シーツの波間
ベッド傍のデジタル時計が00:00になる。
童話なら、シンデレラの魔法が溶ける時間。
シンデレラが王子から離れる、切ない時間。
けど、私と貴方にとってこの時間は…
一番距離が近づく時間。
薄暗いベッドルーム。
ベッドサイドランプの淡いオレンジの灯り。
衣服脱ぎ捨て、お互い肌を曝け出す。
薄暗いベッドルームに響く、リップ音。
シーツの微かな波の音。
肌の弾ける音が響く。
乱れる私と貴方の吐息。
貴方の首筋から伝う熱い汗が、私の頬に零れる。
身体が、発熱する。
びりびりと。
快楽が全身を廻る。
シーツの波間で。
貴方と、夜を泳ぐ。
貴方と、愛を育む──…
昼間の詩との落差がスゴい笑