継続。昼前。自覚。継続。昼食後。アルマの妄執。
結局すんでのところでカップは床に落ちて割れてしまった。どうせカップは次の『今日』になれば傷一つない姿でテーブルの上に置かれている。
そうだ、物も『継続』しない。意識はしていなかったがとっくにそれは分かっていたが。
そんな事よりもチェスターがいつもと違う行動をしていたように見えた。チェスターは険しい目つきでじっと割れたカップを見ている。喧嘩の相手のレオには目もくれず。
しかしチェスターはスッと無表情になり、それからレオに向き直ると激しい口論の続きと、この損害の責任のなすりつけ合いを始めた。
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昼前。応接室の片付け。
あの後チェスターと話をしても彼には『自覚』があるような兆候は全くなかった。こちらの絵空事の様な話に怪訝な顔をされ、苛立たし気に会話を打ち切られた。
失望感を抱えたままガラス製品を片付ける
毎回の様に移動させるのは億劫だ。精神的に参っているせいか余計にそう感じる。
元に戻らなければいいのに
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昼食後。中庭に出て校長にあいさつをしに行く。
応接室の清掃はアルマの担当だった。そしてその責任を追及されていたのを一度だけ見る機会があった。傷ついていたし悔しそうにしていた。
アルマが言っていた妄執とは、むしろアルマの持っていたものではないのか?




