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第105話 イベント前夜

「今日は楽しかったねカミラちゃん!」

「……たまには、アリ」

「こっちも楽しかったですよ! でも二人がいないとやっぱり凄く大変でした!」

「だね、また休み明けに発注とかよろしく」

「うん、余裕は待たせてるから!」

「流石ですプラムちゃん!」


 ダギルさんと店を出て家へと帰る道中。何故か、横一列になって帰っている。どうも僕とレミリアが手を繋いで店を訪れたのをカミラが見てたみたいだ。


 で、気付いたら僕の左手にレミリア、右手にカミラ、カミラの右手にプラムと。四人で手を繋いで帰るかんじになってしまった。


 まぁ……たまにはね。


「二人は大丈夫だったのか?」

「……私は、楽勝」

「まぁそうだろうね」

「私は……ちょっと最初は緊張したけど、ダギルさんも奥さんも優しく教えてくれるから!」

「そっか、楽しかった?」

「とっても楽しかった!」

「そりゃ良かった」

「明日はみんなでお手伝いですね!」

「……四人なら、最強」

「僕が一番足手まといだね、何してよっかな」

「……お皿洗いが、重要」

「成る程、誰でもできるけど時間のかかる作業か。確かに僕が適任だね」

「私は何ですかね、カミラちゃん」

「……レミリアは、全部」

「全部ですか、大変ですね!」


 笑っちゃうけど、レミリアは全部出来ちゃうからなぁ。きっと全体の不備をフォローする立ち回りになるんだろうね。


「私はお料理頑張る!」

「……プラムが、決め手」

「だね、料理屋さんの料理担当って、大したもんだよ本当に」

「ちょっと不安だけどね、みんながいるから!」

「そっか、なら僕も頑張るしかないね」


 みんなが頑張るってんだから、僕もベストな皿洗い職人を目指さないと。上手く手が空けば配膳だって手伝える筈だ。負けてられないよね。





 ______





「ん? つまりどういう事?」

「……こういう、事」


 全員がお風呂を終えて、さぁ眠ろうかという場面。元々やや大きめのベッドを自分用に使っていたのだけど、それを三人に使ってもらって、僕はソファで寝ていたのだけど。


 そのソファがベッドに連結されている。高さ一緒だったんだね。


「みんなで寝ましょう!」

「……たまには、アリ」

「ダメかな?」


 うーん、三人に引っ張られて寝室に。なんだろう、イベント前だからみんなちょっと不安なのか、或いはテンションが高くなってるのか。やけに積極的だよね。


「ま、たまにはアリなんじゃない?」

「やった!」

「……寝る」

「寝ましょう!」


 僕を真ん中に、隣にレミリアとプラムが一緒に寝転がって。カミラは僕の上。やれやれ。


 明日はレギルさんの所でイベントのお手伝い。自分達でイベントとかは出来ないけど、こうして関わらせて貰える事でそれを共有して貰えるのはこっちとしても本当に有難い事だ。


 だってほら、みんなこんなに楽しそう。


 さて、みんなすぐに眠ってくれるかな?

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