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第182話 ギルドへの報告

 その後、帰りは行きよりも少し時間をかけて戻った。僕の体力的な問題だ。まだちょっと万全じゃなかったから街に着いた時にフラフラで動けない、とならない様に少しだけ抑えて走った。


 レミリアはミールがいるから問題ないしね。


 さて、漸くコーラルカーンが見える所まで戻ってきた。何がどうなっているのか……それ次第だな。とは言えまずは冒険者ギルドかな。依頼の形式がどんな風になってたかは分からないけど、最悪報酬は無くてもいいから終わった旨だけでも伝えておかなきゃね。


 一応念の為、触手は一部回収してある。


 ギルドの件もクラリスさんの件も、僕一人で考えても仕方ないからね。それぞれで話を聞かせて貰おう。



 ______




「成る程……詳しく伺わせて頂いてもよろしいですか?」

「勿論です」

「上にバスターという軍を含めた部分を担当する者がおりますので、そちらでお願いします」


 その後まずはすぐにギルドへ向かった。この件の

 解決を言い渡されていたのなら、それが済んだ事実はギルドなどを介して報告が行った方が良いだろうと判断。信憑性の意味で確実かなと。


 受付に向かってそこで軽く話をすると、ひとまず詳しい話をお願いしますと言われたので二階に移動。通される先はギルド内で軍関係を処理する部門。ここで話をするのか、成る程ね。


 そしてそこで、根掘り葉掘り聞かれる事となった。


 僕は後発組だった事。

 先遣隊は全滅していた事。

 対象はキメラ、討伐には成功している事。

 そしてそれは森の世界に踏み込んだ後だという事。

 獅子族に被害を及ぼしたが、和解出来た事。

 エルフは反応が分からない事。


 それらを伝えた所で、やはりこう聞かれた。


「信ずるに値する証拠はございますか?」

「一応これがそのキメラの触手の一部です」

「……これだけでは弱いですね。本件は規模がかなり大きいので、それなりの物が必要となります」


 言っていることはごもっともだ。

 けどあの場に触手以外に証拠になる物なんてない。証明する術なんて……あ!


 そうだ、これ使っちゃうか。


「あの、証拠ではないんですけど。信用に足る証明として……どうでしょう?」

「え? カード? それは……こここここれは!!?」


 カードを見た途端にバスターさんは後ろに飛び下がった、壁に激突するまで。いやいや、反応が……。


「ま、まさかガンディス様の……?」

「ですね」

「わ、分かりました、十分です」


 ふぅ……信じてもらえたか。良かった。

 これで嘘だったらガンディス様の顔に泥を塗るか、或いはその責任はガンディス様が負う、って事になるのかな?


 それなら流石に信用して貰えるよね。

 まさかこんな形ですぐに使うとは。

 待ってても仕方ないし、嘘もついてない。

 良かった……筈。


 ……大丈夫だよね?

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