表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/3

魔王降臨

 王子は神官たちに向かって叫んだ。


「だから、言っただろうっ! フランシスを歓迎して迎えるべきだった!」


 王子の喉は熱かった。


「彼女の力を恐れるべきではなかった。魔王を打ち倒したそれを褒めて称えるべきだったっ!」


「しかし、ルーア王子、今さらそのようなことを申されましても……」


「今さらっ!? 何をバカなことを言ってるんだ。貴様らの勝手な行動がこのような悲劇を招いたのではないかっ!」


「……」


「彼女はもはや魔王だ。そして、彼女を魔王にしたのは我々、否、貴様らだっ!」


「……」


「私の影武者を使ってフランシスに婚約破棄を言うように仕向けたのもお前たちだろうっ!?」


「しかし、フランシスは強大になりすぎた。それを処すことなくこの国に平穏などないものと……」


「平穏? もはやそんなものはない。この国はただの荒野だ。国を名乗れる土地ではないっ!」


 ーー、フランシスの復讐から決死の思いで逃げ出した王子と神官たちの言い争いはしばらく絶えなかった。


 新しく魔王を産み出したのは、彼ら人間に他ならないのだった。








「恐れる必要なんてなかったのだ。彼女は……、フランシスは心優しい乙女だったのだから」


 漆黒の荒野に王子の弱々しい声が響くばかりである。

読んでいただきありがとうございました。


勇者が強くなりすぎて、それを恐れた人たちによって追放されてしまうというシチュエーションから発想しました。


よければ評価等していただけますと嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 起きた事実は分かりやすかった。 [気になる点] 中身がスカスカすぎて、評価のしようがない。
[一言] 魔物が人を殺し、英雄が魔物を殺し、人が英雄を殺す、と言うやつだね この英雄は大人しく殺されるようなタマじゃ無かったようだけど
[一言] 一度は王国の外の、世界のどこかに居る魔王を倒せたんでしょ? じゃあもう一回やれるね。 5万の民が49999人犠牲になっても、最後の1人が生きている状態で新たな魔王を打倒出来れば、王国側の勝…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ