第四話 主要登場人物紹介&あらすじ
夏の陽炎日差しに揺らめき、蝉の時雨は鳴り止まず。
喧噪溢れる人の町に、妖しく微笑む夏の影狼。
〜あらすじ〜
生徒会役員の神部祥子は人付き合いが苦手。生徒会のキャンプを断った彼女は、生徒会長にコミュ力不足を指摘されて、苛立っていた。その頃、怠惰な夏休みを過ごす見習い陰陽師空峰雲海に、河童の利休が忠告を入れてくるが……。
○主人公達
・空峰 雲海
杵柄高校一年五組の生徒。
五厘刈り頭で、中肉中背の男子高校生。一人称が僕の、大人しい性格。
その実態は陰陽師の見習いであり、呪具を用いて妖怪を戒める存在として、修行中の身。
夏休みを迎え、怠惰な生活を満喫中。
・神部 祥子
杵柄高校一年五組の生徒。
セミロングの、眼鏡の女子高生。
理知的で異様な堅物。人の機微に疎く、人付き合いが苦手。
○その他の登場人物
・小森 美紀
杵柄高校一年五組の生徒。
ツインテールで色黒の、健康的な女子高生。
第三話の事件を切っ掛けに雲海にベタ惚れし、勇猛果敢にアタックをかけている。
・藤原 敏哉
杵柄高校の三年生。同校の生徒会長を務める。
細面で長身。刃物のように鋭く釣り上がった目の男子高校生。
政治手腕は、高校生とは思えない程に有能。
・空峰 天心
雲海の二つ下の弟で、中学生。
男とは思えぬ美貌の持ち主で、呑気な性格。
亡き母の代わりに、空峰家の食卓を切り盛りする苦労人。
・利休
河童。
第二話の事件以降、空峰家に居候している変態エロガッパ。兄貴肌だがドM。
雲海は認めていないが、なんだかんだで空峰家に馴染んでいるようだ。
・香田 薫
実家に帰っているせいで、今回は一切出番無しのメインヒロイン(?)。