第30話 カミラの友人
つ、遂に2位まで来ちゃいました。落ち着かなくてヤバイです。本当にありがとうございますありがとうございます。活動日報にてこの後の更新についてお知らせがございますので、よろしければ一読頂ければと思います。よろしくお願いします。
「……明日の朝、戻る」
「あー成る程、まずは例の友人に報告しなきゃだよね。気をつけてね?」
「……大丈夫、いつもの事」
仕事を終えた帰り道、三人で歩いていた時にカミラがその場を離脱する事を宣言。前から言っていた友人への声かけと、本人が良ければ連れてくる意向を示している。……なんか賑やかになってきたなぁ。
思えば軍にいた頃は殆ど誰とも関わったりしなかった。向こうから積極的に絡んでくるタイプの人でなければわざわざ話そうと思わなかったからね。別にそれで寂しいとかも感じなかったし。でも今は……レミリアやカミラが急にいなくなる事を考えると、少し胃がキュッとなる。多分……もう居る事が当たり前になりつつあるんだろうなぁ。
「さーて、レミリア!」
「え? あ、はい。何でしょうか?」
「多分明日の夜には四人になってるよね?」
「そうですね、カミラさんが友人さんを連れて来たのなら……そうなりますね」
「ならさ、食材でも買って帰ろうか?」
「そうですね! お買い物行きましょう!」
せめてそれに感謝する事を忘れない様に、時々は昔のひとりぼっちだった頃の事を思い出そう。でなきゃ、当たり前になり過ぎるのも良くないからね。……そう言えば僕がぼっちにならない様に気配りしてくれてたあの先輩、元気にしてるのかな?
まぁ……軍の事はひとまず置いておこう。まずは明日に向けてレミリアとお買い物だね。
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翌朝、お店の前まで二人でやってくると、そこにはカミラともう一人の存在が既に僕らの到着を待ってくれていた。
「ごめんごめん、待たせちゃった?」
「……気にしないで。それより」
「そうだね。僕はここの医院長、ナビリス・フォーリーグラフって言います。君は?」
「あ、あの……私は……、……」
「……プラム。昔からの友人」
「プラム……か、可愛い名前だ。ここに来たって事は、少なからず話は聞いてる?」
「…………」
「……必要な事、話した」
「まだ慣れは必要、か。カミラはすぐに慣れてくれたよね?」
「……寝顔を見た事があると、安心する」
「そういうものなの?」
「ふふ、それ私も少し分かります。ご主人様、油断し過ぎですよね」
「……不用心」
「それは……悪かった、気をつけるよ」
カミラは口数こそ少なくても、意思表示はハッキリしているコだったからまだ分かりやすかったけど。うーん、このプラムってコは……まぁ何とかなるよね。
というか本当に賑やかになって来たなぁ。