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第34話 お買い物、今度は三人分

「今日もみんなのおかげで早目に終わったから、少し買い物して帰ろうか」

「……買い物?」

「うん、カミラやプラムの服、それにレミリアもね」

「私も!?」

「レミリアもだよ、たまにはね」

「この間買って頂いた所なのに……」

「結構経ってるよね?」


 最近はみんなが片付けに協力的だから終わるのも早くなってきた。プラムも少しづつ慣れてきてくれているみたいで本当に何より。


 戸締りまで全て済ませて、全員で洋服屋へ。


「えーっと確かこっちの方だったよね?」

「はい! この先の筈です!」


 レミリアの先導でついて行った先に探していた店が見えてきた、ディスプレイは少し変わってるみたいだけど店が変わらずあってくれて良かった。


「……服、選んでいい?」

「いいよ、みんな好きなの選んで試着させて貰おうか」

「プラムちゃんはどんな服が好きですか?」

「……私は……あの……」


 前に来た時は僕と二人だけだったけど今は女の子が三人。分かりやすく状況が変わっている。具体的にはお互い選びあいながら探している。楽しそうで何よりだね。


「あっ!?」

「え? どうしたのレミリア」


 突然、レミリアが声を上げる。余りそんな事しないからちょっとビックリ。


「確かタオルの注文がそろそろ……、忘れてました」

「え、そうなの?」

「……分からない」

「確かそろそろだったと思うんです……、ごめんなさいご主人様」

「うーん、どうしようか……」


 タオルか、アレがないとスイートルームが機能しなくなるからいつも多い目に頼んでるんだけどな……困った事になってしまったな、どうしよう。


「あ、あの……」

「ん?、」


 僕の裾をツンツンと引っ張る……プラムがそこに。プラムが? 何だろ?


「タオルは……あと223枚残ってる」

「……!!?」

「あ、そうなんですか!? 良かったー!」

「え、プラム?」


 ちょっとちょっと、待ってよ。


「それって大体それくらいって……」

「……あ、あの……いつもの場所に23枚と、200枚のストックが別に……」


 数も正確……なの?

 ま、まさか……。


「因みにスイートルーム用のティッシュは?」

「……後865枚」

「!!?」


 この子……嘘だよね? いや、きっと真面目に言ってる。その上で多分本当……なのかな。だったとしたらこれは……。


「あ、ごめんごめん。大丈夫なら服選んじゃって」

「そうでした!」

「……私、これ」

「カミラちゃん可愛い!」

「……プラム、これ似合う」

「本当だ! プラムちゃんはどう思う?」

「可愛い……」

「ならそれにしましょう!」


 みんなで和気藹々と服選びをしてくれているけど、僕だけ別の事を考えている。


 プラムは……もしかしてこういう方面に強いのかな?

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