深い森のその先にある。
ある深い森に一組の夫婦が暮らしていました。
二人はとてもきれいな外見、とてもきれいな心の持ち主でした。
なぜ、そんな二人が深い森で暮らしているのかは謎でした。
ある日、二人の間にとてもかわいらしい男の子と女の子の双子が生まれました。
二人はととても喜びました。
二人は、男の子の名前をラズ、女の子の名前をリズと名付けました。
ラズとリズは二人の愛を受けすくすくと育っていくはずでした。
1ヶ月後に王からの使いが来るまでは…。
二人の間にラズとリズが生まれてから1か月後のある日、何の前触れもなく王の使いである者たちが二人の元を訪れてきました。
王の使いは二人に、王と妃の間に子宝が恵まれないがために、王家に養子をとることになったと伝えました。
それを聞いた瞬間二人は嫌な予感がしラズとリズを連れて逃げようと考えました。
しかし、二人が行動を起こすより先に、王の使いの者の一人がラズとリズを手にしていました。
そして、王の使い達は二人の懇願も聞かずにリズとラズを連れて行ってしまいました。
二人は、リズとラズを取り戻そうと王の使いを追いかけました。
しかし、王の使いは追ってくる二人を邪魔と思い、剣で二人を切りつけました。
夫は左足を、妻は右手を失いました。
二人はその場で泣き崩れました。
もう、追うこともできないのだと悟り、一日中泣き続けました。
その後二人は、何とか家に帰ることができましたが、手足を失った二人は、今までの生活をすることができなくなりました。
それから数年たちました。
王国では、二人の男女が国民の前に立っています。
そう、この二人こそが、ラズとリズでした。
二人は、王の子として育てられてきました。
そして14を迎えたことで、国民の前に正式に姿を現したのです。
国民はラズとリズの姿を見て息を呑みました。
ラズとリズは本当に王と妃の間に生まれた子なのかと疑うほど美しかったのです。
しかし、それを口にする者はいませんでした。
二人が国民の前に姿を見せてから数か月たったある日、王宮で事件が起きました。
それは、王と妃が何者かによって殺害されたということ。
そして、ラズとリズの行方が分からないということでした。
最初は、王と妃を殺害した人物がラズとリズ攫ったと考えていました。
しかし、ある王宮勤めのメイドが王と妃の部屋から出ていくのを見たといったのです。
それを聞き、ラズとリズが王と妃を殺害したのではないかと憶測が飛びました。
しかし、なぜラズとリズが王と妃を殺害したのかが分からないでいました。
王宮が騒がしいなか、ラズとリズは深い森の中を歩いていました。
二ラズとリズは来たこともないはずなのに、迷いもなく森の中を進んでいきます。
歩き続けること数時間がたったころ、ラズとリズはある場所にたどり着きました。
そこは、かつてラズとリズが生まれた場所。
ラズとリズの親である美しい夫婦の家でした。
ラズとリズは互いに手を取り、家の戸を開けました。
家の中には、今も変わらず美しい姿をした夫婦が居ました。
夫婦は一瞬目を見開きましたが、すぐに自分たちの子であるラズとリズだと気づきました。
ラズとリズは二人の夫婦に向かって、
「ただいま」
と笑顔で言いました。
それから、夫婦とラズとリズは仲良くいつまでも深い森で暮らしました。
いつしか王国では森の奥深くで暮らす、魔女と呪われし王子とその間に生まれた子のことが静かにささやかれました。
初投稿です!
正直、ん?なんだこれって思いながら書きました(笑)
読んでいただきありがとうございます!




