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なまぐさ坊主の怪奇録  作者: 独楽
這い回る女
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「おうち、おうち、あたらしいおうち」


 と。

 その女は、フローリングの床にぺたぺたと手を当てがいながら、ブツブツとつぶやく。

 時刻は深夜の手前。

 真っ暗なリビングには、奇妙な音だけが木霊している。


 彼女――椎名しいないのりは豹変してしまった。

 この世の者ではない、“それ”に取り憑かれてしまったのだ。


 人は“それ”を幽霊か、亡霊……または怨霊か霊体と呼ぶだろう。

 呼び名は様々だが、しかし、“それ”について語るまえに、まずは細井竜虎ほそいたつとらの恋のエピソードから語ることにする。


 ……と、まあ。

 これだけだと興味もクソもないだろうから前もって言っておくと、


 本書は『怪奇録』である。


 いまから語らうは、背筋が凍り、身の毛がよだち、

 子供なら夜中にトイレに立てなくなるような怪譚の数々――


 ……よろしいだろうか?

 ならば、心して掛かるがよい。

 


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