。

数分でここまで懐かせるのは普通に関心する。


あとエポナはシエルが勝手に名付けた馬の名前だ。


「シエル、いつも言ってるが、付いて来る時は言ってくれと頼んでるだろ。・・ー今日の仕事内容なら朝言ってくれたら普通に連れて行ってやのに。」

「・・だって」

「だって?なんだ?」

「別に・・なんでもない。」


俺から目を反らしエポナの頭を撫で始めた。


シエルはなぜ何も言わないで黙ってついて来たのか、


前にも何回かこんな事があった。

馬車に忍び込んだと思えば・・何をするでもなく俺の隣にずっといた。


大抵シエルが何も言わずに馬車に忍び込むのは決まって、俺が仕事に忙しくてシエルとロクに話が出来ない日が続く時に起こる。


今日もそうだ。

今週はずっと仕事漬けでシエルと遊ぶ事はもちろん、ゆっくり会話することすら叶わなかった。

最近は友人も出来き、ヒルダも飯などの面倒を見てくれているので、

ここフリューゲルに越して来た当初に比べたら、

安心して娘を任せれるようになった。

がそれは父親的には寂しくもあった・・・・・ん?


俺は【寂しい】の言葉に何か引っ掛かった。


寂しい・・いや。

いやいや、シエルがそんな・・・まさか?

だが、その可能性ならシエルの性格と一致する理由だ。

多分、シエルが俺の馬車に乗り込んだ理由は・・



真実を知る為にシエルに一度聞いてみよう。


「もしかして、お父さんと会えないで寂しかった?」

「んぐっ!?」


図星だったのか変な声がシエルの口からこぼれた


マジか・・・マジか!!

この反応はビンゴだぁぁ!!


いやぁぁ、シエルも寂しかったのか!

共に暮らし始めて4年間、最初は甘えん坊で俺にべったりだったシエルも大きく成長する程に甘える事が減った。


それが俺にとっては寂しくもある反面、嬉しくもあった、

まだ7歳・・お父さんが大好きなのは変わらないようだな。


それにしても本当に大きくなった・・・まぁ、体は同年代に比べて1~2周りぐらい小さいが。

内面が本当に強く成長した。

ここはマハイルさんに似たんだろな


それにしても寂しかったのかぁ・・・・ぐへへ


心の中で涎を垂らしてしまった。

この四年間で俺も立派な親バカになっていた。


「うぅ・・寂しかったわけじゃ・・・」

「ふ~ん」


素直に甘えてくればいいのに・・・かわいい奴だな。

まぁ、7歳にもなると父に甘える行動は少し恥ずかしいのだろうな。

なら、俺がシエルに出来る事はこれだけだな


俺はシエルの頭を撫ぜてあげる、

たぶん、これが今の娘に対する最善の行動だと俺は思った。


「なに?」

「別に、、嫌か?」

「・・・」


沈黙は正解と受け取ろう。


◆数分後


「あ、そうだ、クライツさんからリンゴもらったから食べよう。、」

「あぁ、いいぞ」


シエルは急いで馬車に戻り自分のリュックから真っ赤な林檎を取り出した、オレは持っていたナイフで器用にリンゴの皮を剥き、食べやすいように切ってあげる。

シエルは喜んで食べた、俺も数切れもらったがホントに甘く美味い林檎だった。

帰ったらどこで買った林檎かクライツさんに聞いてみる事にしよう


「さて、そろそろ行くか、」

「うん、エポナ行こう!」


シエルがエポナに声をかけるとまた嬉しそうに鼻を鳴らしシエルに着いて行った。


本当に助かる

これからは俺の方から仕事について来るように誘うか?・・・そう考えたがやめといた、


シエルがいると退屈な仕事も楽しくなるがどうしても仕事に集中できない。

その上、時に特殊な仕事が入る時があるからあまり連れ回せない、


「お父さん、エポナ馬車まで連れてきたよ、」

「おぉ、ありがとう」


エポナを馬車に繋ぎ、エポナの脚に取り付けられた魔法具(マジックアイテム)に魔力をこめる、この魔法具(マジックアイテム)は馬の身体を向上させスタミナの減少を抑える機能があるアシスト型だ。

この魔法具(マジックアイテム)のおかけで長距離の移動もできる。


「シエル乗れるか?」

「う~ん、ちょっと難しい」


今回の馬車は少し高めになっていて大人でも登るのが少し疲れる


そんなのを7歳の子供にさせるのは酷な事だ、

しかも先程も言ったがシエルは他の同年代の子供に比べて、体が小さいので余計に難しいだろ、


俺はシエルを抱っこし隣に座らせた。


「おぉ、高いね!」


シエルは目を輝かせて前の景色を見つめてる


「今日は少し高めの馬車だからな眺めがいいんだろ」

「へぇ、馬車の種類が変わるだけでこんなに景色が変わるんだね」

「さてと、そろそろ出るけど、準備はいいか?」

「うん、エポナも頑張ってね!」


エポナはシエルの言葉に返事をするかのように(いなな)いたそれと同時に手綱を引くとエポナは力強く地面を蹴り馬車を引いてくれた。


山道は今の時点で半分ほど進んだ所だ、ここを抜けたら目的地の村はすぐだった。

今度は石にぶつからないように慎重に進むことにしよう。


馬車を走らせること1時間、もうじきに山道を抜ける頃だ、馬車を走らせてる間シエルは俺に寄りかかりながら本を読んでいたタイトルは【魔石の仕組みについて】、この本は12歳ぐらいの子が学ぶ魔法学の本であった、また難しい本を読んでるなと思いながら運転に集中した。

すると嫌な気配を感じ馬車を急停車させた。


馬車を急停止させた事に驚いたのかシエルが小さな悲鳴をあげた、急の事態に驚いてるのだろう?


「お父さん、どうしたの?」

「シエル、少し馬車の中に隠れといてくれるか?」


シエルに馬車に隠れるように指示を出した、何かを察したのか大人しく言う事を聞いてくれた、

オレは馬車から降りて馬車の前に立った、


「出てこい、いるのは分かってるんだ。」


オレは山道の端の茂みに向かって強圧的な声で叫んだ、すると茂みの中からわらわらと人が現れる、数にして8-10人程だ、旅の人や通行人にしては剣や弓などの物騒な物を持っている


相手の正体は盗賊だった

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