泉のほとり
サブタイトルが泉のほとりですが、作者には美しい泉を表現する文章力がありませんので、皆様の脳内で美しい泉をご想像下さいませ。
レオンを探しにいつもの場所へ。
そこは、冒険者だと街から3日はかかるのではと思われる、
山の中腹にある泉だ。俺やレオンはショートカットが出来るから日帰りの距離だ。
ある時、俺が見つけてレオンを連れて行ってからは、
レオンは家出すると、泉で俺が迎えに来るのを待っているんだ。
切り立った岩肌を登り、泉へと直線距離で向かう。
『あ~。スノーがやっときた~。おっそ~い。』
『うるせぇ。お前が勝手に家出してんだろうが。』
『スノーが家に遊びにきてくれないのが、悪いんだと僕は思うんだ。』
『レオンの家は行きにくいっていつも言ってるだろが。』
『そんなこと僕は気にしないから、気にせずに来たらいいじゃないか。』
『俺は気にするんだよ。』
俺を見つけた途端に念話で話しかけてきたのがレオンだ。
『そんで?今日は何の用事だ?』
『えぇ~!なんでスノーはいつもそうなの?』
『何が?』
『久しぶりに会ったんだから、最近どうだったとかさ、あると思うんだよね。』
『いつも通りだった。それで?』
『はぁ~。』
『ほら、とっとと話せ。』
『え~、どうしようっかなぁ~。』
パコン
『え~ん、ぶった~。暴力はんた~い。』
『うるせぇ。』
『そんなんだから女の子に逃げられるんだよ。』
『はいはい。そんなのどうでもいいわ。』
『すぐそう言って…スノーもそろそろ考えないといけないのに。』
『面倒だからいいんだよ。それより早く話せ。』
『へぇ~へぇ。最近、テイマーじゃない者達が魔物を集めている。調査せよだってさ。』
『…そんなに集めてるのか?街の様子や周辺の様子だと、そこまで変化は感じないぞ。』
『そんなこと知らないよ。それを調査するのが君の仕事だと僕は思うんだよね。』
『これだから箱入りは…ヒントがあるのと無いのでは調べ方が違うんだよ。』
『ふ~ん。』
『ふ~んって…多少は興味を持ちやがれ。』
『ごっめんねえ~。僕は箱入りだから分かんな~い。』
『クソがきが。』
『おっさんが。』
…………………。
…………。
『うん、暴力はいけないと思うんだよね僕は。』
『うるせぇ。お前も反撃してきたじゃねぇか。被害者ぶるんじゃねえ。』
『先に手を出したスノーが1番悪いと僕は思うんだよね。』
『火に油を注ぐヤツも同罪だと思うがな。とりあえず、調べてはみる。結果はどうなるか分からんがな。今回ばかりは何もないかも知れんしな。』
『何もないってことは無いと僕は思うんだよね。』
『たまたま、商人とか、冒険者達が魔物を狩りまくってるかも知れねぇじゃねぇか。』
『そんな単純なことじゃないと僕は思うんだよね。』
『まぁ、調べてみりゃ分かる。』
『そうだね。じゃぁ、スノー。後は宜しく~。』
『あいよ。』
『あ、そうそう。結果はちゃんと僕たちの家まで報告に来ること。それも条件だから。』
『おい、聞いてないぞ。』
『今伝えたからね。』
『…てめぇ!』
『もう遅いよ。残念。』
そう言ってレオンは空を飛んで逃げていった。
『覚えてろよ!』
『忘れてると僕は思うんだよね~。』
クソっ!今からでも殴りに行きたいが、レオンの家に行くのは嫌だからな。
…仕方ない。仕事にかかるか。
でも、レオンめ…覚えてろ。
もう一人?一匹?出す予定が、会話がメチャクチャになったため、ボツにしました…。ゆっくりですが、頑張って書いていきます。