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第39話 プラムのお勉強

「このタイミングで油、で肉を炒めて」

「ふむふむ……」

「今野菜を入れたら味がみんなに行き渡って美味しいんですよ?」

「もやしとニラ……」

「ここでこのさっき混ぜた調味料を」

「成る程……あ、ごま油の良い匂い」

「最後にさっと火を入れます!」

「い、色々あるんだね」


 最近、プラムはレミリアの料理する姿を見ている事が多い様に思う。料理を覚えたいのかな?


「ほら、出来上がりです! 豚とニラもやし炒め!」

「……味見担当、来た」


 そしてさっきまで部屋の片付けと掃除をしてくれていたはずのカミラが料理の完成の神タイミングで隣に立ってスタンバイ。


 本当に良い鼻してるなぁ。


「……流石、最高」

「ありがとうございます! 今日はもう一品作っちゃいます!」

「見てていい?」

「勿論です! 一緒に作りますか?」

「え……いいの?」

「……プラム、料理、楽しみ」

「カミラちゃん……よし、私もやってみる」

「ふふ、ならまずはこれを洗って……」


 作業が始まったなと気付いた時には既にカミラが洗濯物を取り込んでたたみ始めていたりする。あの子は何というか……妙にストイックで賢いよね。


「あっ」

「レミリアさん……大丈夫?」

「ゴメンね、手が滑りました! 洗えば大丈夫です!」

「良かった、これ切っても……」

「やってみましょう!」


 失敗もチャレンジも大切な事だよね、そうやって少しずつ前に進めばいい。僕? 僕はそんな光景を見ながら今は腕立て伏せをしているね。


 トレーニングも無理やりじゃなくて、やりたくてやると楽しい気がするよ。


「で、ドレッシングがこれとこれとこれを混ぜます!」

「な、成る程」

「ほら、混ぜたら終わりです!」

「……味見、担当」


 あれ? いつのまにかまたカミラが……。


「……これ、最高」

「ありがとうございます!」

「……お腹、空いて来た」

「そろそろご飯ですね、ご主人様ー! 用意を始めてもいいですか?」

「勿論、ご飯にしよう」

「わ、私が盛り付けても……?」

「ではこのお皿に分けて貰っていいですか?」

「頑張る!」

「……見た目、大事」


 良い感じにプラムが盛り付けていく。レミリアはサッサと動き、必要な食器が整列していく。


「ど、どうかな?」

「素敵ですね! バッチリです!」

「……美味しそう」


 どうやら準備も終わったみたいかな。


「ご主人様ー! ご飯ですよ!」

「はーい、今行くよ」


 ふふ、良い匂いだ。

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