表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/30

7 従者?に戻った

シルフィーさんの私邸に戻り、自分のステータスを確認した。


レベルが47に上がってる、ワイバーンはレベル40~60のモンスター、倒したのは60匹以上だったから、いきなりレベルが30以上上がってる。


ステータスも魔力以外は平均700前後で、魔力は50000、職業は今まで侍だけだったが、レベルが上がったせいかサブ職業が2つ追加された。


今の選べる職業は元々の侍と1つ出来るようになった剣豪だった、多分、柳生十兵衛に変化させた影響であろう。


なのでメインを剣豪にサブを侍にしたところ、ステータスが平均が1000まで上がった、それと同時に「身体強化Ⅲ」「攻撃強化Ⅳ」「防御強化Ⅲ」の基礎スキルが発生し、スキルに「刀術Ⅷ」「気合Ⅴ」「後の先Ⅵ」「秘伝Ⅲ」た。


こう考えると「侍」って使いづらいのかもしれない。



俺はシルフィーさんに呼ばれた、ジジイと一緒に。


「お嬢様、颯太殿を連れて参りました」


「うむ」


呼ばれて執務室に入ると、シルフィーが真っ赤になってソワソワしている。


俺に告白して以来この状態だ。


多分初恋愛で対応出来ないんだろう。


「シルフィーさん、お呼びですか?」


「ひ、・・う、うん、あの、今回のほ、褒美じゃ」


「褒美ですか?」


「そ、そうじゃ。セバスを助けてもらい、ワイバーン66匹を討伐し、それを業者に売ったではないか。その褒美じゃ」


俺はジジイから褒美を貰う。


中は白金貨65枚だった。


「俺、別に要らないっすよ」


そのままシルフィーに戻した。


「そ、颯太殿、白金貨1枚あれば家が買えるぞ」


「別にここにいれば買うものないし」


「いや、せめて半分は受け取ってほしい」


シルフィーもジジイも慌てている。


「じゃあ、30枚だけ受け取ります」


「そうしてくれ」


まあ、安心するなら受け取るわ。


「そ、それでだな、颯太殿」


「はい」


なんだ、嫁にしてくれ、とか始めないようにしてくれよ。


「白薔薇の乙女騎士団になってくれ」


・・・・・・・はい?


「シルフィーさん、俺、男ですよ」


「あ」


シルフィーさん、あんた団長なんだから、乙女に俺に何をしろと。


「わ、私はな、颯太殿と常に一緒になりたいのだ」


既にそれはプロポーズにしか聞こえないぞ。


「それはプロポーズですか?」


「ん?あ・・・・・・・・・・」


シルフィーが固まってる。


最近多いなあー、乙女すぎる。


俺はジジイを見る、知らんぷりだな、ジジイ、お嬢様フォローしろよ。


「シルフィーさーん」


「シルフィーさーん」


ダメだな、まだ固まってるわ。


俺はぼんやりと考える事にした。


別にシルフィーさんを嫁にしてもいいんだけど、言いお尻だし。


だけど公爵家の王女様だぞ、あり得ないだろう。


俺もこの年だし嫁さんは欲しい、まずは彼女だよなあー。


リリちゃんも可愛いが幼なすぎるしなあ。


団員達ってみんな可愛いとか美人とかなんだけど全員シルフィーさん命って感じだし。


あ、1人だけそれでもない人いたな、未亡人の人、歳いくつなんだろう?


他にも可愛いメイドさんも多いよな、そっちをチェックして口説くか。


「颯太殿」


あ、ジジイが呼んだ。


「なんだい」


「改めて、ありがとうございました」


「そうかい」


「はい」


「あんた、丸くなったな」


「いえ、元々ですよ」


「そうかい、ジジイって言われても怒んないし」


「颯太殿であれば構いません」


「いつの間にか颯太殿だし」


「はははははは」


「扱いづらいなあー」


「そうですか」


ダメだ、ニコニコ笑ってるし。


「そ、颯太殿、決めたぞ」


あ、シルフィーさん、復帰した。


「今度から従者を頼む」


「戻すんだ」


「そうだ」


「シルフィーさん、なんで?」


「団員はダメだし、錬金術師だと他の仕事をやらせる事もある、颯太殿は常に私の共にして欲しいのだ」


「なんか、おかしくないか、それ」


「いいのじゃだ、従者にするのじゃ」


あー、幼児化してきた。既に半泣きだよ。


「わかりました、やりますよ」


「そ、そうか」


シルフィーさんがニコニコ笑っている。


「それじゃ、この執務室と私の私室の隣が颯太殿の部屋にする」


「いいんですか、それ」


「いいのじゃ」


「わかりました、でも一応このシルフィーさんの私邸は常に変化させますよ、いいですね」


「うん」


うんかよ、なんだかなー最近幼くなってないかあーシルフィーさん。


「じゃあ、そういうことで」


俺はジジイに伝える。


「はい、承知いたしました」


元々従者は主の身辺保護や秘書のような事をやるんだろう。


俺はシルフィーの執務室と俺の控室を全体にミスリルで床、天井、壁も強化した、窓は強化防弾ガラスだ。


次にドアをパスワード付きのミスリル製電子ドアに変化させた。


天井に木製のファンがあったので、これを最新のエアコンに変化させる。


同じようにシルフィーの私室とそれの控室も変化させた。


そして今、俺はシルフィーの執務室で色々と変化できるか研究中だ。


俺が転移した時、持ったいたのはスマホ、携帯、ノートパソコン、タブレット端末、財布、腕時計、後は商材用のテストやドリル、手帳、返却する予定だったレンタルDVD、ポータブルDVDプレイヤーがあった。


スマホ、携帯、ノートパソコン、タブレット端末は何故か一方通行で使用できた、ネットで色々確認できたが異世界と元の世界がどーやって繋がってるのかはわからない。


スマホは自分用で携帯は会社の物だ、試しに掛けたところ、自分のスマホと携帯が繋がった。


会社に掛けてみても、実家に掛けても繋がらなかった。


もしかして白河先生に繋がるかと思ったが、個人の電話番号なんか知らないし確認使用がない。


異世界に転移してから既に2ヵ月ぐらい経っていた、白河先生は大丈夫なんだろうか。


まあ、相手は勇者だもんな。俺の事なんか気にしないだろう、俺は俺で生きていこう。



さて、従者であり錬金術師みたいな俺としては何かをやろうと思う訳だが。


「じーーーーー」


シルフィーさんが執務室に座ってただ単に俺の作業を見ている。


彼女の目が潤んでいるし、やりづらい。


「シ、シルフィーさん、聞いていいですか?」


「なんだ、颯太殿」


「遠距離で通信とかしますか?」


「魔法や魔道具で行うな」


「魔道具?」


「ああ、錬金術師が造った物だ。颯太殿が変化させた物も魔道具ではないか?」


「ふーん、そうかな。それではシルフィーさん、ここにありますか?」


「あるぞ、見てみるか?」


シルフィーが出してきた。


「これに魔力を充電するんだ、そうするとこの2台でお互いに会話ができる」


なるほどトランシーバーみたいなもんか。


「これ、高そうですね」


「そうだな、1セット金貨20枚かかるな」


「白金貨1枚だと何セットになりますか?」


「5セットだな」


「取り敢えずその1セット使っていいですか?ダメな時は弁償します」


「いや、構わん、やってくれ」


俺は自分のスマホを持ち魔道具にイメージを集中しながら変化させていく。


多分普通に変化させても同じ物になってしまう、電話番号やアドレスが同じでは意味がない。


まずは1つ目をシルフィー専用に変化させた、見た目はまるでスマホだ。


問題は2つ目だ、次に俺専用に変化させた。


次にそれぞれにシルフィーと颯太が登録する、後は会話が出来るかだ。


「シルフィーさん、これを持って颯太って書いてある所を押して下さい」


俺は押す場所を教える。


「ここか?」


「そうです」


「では押すぞ」


「はい」


シルフィーが押すと、俺が好きなメロディーが出て来た、アニメの主題歌だ。


俺は鳴っているスマホを押す。


「シルフィーさん、聞こえますか?」


「ああ、聞こえるぞ」


良かった、完成だ。


「シルフィーさん、あと5セット買ってもらって下さい、全部変化させます」


「というと?」


「魔道具は1セットしか通話できませんが、これで12台会話が出来ます」


「そうか、団員全員やセバスも使えるんだな」


「そうですね」


セバスはジジイで登録しよう。


「よし、セバスを呼んでくれ」


「わかりました、シルフィーさん」


俺はジジイを呼びにいった。

今後、1,2日後に投稿したいと思います。

ブックマークありがとうございます。

評価して頂いてありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ