それからのこと。
幼き日の裁かれなかった無邪気な罪は
色褪せはしても決して消え去る事ない
まるで引いては寄せる波のようで
時に残酷なほど鮮明によみがえる
形あるものはやがて姿を変えて
いずれ壊れてまた生まれ変わる
純粋なものに触れるたび感じる
美しさが痛い程胸に突き刺さる
可哀想と思う傲慢
ただ懸命に生きる
目の前にある真実
日の光さえも平等ではないと
届かない謝罪の中に含んだ
宥恕を願う拭えない下劣
ただそれを背負ったまま生きる
裁かれなかった代償が心に食い込んでいく