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第106話 イベント早朝

「まずはお店ですね!」

「だね、受け取りに行こうか」


 翌日早朝、まだ朝も早い時間に家を出て全員で店を目指す。理由は勿論、クラリスさんから例の肉を受け取る為だ。約束は早朝でさせて貰っていたから早ければもう来てしまっているかもしれない。待たせる訳にはいかないからね。


 そうそう。昨日はと言えば、レミリアもカミラも一瞬で眠ってしまい、少し粘っていたプラムさえもその寝息につられてすぐに就寝。


 結局僕だけはやや落ち着かない環境だったので、多分最後に眠ったね。寝不足って程ではないけど慣れない事をすると普通にはいかないみたいだ。やれやれ。


 少し急ぎ足で店の前に着くと、殆ど同じタイミングで馬車が到着する。遅刻はしなかったみたいで安心する。そして馬車の中からは執事さんと思しき男性が。どうもクラリスさんは不在みたいだね。


 厳重に包まれたそれを恭しく受け取り、丁寧に礼を伝えて馬車を見送る。また貰ってしまった、20キロ程の肉塊を。


「ご主人様、大丈夫ですか?」

「まぁこれくらいならね。特に最近は身体も動かしてるからさ、でも……前より重く感じるよ」

「……見た目は、倍」

「だ、だよね、多分前のより倍くらいのサイズだよこれ。お店でみんなで食べるって伝えたからかな……」


 これが本当に肉なのかと普通は認識出来ないサイズ感かもしれないが、僕たちは既に一度経験済み。厳重に包まれてるのに、逆にこれが肉塊にしか見えないってんだから不思議な事だよね。めちゃくちゃデカイのに。肉を背中に背負っていざ出発。


「よーし、ダギルさんの所を目指すか!」


 四人で揃ってダギルさんの店を目指す。いよいよイベントの始まりだ。




 ______





「来たか! 信じてなかった訳じゃ無ぇんだが……やっぱ実物を見ると安心するな。後、凄ぇワクワクしてくるぜ。つか、これデカくなってねぇか?」

「多分なってますね」


 店内厨房、その大きな台の上に無造作に置かれる美しい輝きを放つ巨大な肉塊。変わりない、あの時のそれと遜色ない美味しそうな肉だ。


「……今日は、楽しみ」

「頑張ります!」

「私はまた補助でいいのかな?」

「おぅ! オメーらもよろしく頼むな!」


 カミラはそのままスッと居なくなったと思ったら別の場所にいた奥さんの方に行って何やら話をしている。流石行動が早い。


「プラムは昨日同様、頼むぜ!」

「が、頑張る!」

「レミリアは……そうだな、暫くは仕込みを手伝って貰っても大丈夫か?」

「勿論です! しっかりやらせて貰います!」


 みんなにはそれぞれ重要な役割が。


 僕は手持ち無沙汰になるので、皆が張り切る中、箒と塵取りを持って店外へ。


 入る時に気になったんだけど、結構落ち葉とか散ってるし、風で色々飛んで来ている。


 僕の仕事は、まずは掃除かな!

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