サイドストーリー **リリア**
◆幼少期:密かに抱いた憧れ
リリアには、誰にも言ったことのない“秘密”があった。
それは――
「大切な人と肩を並べて戦いたい」
という、小さな願い。
だが、彼女の生まれたエルファリア家では
“女性は後方支援に徹するべき”という古い風習が残っていた。
幼いリリアが魔法書を読んでいた時、祖父は言った。
「リリア、お前は前に出てはならぬ」
その度に胸がちくりと痛んだ。
◆運命を変えた入学式
学園に入学した日、
ユウが影獣を前に怯える少女を助ける姿を見て、
胸が熱くなった。
(守られるんじゃなくて……
隣に立ちたい……
あの人と……)
その日、彼女は初めて決意した。
「前に出るための努力をしよう」 と。
◆ユウと出会って変わったもの
ユウの優しさ。
ユウの強さ。
ユウの迷い。
ユウの涙。
ユウの覚悟。
そのすべてが、リリアを変えていった。
本編で見せている“明るい笑顔”の裏には、
静かな努力の積み重ねがあった。
・夜遅くまで杖の練習
・光魔法の精度強化
・ユウのための料理の特訓
・戦闘後のユウの癒し方の研究
・ノアやエルザとの距離感を学ぶ時間
そしてある夜、
ひとりきりの部屋で呟いた。
「私……ユウくんの光になりたい……」
それは、誰にも聞かれない、
少女の本音。
◆ユウの“未定義創生”を見たとき
第三の理との決戦中、
ユウが透明になっていった瞬間――
リリアは本気で叫んだ。
(いやだ……!!
ユウくんがいなきゃ……私……)
あの時、彼女は初めて悟った。
恋は、ただの感情じゃない。
人生を変える力なんだと。
そして今――
ユウが帰ってきて、
彼女はそっと胸に手を当てる。
(ユウくん……
私は、あなたの隣に立ててますか……?)
静かな恋心が、夜に溶けていく。




