表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

誰の足跡?

なんだかよくわかりませんwww 

絵本を読むような感覚で読んで頂けたらと思っています。

柔らかい朝の日差しが差し込む森の中に、小さな足跡がありました。

足跡は森の奥まで続いていて、最後に大きな木の、根元の穴に消えていました。

足跡は最近森に来た“ニンゲン”の履いている履き物のような形をしていますが、それよりもとても小さなものでした。

弟うさぎのネイが足を合わせても、それでもまだ小さいほどの大きさでした。

好奇心いっぱいのネイは足跡の主が気になります。

学校に行ってもそわそわ。

先生に怒られてしまいました。

学校が終わったあと、様子がおかしいネイに、お姉さんうさぎのライはなにがあったのか尋ねました。

「ネイ、今日は本当にどうしたの? 様子がおかしかったようだけど」

ネイは、足跡のことを内緒にしておこうか迷いましたが、ライなら協力してくれるかも、と思い、話してみることにしました。

「あのね、足跡を見つけたの」

ネイが思い切って言うと、ライはいつものように優しく聞き返してくれました。

「足跡?」

「うん! 学校の奥の森に、小さな、ニンゲンさんみたいな足跡があったんだ」

「ニンゲン!?」

ニンゲンといえば、最近森に来て大きな首の長い動物達を従えて、沢山の木を持っていってしまう悪いやつです。

育ち盛りのネイが興味を持ってしまうと大変です。

「あのね、ネイ。ニンゲンさんはとても悪いものなの。近づいたらだめよ?」

「ニンゲンさんじゃない! ニンゲンさんの足跡より、もっともっと小さいもん!」

「でもね、ネイ、ニンゲンさんの子どもかもしれないでしょう?」

「そんなことないもん! 絶対ニンゲンさんじゃない!」

ネイはライに足跡のことを伝えたくて必死です。

あの足跡は、ニンゲンじゃない。

ネイは、ニンゲンを見たことはありませんでしたが、なんだか、そう確信していました。

「じゃあ、一緒に来てよ。ホントにニンゲンさんじゃないんだから!」

必死に訴えるネイを前に、ライはどうするべきなのか迷いました。

ニンゲンは危険だと、決して近づいてはならないと大人の動物たちが、集会で言っていたからです。

しかし、ライも足跡のことが気にならないわけではありませんでした。

ライも、他の子どもたちよりは年上だとはいえ、まだまだ子供です。

「じゃあ、本当にニンゲンさんの足跡じゃないかどうか、確かめに行こうか」

好奇心に負けたライは、ネイと一緒に、森の奥の足跡を見に行くことにしました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ