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神秘を求める男〜女体を求める異世界人〜  作者: 環 九
第1章〜始まりの村で〜
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6話〜ムロメ村と盗撮する男

昨日一気に伸びて200PV達成しました!ありがとうございます。

よろしければ評価&感想をお願いします!

俺がグレートボアをぶん投げた先にあるのは、森の中で今投げたグレートボアに襲われていた少女”エイミア”によって案内してもらったムロメ村だ。

広さは学校の校庭ぐらいの広さで木製の柵に囲われており、木で簡易的に作られた家の数は10にも満たないほどで、一番奥の家だけ少しだけ立派に見えた。



俺とエイミーがムロメ村に到着すると、入り口近くではエイミーと同じ年頃の男の子と村長が膝をついていた。

それほどまでにこの村は追い込まれていたのか?


「村長!大丈夫ですか!?」

「あぁ、大丈夫じゃ。それよりもエイミア、お主が無事でよかった」


エイミーがヒゲだか眉毛なんだからわからないもので顔を埋め尽くしじいちゃんなんだか、ばあちゃんなんだかわからない人に駆け寄った。どうやらその毛むくじゃらは村長らしい…

視線をずらすと、村長と同じようにしていた男の子は、涙を浮かべていたようで、それを腕で拭うと目を充血させたまま、表情だけは平然としたものを取り繕っていた。


「エイミー、とりあえずその薬草を使うんだろ?」

村長ががっちりとエイミーをつかんでおり、このままではいつまでたっても話が進まないと考え声をかける。

「そ、そうだ!村長、私”ナオソウ”を取ってきたんです。これでなんとかなりますよね?」

持っていたバスケットの蓋を開けて中身を村長に見せる。それを見て少しヒゲが動いたきがするが、その雰囲気は明るくならなかった。

「たとえ”ナオソウ”を摂取してももう手遅れなんじゃ…」


少しふらつきながら立ち上がった村長は、力無い足取りで、少し立派に見えた家の方を向かった。

「この薬草じゃだめってどういうことだ?」

俺は村長の後をついていきながら声をかける

「お主は…?まぁ今はどうでもいいことか。”ナオソウ”と呼ばれる薬草は摂取することで自然回復量が少しだけ上昇するその程度なんじゃ…」

確かにさっきのウインドウにはそんなこと書いてあったな、それに


「エイミー、実はこの薬草一度加熱し、煮出した液体を使った方が、効果が高いんだ!」

「ナオソウを煮出す?そんな方法が…でもそれで助かる可能性があるなら!」


家の中に入ると、家具などがすべて壁側に集められ、できる限りスペースを取ったところに、雑魚寝の形で20人ほど横になっていた。

室内には、俺たちの他に年配の女性数人が治療に当たっていた。だがそれもあまり清潔そうに見えない布で患部を抑えたり、ナオソウとは別のさほど効果のない薬草を使っていた。


「村長、タルはみなさんの手伝いを、ケンヤさんは手伝ってください」

一瞬言葉を失った俺に、力強いエイミーの指示が飛ぶ。それによって俺が、止まっていた思考を再び稼働させる。エイミーが行った方向についていくとそこは、古めかしい台所のような場所で、鍋をとって慣れた手つきで火をつける準備をする。

「ケンヤさん!この家の裏あたりに井戸があるので水を汲んできていただけませんか?滑車が少し壊れていて私じゃ使えないんです」

「わかった待ってろ」


台所のある部屋には外に繋がる戸があり、それを開けると目の前に簡単な屋根がかかった木材で囲われた井戸があった。エイミーが言っていたように、滑車が壊れているようだ。軽い力で引っ張ってもロープは動かない。

「これなら滑車使わない方が早いな」

滑車からロープを外し、桶を落とす。

水に桶が触れた音が聞こえ水をすくうと、井戸の側面を伝いながらロープを手繰り寄せた。


「ふぅ、テレビで見たことはあったが思ったよりも大変なんだな」

などとどうでもいい感想が口から出る。汲み上げられた水の透明度は高くとても綺麗なものだ。

それを見ていると、俺はふと思い出した。

確かナオソウの説明には茹で汁に魔力を注げば緊急回復薬(ポーション)ができるってことも書いてあったな。

だが魔力なんてものは今までなかったわけだし、ぬか喜びをさせるのも申し訳ないからな。

と自分に謎の言い訳をしながら、なんとなく手のひらを水を張った桶の上でかざし、漫画とかで力を注ぐようなイメージで力を入れる。

「あ、汲み終わったんですか!?こちらも準備万端です」

俺はエイミーの声で目を開き、特に何も変化がない水に少し残念な気持ちになりながらも、桶をもって部屋に戻った。よくよくエイミーを見てみると服の一部が破れており、足の露出がかなり際どいことになっている。

なぜ?と一瞬思ったが、細かく刻まれたナオソウがその破いたであろう布で包まれていた。

「あの、ケンヤさん…あんまり見られると恥ずかしいんですけど」

「気にするな、それよりも早くお湯を沸かさないと」

照れて顔を赤らめるエイミーのあらわになった太ももをガン見しながらも俺は作業を進めるように促す。

鍋に布に入ったナオソウとそれが被るくらいの水を入れる。そして火にかけゆっくりと加熱する。


鍋の中身をじっと見ていると、ナオソウから水色の色素が布ごしに溶け出してきた。

それからもなんとなく沸騰させてはいけないような気がして、時々冷ましながら加熱をするということを繰り返す。

途中で村長やタル、治療を行なっている年配の女性が時々見にきたが、真剣な表情で作業をする俺たちに気を遣って話しかけることはなかった。


「「あっ!」」

俺とエイミーは同時に声をあげた。

加熱し始めてから30分ほどたち、水の色が空のような色から青に変わり、もう少しで紺色に変わりそろそろ頃合いかと思った時、色は一気に鮮やかな緑色に変わった。


俺の視界に移されていたウインドウには、ずっと

『ナオソウの茹で汁(完成度90%):経口摂取で通常摂取よりも3倍の効果がある。塗布することで浅い傷程度なら完治できるが、深いと止血するぐらいが限界。』

と完成度が変動するだけだったが、一瞬にして色が変わった瞬間にウインドウの表示も更新された。

緊急回復薬(ポーション)レベル80:膨大な魔力を溶け込ませた薬草由来の回復薬。成人男性で10cc摂取するだけでほぼ全ての外傷を治すことができる。疲労回復の効果もある』


完全にぶっ壊れ要素が入ってきた、いや、まぁどう考えても精製する前に俺が溶け込ませたおそらく魔力が原因だろうが…

「エイミーどうやら完成したみたいだ。」

「で、でも結構量が少なくてとてもじゃないですけど全員分は…」

沸騰はさせなかったものの結構な量が蒸発してしまったようで、残っているのは目測300ccくらいだ

「いや、多分足りる。実はこれただの煮汁じゃない、(れっき)とした回復薬なんだ」

さも知っていたかのような態度で、ヒソヒソと話し始める。エイミーは俺の調子に合わせてくれる。

「おそらく一人あたりこのお玉1杯分で十分のはずだ。適当な器に入れて冷ましたら配ろう」

調理器具が並んだ引き出しから、木製のお玉を取り出し、エイミーに渡し、俺は外に行って冷やすための水を汲みにいった。


それから完成した緊急回復薬(ポーション)を飲める人には飲ませ、それができない人には患部に塗った。そして全員に渡し終わると、落ち着いたのか、エイミーを初めとする俺以外の全員はその場で腰を下ろした。

「これ、残った分だから少しずつ飲むといい。この人たちはもう大丈夫だし、いざとなれば俺がまた取りに行けばいい。」

適当な器に入れた緊急回復薬(ポーション)を回し飲みさせる。すると回復に伴って緊張の糸が切れてしまったのか、みんな眠りについてしまった。


俺の方はさほど疲れてはいなかったが、エイミーが心配して俺の分も残していた為その分を持ったまま壁を背に腰掛けスマホを取り出す。


「ゼウからのメッセージを確認しないとな…」

ホームボタンを押すと最初に見た時と変わらず、メッセージが3件届いているだけだった。

『おっす!とりあえず無事異世界に行けたみたいだな。説明しなきゃいけないことはいくつかある。

まず、その世界では異世界人ということは隠したほうがいい。だから出身地を聞かれた時は、君が居た世界の昔の姿に似たプジング国出身ということにすれば問題ない。登録所はアズシンという国になっているがそこは、代理登録を認めている唯一の国だからそうさせてもらった。

あとは君の自由にするといい、できるだけ長生きしてくれると俺も調整っていう名目でレイタンと会えるから頑張ってくれ。

あと身分証の裏側には君の能力値が記載されているがそれは、ダミーだ。

本来の能力値や所持スキルを知りたいときは”状態(ステータス)”という無属性魔法を使えばいい。魔法に関しては別のメッセージで説明しよう。』


色々説明してくれるのはありがたいが、あいつ俺をだしにしてレイタンに会う口実にしてやがるのか。まぁいいか、それよりも今の俺にとって大事なのはこの無属性魔法”状態(ステータス)”だな。

タイトルに魔法についてと書かれたメッセージがあったのでそれを開く

『魔法というのは大気中に存在する魔素を体内に取り込み、自らの魔力として蓄え消費することで発動できる。無属性魔法は一般的に生活魔法とも呼ばれ、必要魔力さえあれば誰でも使うことができる。その他にも属性魔法というものがあるが、それは国ごとに特色が分かれるし、自分で学んだ方が楽しめるだろう。一つだけ言っておくと魔法というのはかなり自由度が高いぞ』

文章を読み終えるとポケットから身分証が入ったケースを取り出し、身分証を抜き取る。

そして裏面の表記を見ながら

「”状態(ステータス)”」

と呟いた。

すると目の前にいつも視界の端っこに現れるようなウインドウと同じようなものが目の前に現れた。


〜〜〜

身分証裏面

称号:旅をする者

名前:ケンヤ

魔力量:300

スキル:鑑定(C) 精錬(F)


無属性魔法ー状態(ステータス)

称号:神秘を求める男

名前:ケンヤ=イチゼン

魔力量:1000000

スキル:異世界言語翻訳(SSS) 鑑定(A)精錬(S)再生(S) 一撃必中(A) マッサージ(SS) 環境適応(A)

〜〜〜


うん、この世界の強さというのがどうなのかわからないが間違いなく俺の能力値はチート級だろう。

スキルに至っては必要かどうかもわからないものがあるが…だが戦闘系に特化して居ないのはその必要がないからだろう、けど本来の能力値に書かれた名前や職業は一体…


少し思考を巡らせてからその思考が無駄だと悟り、最後のメッセージを開いた。

『おそらく起動時にも見たと思うが、ケンに頼みたいことがある。是非ともその世界にいる女性をそのスマホのカメラで収めてほしいのだ!そのためにカメラの性能を上げておいた、きっと気にいるだろう。ちなみに撮影したものは俺の方にも共有されるから、遠慮なく撮ってきてくれ』


ほお?もともと世界最高峰のカメラ技術が搭載されたスマホカメラの性能を神が上げたと…

俺は興味津々でカメラを起動し、こちらに顔を向けているすやすやと眠っているエイミーに向けた。

結構時間が経っており全員が眠っているため、家の中は結構暗く、人も輪郭がわかる程度だ。

だがお試しということでそのままシャッターボタンをタップした。


どうやら音は鳴らなかったようで、撮った写真は無事保存されていた。

そしてそれを開くと俺は再び驚愕した


保存された写真はまるで昼間の自然光の下で撮影されたような色合いをしており

穏やかな表情で眠る幼い少女の寝顔もはっきりと見て取れた。

右腕を枕にして縮こまるような形で眠っているが、先ほど足の部分を大きく露出させるようになったため、今のアングルからは…

「ノーパン…?」

パンツらしきものが見えず、ただ日焼けのない太ももが付け根までしっかり見えていた。もし下着を履いていたとしてもTバックしかありえない。


…これはエイミーには悪いが永久保存だな。

俺はそう呟きながら、この写真に保護をつけた。

読んでいただいてありがとうございます。

もう少しエロ要素増やした方がいいですかね?

その辺何かありましたらコメントとか頂けますと嬉しいです!

ブクマ&しおりも共にお願いします!

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